こんにちは。ニシムラ・ケイイチ(@nissy421)です。
WordPressはよく「陸の孤島」とたとえられます。
無料ブログサービスのような集客の仕組みがないので、はじめの数ヶ月はアクセスが0ということもめずらしくないのです。
個人差はありますが、だいたいどのブログでも、Googleの検索流入がふえるまで3ヶ月前後かかっているようです。
アメブロであれば読者登録やペタ、はてなブログであればはてなブックマークや言及(IDコール)など、アクセスを増やすためのサービスが充実しています。
しかしWordPressはオープンソースのブログプラットフォーム(だれでも自由に使うことのできるブログの土台)にすぎず、無料ブログのような集客のサービスはありません。
だから毎日ブログを書くことは当然ですが、これだけ玉石混交のブログがひしめきあう時代に、ただなにも考えずに記事を更新していても、あなたのブログのアクセスだけが急激に増えることありません。
逆に言えば、集客の仕組みさえつくることができれば、WordPressでも初月からアクセスを稼ぐことが可能なんです。
実際、きちんと集客の仕組みをつくっているWordPressブログは、初月から数万・数十万のアクセスを獲得しています。
当ブログでは、WordPressブログの毎日更新を開始した初月(2016年10月)に、約9500PVを獲得しました。
ドメインを取得したのは7月7日ですが、前月(9月)のアクセスは60PV(しかも内訳はほぼ自分でページを閲覧したアクセス)だったため、前月比158倍のPVを獲得したことになります。
そこで本日は、この経験をもとに、わたしがWordPressブログに人を呼びこむためにおこなった集客の仕組みづくりに重点をおき、全部で10の戦略をご紹介します。
アメブロやはてなブログ、ライブドアブログなどの無料ブログでも使えるテクニックばかりなので、ぜひ参考にしてください。
WordPress初月1万PVのための基本戦略
具体的な戦略をご紹介するまえに、PVを増やすうえで土台となる、わたしが意識していた3つの前提条件を解説します。
1. 紹介される仕組みをつくる
わたしが今回、アクセスアップのために一番力をいれていた戦略の柱は、
自分のブログが紹介される仕組みをつくる
ということです。
ブログが紹介される仕組みを考え、実践し、分析し、改善する。
そのPDCA(PLAN-DO-CHECK-ACTION)をまわすのが、アクセスアップの基本となる考え方です。
PDCAをまわすうえで大切なのは、実践してまったく反響がなくてもヘコまないこと。
というか、はじめのうちは10回やれば9回は失敗します。
それでいいのです。
失敗から学び、アクションをやめないことがなにより大切です。
2. SNSを攻略する
WordPressブログが「陸の孤島」と言われるのは、はじめの数ヶ月は検索流入が非常によわいためです。
無料ブログとちがってまだドメインが信頼されていないため、Googleでの上位表示がむずかしいのです。
実際、当ブログでは10月に訪問したユーザーの約40%は、SNSからの流入でした。
通常3ヶ月ほどたつとGoogleからの検索流入がふえはじめ、SNSからの流入の割合はどんどん小さくなっていきます。
ですがとくにはじめのうちは、TwitterやFacebookを中心に意図的にアクセスをあつめていく必要があります。
3. 集客に1円もお金をかけない
正直、Facebook広告やリスティング広告、Yahoo!カテゴリ等のディレクトリ登録など、お金をかければいくらでもアクセスを稼ぐことは可能です。
ですが、ブログビジネスの一番のうまみは、無料にはじめられることにあります。
リアルで商売をはじめるためには、数千万円〜数億円の資金がかかります。
しかしブログであれば、かかるのはドメイン取得費用とサーバー契約費用のみ。
わずか年間1万円ほどで、ビジネスを立ち上げることができるのです。
このうまみに気づかずにはじめからお金をかけてしまうと、なんでもお金で解決しようとする思考が身についてしまい、ブログで稼げなくなってしまいます。
集客にお金をかけるのは稼げるようになってから。
ですから、「ブログの集客には1円もかけない」ということをわすれないでください。
WordPress初月1万PVのための10のアクセスアップ戦略
それでは早速、アクセスアップの具体的な手法をご紹介していきます。
1. だれに読んでほしいのかを具体的に決めて、特化型の雑記ブログをつくる
ブログには大きくわけて、特化型ブログと雑記ブログがあります。
それでふたつのうちアクセスをあつめやすいのは、特化型ブログなんです。
なぜかと言うと、読者さんのほしい情報だけが書かれているから。
雑記ブログの場合は情報がバラバラなので、リピーターが増えにくいのです。
では雑記ブログが短期間でアクセスアップを目指すにはどうすればいいのか。
ここで参考になるのは、セブン-イレブンの「ドミナント方式」。
