・卒酒の継続がストップした
・理由は自分ルールより友情を優先したから
・自分を許すゆる卒酒をはじめよう
卒酒に挑戦していたのに、失敗してしまった。
せっかく継続していた断酒の更新記録が途絶えてしまった。
そんなとき、自分の気持ちとどう折り合いをつければいいだろう?
“ゆる卒酒”という考え方が、自分を許して前に進むために役立つかもしれない。
卒酒よりも友情をとることを決断
2月16日土曜日に、大学時代の友人と食事に行ってきた。
会うのはもう何年ぶりだろう?
何度か誘ってもらってはいたんだけど、ボクがメンタルを崩しやすいやら何やらで伸び伸びになって時間が経ってしまった。
池袋からほど近い、彼女オススメの焼肉屋さんへ。

感想はとりあえず激ウマ。
“うまい”という言葉を使わずにうまさを表現するというポリシーがどうでもよくなるくらい激ウマ。
コンデジも用意してたのに、食べることとしゃべることに夢中になって写真はほとんど撮らなかった。
ブロガー失格だけど、久方ぶりの再会が嬉しかったんやもん。しょーがない。
アルコールの種類も豊富な焼肉屋で、無類の酒好きの彼女は当然飲む。
ボクはといえば、はじめのうちは「ドクターストップが」とか冗談をいいながらオールフリーとかウーロン茶でごまかしていた。
最初は彼女も「なんでよー」と笑っていたが、だんだん雲行きが怪しくなってきた。
長い付き合いの中ではじめて見るくらい尋常じゃなく悲しそうにしてる。
そりゃそうだ。
学生時代は同じサークルで浴びるほど酒を飲んだ仲だ。
午後イチの講義が終わって速攻居酒屋へ行って昼の3時くらいから飲むこともしょっちゅうあった。
そんなやつがいきなり「酒はやめた」なんていったらショックを受けるのもムリはない。
本音をいえば、それでも飲みたくはなかった。
せっかく卒酒をして100日以上継続してきたのに、記録更新が途絶えてしまう。
一度飲んだらまた酒飲みに後戻りするんじゃないか。
ビビってた。
だけど大切な友人の悲しむ顔を見るのはもっとイヤだ。
卒酒≦友情。
ボクは友情をとることに決めた。
結局2軒目までハシゴしてフラフラになるまで飲んで深夜にタクシーで帰宅。
もうとっくに酒とは縁が切れていた
翌日はひどい二日酔いだったけど、酒を飲んだことは全然後悔していない。
むしろむちゃくちゃ楽しかった。
やっぱり大好きな友人と飲む酒は最高だ。
アル中みたいな状態に戻るのではないかという不安も杞憂だった。
相変わらずスーパーのアルコール飲料コーナーを通ってもピクリともしないし、酒を飲みたいという欲求はまったく沸いてこない。
どうやらもうとっくに酒とは縁が切れていたようだ。
セミリタイア的な”ゆる卒酒”のスタンスでいくのもアリかもしれない。
ゆるいといったってこれまで通り飲み会には基本参加しないし、参加しても一滴も飲まない。
ただし自分ルールを破るべきときには積極的に破ろう。
そして、破った自分を盛大に許そう。
ボクは卒酒という道を選んだ理由は、よりよく生きるためだ。
精神的にも経済的にも豊かな人生を送るために、卒酒が必要だと思ったからやめた。
大好きな家族や友人を悲しませることは、はたして豊かだろうか?
んにゃわけない。
焼肉の彼女にしたって、いつも明るくて元気で、ボクがどんなに病んだって拒絶したって相変わらず笑顔で一緒にうまい酒を飲んでくれる。
こんなしあわせなことがあるだろうか。
感謝したってしきれない。
かけがえのないものの前では、些細な自分のポリシーなんて取るに足らない問題だ。
自分を許してあげよう
ゆる卒酒の”ゆる”は、ゆるいのゆると許すのゆるが掛かっている。
酒に限らず、何か失敗したりうまくいかないときに、自分を許してあげるって大切なことだと思う。
ボクが病むときって、たいてい不甲斐ない自分を許すことができずにふさぎ込んでいた。
自分に寛容になることは、他者に寛容になることだ。
人間生きていれば、キライな人や苦手な人の一人や二人誰でもいる。
でも自分がキライな人のことで気を揉んでいるとき、きっと相手はぐっすり寝ているかTVを見てガハハと爆笑している。
ただでさえキライな人のために貴重な時間を使うなんてもったいないじゃない。
許す心を育むことで、人はもっと豊かになれるんじゃないかな。
追伸
これを読んでいるあなたは、もしかしたらお酒をやめたいのにやめられないと悩んでいるかもしれませんね。
私も20歳(?)でお酒を飲みはじめてからずっと悩んできました。
タバコとお酒を両方やめてみて気づいたんですが、きっとニコチンやアルコールの中毒性ってそんなに高くはないんです。
ただ長年染みついた習慣を変えるっていうのがなかなか大変なんですよね。
喫煙も飲酒も破滅に通じる習慣です。
「やめようと思えばいつでもやめられるんだけどね」
って人めちゃくちゃ多いじゃないですか。
現在地がわからないと目的地までたどり着けないのと同じで、自分が危険な習慣に毒されていることに気づかないと、タバコやお酒から抜け出すのは難しいかもしれません。
習慣を断ち切るための方法についてはまた別の機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(Photo by BenteBoe)