
「人気ブログで飯を食いたい」
「アフィリエイトで稼ぎたい」
「店舗の宣伝をしたい」
どんな目的であれ、ブログで成果を出そうと思ったら避けては通れない道がある。
それは、ブログ集客。
いくら魅力的なセールスレターを書くことができたとしても、誰にも見られなければモノを売ることはできない。
何の戦略もなくただ漠然とブログを書いて人気になるのを待ちわびるのは、1億円の当選を夢見て毎年宝くじを買うのとたいして変わらない虚しい行動だ。
単純にアクセス数を増やせば成果が出るわけでもない。
ブログ集客のキモは、適切なブログを適切な場所で露出することにある。
佐藤旭著『UP-BLOG 申込みが止まらないブログの作り方』では、ブログ集客コンサルタントである佐藤氏の集客ノウハウが体系的にまとめられている。
究極の自動集客マシーンを作るための5つの手順
本書の中で紹介されているブログ集客の手順は、次の5つにわけることができる。
- ターゲットとコンセプトを明確にする
- 購入や申込みの導線を作る
- リサーチをする
- 記事を書く
- リライトする
それぞれのポイントを詳しく見ていこう。
ターゲットとコンセプトを明確にする
ブログで集客をするためには、まず”誰”を集めるのか(=ターゲット)を明確にしなければならない。
さらに集めた人に対して、どんな価値を提供するのか(=コンセプト)も決めておく必要がある。
本書の大きな特徴のひとつは、ただの講義に終始していないところだ。
自分でペンを持って書き込むワークがついており、ワークを埋めていくことで自然とターゲットやコンセプトが浮かび上がってくる仕掛けになっている。
少し面倒くさく感じないわけでもないが、ターゲットとコンセプトはブログの土台となる部分だ。
これからブログを作る人はもちろん、すでにブログを持っている人も認識のズレを修正するためにじっくり時間をかけてワークに取り組みたい。
購入や申込みの導線を作る
ターゲットとコンセプトが明確になったら、ブログから購入や申込みなどのアクションを起こしてもらうための導線を作る。
本書ではアクションを起こしてもらうために必要なページが「ブログ集客5つの鉄則」という形で、集客のNG行為やCTAとともに紹介されている。
導線となるリンクや画像のことを専門用語ではCTA(Call To Action:コール・トゥ・アクション)と呼ぶが、ブログ集客の導線にはCTAが欠かせない。
CTAがなかったりなんとなく設置していると、せっかく集まってきた人が商品やサービスの存在を知ることなく去ってしまいチャンスをのがしてしまう。
CTAなんて聞くと難しく感じてしまうかもしれないが、本書に書かれているような基本的な知識は、知っていれば誰でもすぐに実践することができる。
たとえばグローバルメニュー(ブログ上部のメニューバー)で一番クリックされやすいのが左右のリンクだという知識があれば、一番左にはHOMEボタンを置くよりプロフィールページやサービス一覧のリンクを設置したほうが効果的であることがわかる。
リサーチする
ブログ集客の導線を作ったら、いよいよ記事の書くためのリサーチへ入る。
本書でオススメしているのは複数のメディアをリサーチする方法だ。
複数のメディアとは、TVやラジオ、雑誌、インターネットなどのこと。
ブログ記事を書くためのリサーチというと大半の人はWeb検索に終始しているので、あえて複数メディアをリサーチすることで他を圧倒する記事を書くことができる。
複数メディアをリサーチすることを、私は”メディアをズラす“と呼んでいる。
たとえばTwitterのタイムラインで流れてきた情報をそのままTwitterで横流ししてもたいした反応は得られないが、同じ情報をFacebookで紹介すると思わぬ反応を得られることがある。
同じインターネット上でもプラットフォームによって使っているユーザー層が異なるので、情報に鮮度を与えることができるわけだ。
それぞれのメディアの特性を活かすことも大切。
情報が早いのはネットだが、信頼度が高いのは書籍や雑誌などの紙媒体だ。
テレビの強みは話題性。高齢者など一部の層にはラジオの人気も根強い。
いずれにせよ、リサーチにどれだけ時間と手間を掛けられるかでブログ記事の良し悪しは決まる。
記事を書く
リサーチが済んだらいよいよブログを書く。
本書では、集客に強いブログ記事の書き方とSEOの基礎(内部SEO、外部SEO、キーワード対策)がまとめられている。
SSLや画像のAltタグ、Fetch as GoogleなどSEOの必須項目ばかりだが、もし左の言葉を聞いてもピンとこないようであればこの機会におさえておきたい。
個人的に、記事の書き方とSEOについて書かれたこのChapter 5が一番読みごたえがあった。
真新しい知識が多いわけではないが、約70ページで記事の構成からブログSEOの基礎までまるっと理解することができる。
リライトする
最後はリライトについて。
著者プロフィールにも書かれているとおり、リライトは佐藤氏のもっとも得意とするところのようだ。
WordPressブログ運営開始から約2年の期間、『アクセスなし』『売り上げなし』『集客ゼロ』に苦しむも、その後既存記事を『リライト』する手法で検索1位にする独自のノウハウを確立。
引用元: UP-BLOG
本書ではブログのPDCAを回すことが大切だと繰り返し書かれているが、ブログは紙媒体と違って何度でも修正できるので、まさに書いてからが本番だ。
リライトのポイントは2つ。
- 狙っているキーワードに記事の内容を寄せる
-
記事にあったキーワードを再設定する
このどちらかによって記事を修正していく。
それぞれの細かいテクニックについては本書で紹介されているので、気になる方はチェックしていただきたい。
あとがき
今回は、佐藤旭著『UP-BLOG 申込みが止まらないブログの作り方』の書評でした。
僭越ながら本書を購入するまでUP-BLOGというブログ自体を読んだことがなく、Amazonでオススメに出てきたのでなんとなく購入したんですよね。
でもブログの集客力を高めて成約率をアップされるというコンセプトが明快で、すぐに実践できる具体的な内容も多く、非常にタメになりました。
もし自分の商品がまだないのであれば、アフィリエイトなど他社の商品やサービスに置きかえて読んでもそのまま実践できます。
ブログで成果が出ないのはずっとPDCAのDoばかりしているから
まさに図星ですね、私も気づけばDoばかり。ひとつずつ改善していきましょう。