セブン-イレブンって、駅前に何店舗もあったりしますよね。
あれって「ドミナント方式」と言って、機会損失をふせいだり配送の効率化をはかるためにわざと地域を限定してお店を出店しているんです。
ある地域にたくさん出店してトップをとって、また別の地域で出店する。
このドミナント方式をブログでも実践します。
たとえば、あなたが野球とアニメとカメラが好きだとします。
そうしたら、それぞれの記事をバランスよく書いていくのではなく、
まずは野球についてガーッと100記事くらい書く。
今度はアニメについてまた100記事くらいガーッと書く。
というふうに、集中してひとつずつジャンルを攻めていきます。
特化型ブログがいっぱいあつまって雑記ブログになっていくイメージです。
こうすれば、それぞれのジャンルのファンを獲得することができて、効率的にアクセスをあつめることができます。
ブログの読者さんの決め方(ペルソナの設定)については以下の記事にまとめましたので、気になる方は読んでみてください。
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2. 有料テーマを使う
わたしは、これまで無料も有料もたくさんのWordPressテーマを使ってきたのですが、今回、当ブログは有料テーマではじめました。
有料テーマを使った一番の理由は、時間を短縮できるから。
無料テーマでも、たとえばSTINGERのようにプロも愛用している優秀なテーマはあります。
ただ、無料テーマは基本的にカスタマイズ前提でつくられているシンプルなモノが多いので、
時間をかけてソースコードをいじらなければ、オリジナリティのあるブログをつくることができないんです。
以前、不人気だと思われたら読者はふえないという話をしましたが、ブログは見た目が非常に大切です。
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たとえばアメブロで有名になった与沢翼さんは、読者をふやすためにブログのデザインを集客の柱にしたそうです。
それで、30万円かけて有名デザイナーにヘッダー画像の作成を依頼し、芸能人のブログにもおとらない本格的なデザインによって読者をふやしたのです。
いきなりそこまでお金をかけるのは難しいかもしれませんが、有料テーマを使うことによって、
HTMLやCSSの知識がなくてもかんたんに本格的なブログをつくることができます。
集客には1円もかけるべきではありませんが、ブログのテンプレートは、お店のデザインのようなもの。
今にもつぶれそうなボロボロの汚いお店になんか、だれも入りたいと思いませんよね?
だからこそ、テンプレートだけは、しっかりとこだわってえらびました。
↓わたしのおすすめのWordPressテーマはこちらの記事にまとめました。
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3. 好きなブロガーの紹介記事を書く
ほしい情報があるなら、まずは自分が発信する
これは、『情報吸引の法則』という記事でご紹介した考え方です。
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おなじように、紹介してほしいなら、まずは自分が紹介する
自分のブログでほかのブログを紹介することで、あなたのブログも紹介されるようになります。
ほかのブログを紹介するときに大切なのは、
かならず紹介するブロガーさんと連絡をとること。
そしてもし可能なら、ブロガーさんにインタビューをして紹介しましょう。
そうすると、そのブロガーさんともなかよくなれますし、ファンの人たちがあなたの記事を読みにきてくれます。
当ブログでは10月に『散るログ』(チルドさん)、『きみならわかるだろ』(さくらんさん)のふたつのブログをご紹介しましたが、
どちらもご本人と連絡をとったうえで紹介記事を書きました。
連絡をとっていれば、ご本人もTwitterなどのSNSで拡散してくださるので、そこから流入アクセスを得ることができます。
当然ですが、紹介するのはあなたの大好きなブログにしてください。
炎上目的な嫌いなブログを批判しても、だれも得をしません。
4. ブログの宣伝企画をやる
わたしは営業をやっていたのでどんどん声をかけることに抵抗はないのですが、もし自分からほかのブロガーさんに声をかけるのが苦手であれば、
ブログを宣伝してほしい人を募集してみましょう。
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この企画は、当ブログのアクセスがまだ一日100にもとどかないときにやったものです。
しかし、Twitterで積極的に宣伝した結果、2人のブロガーさんから宣伝の依頼を受けることができました。
この宣伝企画にはすこし裏があって、ファンを増やすための仕掛けがされています。
