人生初の3Dパズルに挑戦してみたのでご紹介。
一口に3Dパズルといってもいろいろな形状があるようだけれど、ボクが今回チャレンジしたのは天然素材の合板で作る3D模型だ。
接着剤や化学物質なしで環境にもやさしく、ハサミやカッターもほぼ不要なので子供でも安心して遊ぶことができる。
組み立ての難易度は高めなので、子供と協力しながら親子の時間を楽しむのにもオススメだ。
木の温もりを感じる3Dパズルでせわしない日常を一瞬忘れたい
Wood Trickは、接着剤を使用せず、有害な化学物質も染料も含まない天然素材で作られている。
街にコンビニも駅も存在しない、トトロの森のような山奥で幼少期を過ごした上京組は、こういう自然派の商品に弱い。
田舎を捨てゴミゴミした都会で忙しない日々を過ごしていると、街灯ひとつない真っ暗なあぜ道から見上げる満天の星空が、どうしようもなく恋しくなることがある。
それからWood Trickの3D模型は、すべてスチームパンクをモチーフにしている。
スチームパンクというのはSFの一種で、蒸気機関や歯車、ブリキ、レトロみたいな世界観を持ちつつ、我々の生きる現実世界とは違った発展をとげたフィクションのこと。
日本の映画ならジブリアニメの『天空の城ラピュタ』をイメージするとわかりやすい。
「木製」「天然素材」「レトロ」なんていう言葉はボクにとってはとてつもないパワーワードで、木の温もりを感じながら時間を忘れて黙々とレトロなパズルを組み立てる過程は、想像しただけでゾクゾクしてしまう。
しかもこのレトロな模型はただ眺めて終わりではない。
独自設計のメカニカルな構造を持っていて、車のエンジンを構成するパーツまでリアルに動かすことができるのだそう。
完成品はインテリアとしてもオシャレだし、大人の趣味としても魅力的なおもちゃだと感じた。
数独パズルを一心不乱に解く「逃げ恥」の平匡がかっこいい
正直なことをいうと、特別パズルや模型が好きなわけではない。
子供のころにジグソーパズルやプラモデルをいくらか作った記憶はあるけれど、ボクの太くて短い指先は細かい作業には向いていないらしく、イライラして途中で投げ出してしまうことも多かった。
要するにせっかちで不器用な人間なわけだけれど、そんなボクがどうして突然3Dパズルに挑戦しようと思ったのか。
2017年の冬に放送されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(逃げ恥)の中で、みくりとの関係がギクシャクして家へ帰りづらくなった平匡が、カフェで一心不乱に数独パズルを解き続けるシーンがある。
何気ない場面なのだけれど、ボクの目には数独”パズル”が大変に魅力的な遊びに写った。
ところが、数独パズルは気になるけれども、数字は苦手である。
かといって今さらジグソーパズルというのもなんだか味気ない。
そもそも賃貸なので完成したジグソーパズルを飾っておくような壁もない。
そんなとき、木製3Dパズルという存在を知ったのだった。
平面のジグソーパズルよりも難易度が高く、しかも作ったあとはインテリアにもなる。
もちろん細かな数字は出てこない。
となれば、逆に興味を持たないほうが不思議な話だろう。
木の粉が手につく。きちんと木材に触れている感覚が心地いい

Wood Trickを作っていて何が嬉しかったって、木の粉が手につくことだ。
プラモデルのようにハサミやニッパーは必要なくて、軽く力を込めると木枠からそれぞれのパーツが外れるのだけれど、その度に床にも木の粉が溜まっていく。

工具不要なお手軽なパズルなのに、きちんと木材に触れている感覚を味わうことができる。
ボクの中で枯渇していた自然への欲求を、Wood Trickが満たしてくれた。

前評判どおり、制作の難易度は高い。
ボクが選んだプロペラ機は、148個のパーツで構成されていて、公式ページでは組み立て時間が3時間、レベルは中級となっていた。

ところが実際に掛かった時間は、初日5時間やって8割くらいで断念し、2日目に持ち越しさらに3時間くらい掛けてようやく完成。
だいたい8時間ほど掛かった計算になる。

説明書は英語だけれど、ほとんど図で書かれているのでそこはまったく問題じゃない。
むしろ文字が少ない分、子供でも組み立てやすいと思う。

しかし何しろパーツが細かくて工程も多いものだから、完成に近づくにつれて徐々に難易度が上がってくる。
接着剤などを使わない分、ひとつひとつのパーツが非常に精巧に作られている。

パーツをきちんと組み付けていかないと、雑にやっていると歪みであらぬところが崩れてやり直しなんてことになるから気をつけたい。
自信がなければ、まずは初級レベルの銃や自転車からはじめてみるのがいいかもしれない。

それでも苦労した分、完成したときの達成感も一入だった。
大人はもちろん、子供の創造力を養うのにも向いているし、都会で自然に触れる機会が少ない子供たちが木材を肌で感じるのに最適な教材になるに違いない。


ひとつ注意点としては、Wood Trickはアメリカ製のおもちゃで現地から直送されるので、支払いにはPayPalかGoogle Payの登録が必須となる。
また公式サイトの商品説明などは日本語で書かれているが、よくある質問も問い合わせ窓口も海外なのではじめは面食らうかもしれない。
少し面倒に感じるかもしれないが、商品がいいモノなのは間違いないので、Wood Trickのプレーンで上質な木製3Dパズルをぜひ一度味わってみてほしい。
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