ブログは役に立つ記事を書かなくちゃダメです!
ブログの書き方についてググっていて、そんな情報を目にしたことはないだろうか?
今回のブログコンサルの相談者様も、
「ブログに書くネタが見つからない」
「役に立つ記事なんて書けない」
というジレンマに悩まされていた。
とくにブログ初心者に多い悩みだ。
必要以上に”ブログは役に立つ記事を書くもの”という情報を拡散して煽っている、(ボクも含めた)ベテランブロガー側にも責任があるかもしれない。
人気ブロガーだってはじめはしょぼかった
個人的には、
ブログなんて好き勝手に書きたいものを書けばいいじゃない
と思っているが、それじゃ読者様も納得しないだろう。
きっとブログの書き方で悩んでいる初心者の多くは、ブログを使って本気で稼ぐ方法を探しているはずだ。
好き勝手に書いていて稼げるなら誰でも稼げるはずじゃないか
素晴らしい記事を書かなきゃブログで稼ぐなんて無理に決まっている
ふむふむ。
半分正解かな?
たしかに中身のないブログばかり書いていたって1円にもならないし、読んだ人の悩みが解決したり心が動く記事じゃないと収益化は難しい。
だけどそれはあくまで理想の話。
はじめからそんな立派な記事が書ける人なんていないし、すでに天才的な文章力をお持ちなら作家にでも転身したほうがいい。
人気ブロガーだってたいてい、はじめの頃はしょぼしょぼな記事を書いていた。
ボクもたまに数年前の記事を見返すと、下手すぎて顔から火が出そうなほど恥ずかしくなることがある。
はじめからうまい文章を書こうとか役に立つブログを書こうなんて思わなくていい。
ブログのハードルはうんと下げよう。
今回の相談者様の話を聞いていて気になったことがあった。
それは「でも」。
「こうしたらどうですか?」
「でも・・・」
「じゃあこんなのは?」
「だけど・・・」
全部否定から入ってしまう。
悩む気持ちはよくわかるけど「でも」「だって」を繰り返していても、行動しない限り1円にもならない。
「私より詳しい人はいっぱいいるし」
→それを言いはじめたらキリがない。一般の人より少しでも詳しいなら自信を持って発信しよう。
情報吸引の法則といって、欲しい情報や知識があるならまずは自分から発信するのがブログの鉄則。
誰でもないあなたの知識を必要としている人がいる。
「私なんかの浅い知識じゃ専門家に間違いを指摘されるんじゃ」
→間違いを指摘されたら「ご指摘ありがとうございます」っていえば済む話。
それでもブツブツいってくるアンチなら、「あなたに向けて書いているんじゃありません」と即ブロック。
ボクは計算が苦手なので、カロリーのことや金利のことでちょくちょく指摘されるし、その度に反省してる。
でも別にそれ以上困ることなんて何も起こらない。
悩んでいるヒマがあるならしょぼくてもいいからどんどん記事を書こう。
だけどテキトーはダメだよ。
テキトーな人にはテキトーな結果しか出ない。
今の自分にできる全力でブログを書く。
全力を続けていれば、自然とブログを書く筋力がついて、ブロガーとして成長していく。
ブログをどんどん書く3つのメリット
ブログは悩むよりどんどん書いたほうがいいとボクが思うのにはきちんと理由がある。
ブログをたくさん書くことで得られるメリットがあるのを知っているからだ。
一旦出し切るとネタが入ってくる
ブログのネタ探しや書き方で悩んでいる人はきっと、情報過多で頭の中がパンパン。
インプットに偏りすぎて新しい情報や知識を入れるスペースがなくなっちゃってるんだと思う。
だから今頭の中にあるものを、一旦アウトプットして全部出し切ったほうがいい。
息を吐き切ったら自然と新鮮な空気が身体に入ってくるのと同じように、頭の中をグルグルしている情報や悩みを全部出し切れば、新しいネタの種になるアイデアが自然と入ってくる。
更新頻度が高いブログにはファンがつく
更新頻度の高いブログのほうがファンはつきやすい。
ちょっと想像してみてほしい。
Aさんは、たまたまGoogleで検索してあなたのブログへやってきた。
記事を読んでおもしろいと思ったので忘れないようにブックマークした。
しかし1週間後、ふと思い出してブログを再訪してみると、前回の記事からまったく更新されていない。
はたしてAさんはあなたのブログのファンになるだろうか?