気になる方は下記の記事をごらんください。
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5. 自ら批判されにいく
わたしが↑の宣伝企画をやったのにはもうひとつ理由があります。
それは、自分のブログに対する批評をしてほしかったからです。
実際、自分ではまったく気づかなかった点をいくつもご指摘いただき、ブログの改善に大変役立ちました。
そんなことをするのはバカじゃないかと思われるかもしれませんが、多くの上場企業がお金をはらってお客様の声をあつめているのは有名な話です。
自分からあつめにいった批判は、攻撃が目的のアンチの批判とはちがって読者さんのリアルな声を聞くことができるので、本当におすすめです。
短期的なアクセスアップがのぞめる戦略ではありませんが、読者目線の価値あるブログを運営するうえで欠かせない戦略だと感じています。
6. Twitterで自分を売り込む
もしTwitterがなければ、わたしが初月からこれほど多くのアクセスをあつめることは絶対にできませんでした。
それくらい、TwitterはWordPressのアクセスアップにおいて欠かせないツールです。
ブログ集客のSNSと言えば、Twitter、Facebook、はてなブックマークが代表的ですが、実はこの中で一番強力なSNSはFacebookなんです。
なぜかと言えば、実名登録が基本のFacebookは、読者さんとのつながりが一番深いSNSだからです。
しかし、わたしはFacebookで友達が1000人以上いるアカウントを持っているのですが、今回1万PV達成のために、それは一切使いませんでした。
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それはFacebookが、ゆっくりと時間をかけて育てていくべきメディアだと感じているからです。
Twitterは、Facebookよりも読者さんともっとゆるいつながりを持てる、巨大なメディアです。
Facebookで友人になるにはお互いの承認が必要(両思い)ですが、Twitterはフォローという形(片思い)で自分の存在をアピールすることができます。
Twitterのほうが、つながるための心の障壁がずっと低いのです。
だから、WordPressの開設当初はTwitterとFacebookは同時に育てるのではなく、Twitter→Facebookの順で育てましょう。
Twitterを育てる=フォロワーを増やすということなのですが、Botや相互フォローにたよって形だけの闇雲にフォロワーを増やしても、あまり意味がありません。フォロワーが1万人でファンは10人だけのほとんど反応のないアカウントより、フォロワー1000人で900人がファンの濃いアカウントを目指してください。
Twitterのフォロワーを増やすには2つの戦略があります。ひとつは専門化。もうひとつは返報性です。
専門化は、その名の通りツイートの内容を専門化します。一定期間、特定の内容についてツイートを繰り返すことで、その内容に興味のあるフォロワーを増やすことができます。
もうひとつは返報性。これは人間のお返しをしたいという欲求を満たすことでフォロワーを増やす戦略です。
具体的には、あなたのフォロワーさんや、あなたの発信内容と近いブログを見つけて感想をリツイートします。ただRTしても、RTされた側はそれをRTすることはできません。コメント付きでRTすれば本人がそれをRTやいいねしてくれますし、あなたに興味を持ってフォローしてくれる人も増えます。
7. Twitterで記事を宣伝する
Twitterのフォロワーさんがある程度ふえたら、ブログの更新情報をTweetして宣伝します。
新着記事を宣伝する人は多いのですが、過去記事もきちんと宣伝するようにしましょう。
わたしは予約投稿をつかって、新着記事を一日3回、それ以外の記事を2つか3つずつTweetします。
これもバランスが大切で、あまりに宣伝ばかりだと「ウザい」と思われてフォローを外されてしまいます。
わたしはまだつくっていませんが、もし気になるようであれば宣伝用のサブアカウントをつくってもいいと思います。
8. 書評を書く
書評を書きましょう。
「書評を書くのは、Amazonや楽天のアフィリエイトのため」
と考えている方がいますが、それは違います。
Amazonアソシエイトの紹介料率はわずか3%。
とくに初期のころなんて、運良く売れたとしてもいくらにもなれません。
そうではなくて、書評はアクセスアップのために非常に有効なのです。
たとえばホリエモン(堀江貴文さん)や、イケダハヤトさん、ちきりんさんなど、Twitterでアクティブな有名人の本の感想をブログで書きます。
そして、これが重要なのですが、その方のユーザー名(@~)つきで、記事をTwitterで宣伝するんです。
そうすれば、かなりの確立でリツイートしてもらえますし、そこから流入アクセスを得ることができます。
