こんにちは、ニシムラ(@nissy421)です。
今回は、ライターという仕事の価値や未来について考えてみました。
僕はライターという仕事を舐めていた
僕はいま、ブロガー/ライターとして活動しています。
まだ収入はそれほど多くありませんが、書くことが好きなので天職だと思っています。
ただ、これまで僕は、肩書きとしてのライターという言葉にどこか軽薄なイメージを持っていたんです。
いわゆる物書きや作家と呼ばれる人たちにくらべて一段落ちる、だれにでもできる仕事だと。
たとえば外で「お仕事は?」と聞かれると、(ブロガーと言っても通じないので)
「売れないライターです」
なんて答えることがあったんです。
すごく、卑屈な感じで。
ガードマンやコンビニなどのバイトをしながらライターをしている人って結構多いんですよ。
だからおなじように、軽々しく「ライター」という言葉を口にしていました。
でも、それを言葉にする度に、いつもモヤモヤしていたんです。
後ろめたさを感じていました。
僕が発していた「ライター」という言葉は、僕自身の「ライターくらい誰でもなれますよ」「ライターは稼げませんよ」という意識があらわれている言葉で、ライターを本職にしている人に対して、とっても失礼な言葉だったんです。
ライターという仕事をしているすべての人を冒とくするサイテーの言葉でした。
ライターという仕事は凄い
では、そんなふうにライターを舐めていた僕が、ライターとして稼げていたのかといえば、NOです。
ずっとおこづかい程度の収入しかありませんでした。
その事実に対してすら「ライターなんてこんなもの」と舐めていた。
でもライターにかぎらず、舐めていて稼げるようなラクな仕事はありません。
ちょっとがんばるだけで”デキる人”扱いされる日雇い派遣のバイトだって、あまりに舐め腐って仕事をしていると、そのうち仕事を紹介されなくなります。
僕は営業のサラリーマンをやっていましたが、歩合給だったので毎日契約をもらうために本当に必至でした。
でもそれだって、会社の後ろ盾があるからこそ、いい商品があるからこそ、営業マンとして仕事をすることができるんです。
フリーでやっているライターさんって、会社に守られることもなく、自分の文章力一本で仕事を獲得して生活しています。
それがどんなに凄いことか。
ライターという仕事は奥が深い
日本語って、日本で義務教育を受けた人ならだれでも書けますよね。
だからライターという仕事もだれでもできると思われがちです。
たしかにだれにもできないことをやるって、カッコいいですよね。
たとえば芸能人とか。
だけど、だれでもできることを、だれにもできないレベルにまで高めるって、それ以上に価値のあることだと思うんです。
イチロー選手は、野球というだれでもできるスポーツを、だれにもマネできないくらいやりこんだ結果、MLBで歴代最多安打記録を達成し、名実ともに世界一の野球選手になりました。
羽生善治氏は、将棋というだれでもできる娯楽を、だれにもマネできないくらいやりこんだ結果、1996年に前人未到の7冠を達成し、以後20年以上にわたり将棋界のトップに君臨しつづけています。
もちろん才能があったからこそですが、才能だけあったってやらなければ何の役にも立ちません。
ライターだっておなじです。
文章を書くというだれにでもできることを、だれにもできないレベルにまで高めることで、プロとしてやっていくことができる。
文章力だけじゃない。
ネタを生み出す発想力、ジャーナリストに負けないくらいの分析力、自分の思いを言葉にする表現力。
Webで書くなら、バスを引き起こすためのWebマーケティングの知識や、検索上位を狙うためのSEOの知識だって必要です。
本当に奥が深い。
最近ブログを毎日のように書いていて、つくづくそう感じています。
不甲斐ないと、力不足を歯がゆく思っています。
学生時代ちょっと勉強ができて、文章を書くことも得意だった分、ライティングにかんして大した勉強も努力もせずにここまできました。
ライターを舐めていた。文章を書くことを舐めていた。
でもこれからは、書くことに本気で向き合っていこうと思います。
ライターという仕事に誇りを持って、だれにもマネできないくらいやりこんでみようと思います。
ライターという仕事の未来
IT化が進むにつれ、これからどんどん人間の仕事はコンピュータに奪われていきます。
単純な肉体労働にはじまり、レジやカスタマーサポート、運転もコンピュータがこなすようになります。
そして、会計士や投資顧問、プログラマーなど、いわゆる知的労働もその例外ではありません。
僕は、文章を書くことは人間の持つもっともクリエイティブな脳力のひとつであり、最後の最後まで残る仕事だと思います。
AIにも文章を書くことはできます。
しかし、人間の気持ちを理解し、人間の心を動かす文章をつむぐことができるのは、ほかでもない人間です。
コンピュータには決してマネできない、マネさせてはいけないと思うのです。
まとめ
いかがでしたか?
文章は、芸能人のような影響力も、専門的な知識や技術も持たない人にも平等にひらかれた、最後にして最大の武器です。
魅力的な文章、心を動かすコンテンツを目指してがんばっていきましょう^^