書いた記事の中からお宝キーワードが見つかる
ブログのアクセス数を伸ばすには、検索されるキーワードをもとにキーワードの答えとなる記事を書くのが有効だ。
キーワードの探し方はいろいろある。
Googleで実際に検索してみたり、ツールを使ったり、ヤフー知恵袋で調べたり・・・。
でもキーワードは自分の書いた記事から見つけることもできる。
しかも需要はあるのにライバルの少ないお宝キーワードを。
自分が狙っているキーワードから流入があるとは限らないし、たくさん弾を撃つ(ブログを書く)ほどお宝キーワードに当たる確率が高まる。
ブログのネタ探しに役立つツールやテクニック
ここからは、具体的にブログのネタ探しやアイデア出しを助けてくれるツールやテクニックをご紹介する。
基本は自分の好きなことや興味のあることを書けばいいのだけれど、アイデアに詰まったら補助的に使ってみてほしい。
goodkeyword
goodkeywordは、ボクが3語のキーワードを見つけるときによく使っているキーワード検索ツールだ。
GoogleやYahoo!で検索するように言葉を入力すると、その言葉と一緒に検索されている関連キーワードの一覧を表示してくれる。
表示されているキーワードをクリックすると、さらにそのキーワードと一緒に検索されている関連キーワードが出てくる。
キーワードと右隣にあるG・B・Yの文字をクリックすると、それぞれGoogle・Bing(マイクロソフトの検索エンジン)・Yahoo!の検索結果の画面へ移動することも可能。
ページの右下にはGoogle Trendsの検索ボリュームの簡易グラフも出てくるので、その言葉がどれくらい検索されているのかも知ることができる。
そのキーワードで検索する人はどんな悩みを抱えているのか?
その答えに記事の内容が忠実であるほど検索ユーザーに喜ばれ、検索エンジンからの評価も高くなる。
goodkeyword – Google/Bing/Yahoo関連キーワードツール
keysearch Beta
keysearch Betaは、goodkeywordのビジュアル版のようなツールだ。
goodkeywordの一覧に出てきた関連キーワードを、マインドマップのようなツリー型の図で表示してくれる。
ブログだけでなく、アフィリエイトの記事構成(設計図)を考えるときにも役立つ。
ヤフー知恵袋
もしgoodkeywordやkeysearch Betaのようなツールを使うのが難しいなら、ヤフー知恵袋を利用するのもひとつの手だ。
ヤフー知恵袋は、そのものズバリの悩みの宝庫。
ヤフー知恵袋の質問に回答するつもりで(もう少し丁寧に)、悩みを解決する方法をブログに書いてあげればいい。
ただしヤフー知恵袋の回答に不必要に自分のブログのリンクを貼る(いわゆる自演行為)のはやめよう。
ブレインダンプ
ブレインダンプという言葉がある。
ブレイン(brain=脳)+ダンプ(dump=吐き出す)
ダンプカーが土砂をザーッと吐き出すように、脳の中にあるアイデアを残らず吐き出す思考法のことだ。
やり方は簡単で、ひとつのテーマに対して思いつくことをすべて紙に書き出す。
たとえば「ブログのネタを見つける方法」というテーマなら、
- 本屋に行く
- いつもと違う道を歩く
- 変な友人と食事に行く
などと思いつくことを何でもかんでも書き散らしていく。
もうこれ以上はひとつも出ないというところまで出し切る。
すべて出し切ることで、それまで気づかなかったアイデアや意外な思考に至るかもしれない。
自分自身の深い悩みと向き合う
メンタリストDaiGoさんは著書『人を操る禁断の文章術』の中で、人間の悩みをHARMの4つに大別している。
H・・・Health 健康や心身に関する悩み
A・・・Ambition 就職・転職や社会的成功、野心に関する悩み
R・・・Relation 人間関係(家族、友人、恋人、職場など)に関する悩み
M・・・Money お金に関する悩み
自分自身の悩みをHARMと照らしてみてほしい。
何か当てはまる悩みはないだろうか?
自分と同じように悩んでいる人に向けて、その悩みを解決するための方法を記事にするのもおもしろい。
たとえばほわいとさんのブログ「てはだ座 | 手荒れの原因が手ではなかった私の事例」では、HARMのHにあたる手荒れがメインテーマだ。
ほわいとさん自身が長年悩んできた手荒れについて、改善のために取り組んだことや今取り組んでいることを記事にしている。
ほわいとさんのように自分の悩みと向き合うブログは悩みが深いほど共感を集めやすいし、悩みが消えない限りネタに困ることもない。
挑戦・体験・発見のストーリーを描く
個人ブログの強みは、書き手の人生のストーリーを描くことにある。
過去・現在・未来における、挑戦・体験・発見のストーリー。
積極的に何かに挑戦したり、体験したり、発見していけば、ブログのネタは無限に生み出すことができる。
逆にその姿勢がないなら、ブログでもYouTubeでも、情報発信をするメディアビジネスで成功するのは難しいだろう。
追伸
真面目な人ほど、自分のハードルを高く設定してしまうんですよね。
私自身の人生を振り返ってみても、自分の身長よりずっと高いハードルの前で
「どうして飛べないんだ」
「俺はなんてダメなんだ」
と右往左往してきたのを思い出します。
飛び方もわからない大きなハードルに固執するより、目の前の小さなハードルをピョンピョン越えて前に進んだほうが、もしかしたら豊かな人生を歩めるのかもしれませんよ。
(Photo by domeckopol)