有名人の力は偉大です。
堀江さんの記事を書いたときなど、リツイートされたTweetのインプレッションが一瞬で3万を超えて本当にびっくりしました。
アクセスもいわずもがな。
それから、ほかの方のブログを宣伝するときとおなじように、書評を書くときには、自分の好きな本の感想を書くようにすることをおすすめします。
くりかえしになりますが、人を批判したり炎上による集客はわたしのやり方ではありませんし、そういった手法をおぞのみであれば、わたしはお役に立てないと思います。
それから気に入った本の感想をブログに書きとめておけば、将来の自分のためにもなります。
ぜひたくさんの本を読んで、ワクワクする本の感想を読者さんとシェアしてみてください。
9. 無料プレゼントを用意する
今あなたがが読んでいるこの記事は、もともとはTwitterの企画に参加してくれた方に無料プレゼントした記事でした。
売れている飲食店ほど、試食をバンバン配っていますよね。
おなじように、まずは無料でプレゼントをして、ブログを読むキッカケをつくることが大切です。
なんでもいいんです。
わたしのように記事を書いてもいいですし、いまは電子書籍だってかんたんにつくれます。
スカイプやLINEで無料相談を受けてもいいでしょう。
出せるものはすべて出す。
ただし、プレゼントはあくまで読者さんの役に立つものをつくりましょう。
たとえばわたしは今、大学受験英語の攻略法の記事を書いています。
でもわたしのブログの読者さんはブロガーさんがほとんどですから、英語の記事をプレゼントしても全然ひびきませんよね。
自分の読者さんがよろこんでくれるプレゼントを用意する
これをわすれないでください。
10. 自分がワクワクする記事を書く
当ブログで10月に一番読まれた記事は、こちらのChromebookの記事です。
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わたしが愛用しているChromebookの魅力についてまとめました。
まさかここまで反響があるとは思わなかったのですが、Chromebookについて気になっている方も多かったようで、初日で1000以上のアクセスがありました。
それで、なぜここまで読まれたのかと考えたんですが、
わたしはChromebookのことを心の底から気に入っていて、本当にいいモノだと確信していたので、とてもワクワクした気持ちで一気に書きあげることができたんですね。
たしか1時間もかかってないはずです。
あなたももそうだと思うのですが、大好きなことについて書いたり話したりするときっていくらでも言葉が出てきますよね。
そのワクワクした気持ちを、大切にしてほしいんです。
以前、営業マンをしていたときにも、わたしが自分が本当に大好きな商品を売っていました。
いつも
「自分のワクワクした気持ちがお客さんに伝染しますように」
という気持ちで営業をしていたんです。
だから口下手なわたしでもちゃんと売ることができたし、商品を買ってくださった方とはいまでもお付き合いがあって、お家にまねかれたりすることもあります。
ブログでもおなじです。
自分が本当にいいと思っている商品や情報を紹介すれば、ワクワクした気持ちが伝染するし、かならずあなたのブログを気に入ってくれる読者さんがあらわれます。
そのときに、目の前の読者さんのことを何よりも大切にしてください。
そうすれば、自然とアクセスがふえて、Googleからもきちんと評価されるブログに成長していくはずです。
いいモノだからこそ一生懸命売る
おそらくここまで読んで、売り込みをすることに違和感をおぼえた方も多いと思います。
日本人はとくに、売り込みに対してネガティブなイメージを持っています。
でも考えてみてください。
ブログはビジネスです。アソビではありません。
少なくともわたしはビジネスとしてブログを書いています。
そしてビジネスで、
「いいモノは黙っていても売れる」
というのはウソです。
日本マクドナルドの創業者、藤田田が使ったサクラの話は知っていますか?
マクドナルドは銀座一号店がオープンした日、お客さんを呼びこむため、窓際の席にスーツ姿のサクラをならべてハンバーガーをほおばらせたんだそうです。
いいモノだからこそ、一生懸命売り込まなくちゃならないのです。
まとめ
今回は、
ワードプレスで初月1万PVを達成するためのアクセスが手法
についてまとめました。
実は、この記事を書いたのは2回目なんです。9割完成していた記事が手違いで消えてしまい、1から書き直しました。急いで書いたので、読みづらいところもあるかと思います。
わたしもまだまだ未熟ですし、たくさんのアクセスをあつめることができたのはなによりこうやって 当ブログを読んでくださる読者さんのおかげです。
いつもありがとうございます。本当に感謝しています。
この記事が、あなたがブログで夢を実現する一助になれば幸いです。