Twitterのフォロワーが1万人います!!

ほぉ、それはすごいね! で、君は何人くらいフォローしてるの?

・・・3万人です!

こんな人がいたら、どう思いますか?

ボクは、そういうの見るとチョーダサいなって思っちゃうんですよね。

とはいっても、ブログを成長させるためにフォロワーは増やしたい。

そんなモヤモヤを解決してくれる素敵なTweetが、突然降ってきたのです。

Twitter運用はむずかしい

Twitterは刀である

こんにちは、ニシムラ(@nissy421)です。

つくづく思うのだけれど、Twitterの運用ってむずかしいですよね。

ここでいうむずかしいっていうのはよくわからないってことで、どうしてよくわからないのかといえば、それはつまり正解がないからなんですね。しかも、そもそもTwitterの使い方によって発生する問題も変わるのだから、まずはそこを定義しないことにははじまりません。

趣味や暇つぶしで使う人がほとんどだと思いますが、ボクにとってのTwitterはブログのためのSNS。ブログというメディアビジネスを営む上で欠かせないツールなわけです。

Twitterは、メディアビジネスという戦のための刀なのですよね。いくら強靭な肉体を持っていても、果物ナイフしか持っていなかったらこの戦で生き残るのはむずかしい。どんな刀を持っているかが、勝負の行方を左右します。

鍛え抜かれた名刀があれば、どんなに心強いことか。

一般に、Twitterの影響力の指標はアカウントのフォロワー数で測られます。数十万のフォロワーを抱えている著名人のアカウントは、140字どころかたったの10文字で信じられないような経済効果をもたらすそうです。

フォロワーを増やすことはそれほど価値のあることなのですが、増やすのも容易ではない。著名人であればアカウントを開設した瞬間にフォロワーは勝手に増えますが、何も持たない一般人がフォロワーを増やすためには、ある程度戦略的に運用していく必要があります。

フォローしまくればフォロワーは増えるけれど・・・

一時期、ネットビジネス業界で流行っていたのが、ひたすらフォローしまくって力ずくでフォロワーを増やすというやり方。たまたまこの記事を書いている最中に、フォロー数5.6万、フォロワー数6.9万というネットビジネスでキラキラ系の女性にフォローされたのですが、まさにそんな感じです。

しかしこれはまだいいほうで、もっと強者になるとフォロワーを数万まで増やしてから、アンフォローを繰り返してフォロー数を徹底的に減らします。フォロワー数とフォロワー数の差が大きいほどアカウントの価値が高まるんだとか。ちなみにネットビジネスの一時代を築いた寵児、与沢翼さんのTwitterのフォロー数は現在0人です。

そういえば最近、botによって3万人までフォロワーを増やしたブロガーさんも、フォローを一気に二桁にまで解除してプチ炎上していました。

たしかにそういうアカウントは目を引くんだろうけど、なんか違うよね。ビジネスマンとしては優秀なのかもしれないけれど、圧倒的にモヤモヤする。

フォローするのは誰のため?

そもそもなのですが、フォローをするのは一体誰のためなんでしょう。

誰だってフォローされたらうれしいだろうと思うかもしれませんが、そうとは限りません。無秩序なフォローに対して嫌悪感を抱く人だっています。

ボクなんかはフォロワー数よりもRTやいいね!の数に注目してしまって、数万人のフォロワーがいるはずなのにほとんど反応がないアカウントを見ると、非常に残念な印象を受けるんです。

自分を知ってもらうためにフォローをしているはずなのに、むしろ印象は最初から最悪。街頭でティッシュ配りのごとく名刺を配るよりもヒドい。営業努力の意味を、完全に履き違えています。

ビジネス活用する人にとって、Twitterはユーザー(=お客さん)のためのコミュニケーションツールであるはずです。相手をフォローするのも詰まるところユーザーのため。であれば、それに見合った運用方法をするべきです。

名刺交換的なフォローより、心のこもったRTを

ボクのモヤモヤを吹き飛ばす革命的なTweetが降ってきた

フォロワーさんは増やしたい。フォローしてくれてありがとうの気持ちも示したい。でも、むやみやたらとフォローするのはイヤ。

そんなボクのモヤモヤを吹き飛ばす革命的なTweeeeeetが、ある日突然降ってきたのです。

フリーランスのWebエンジニアで、技術系のブログも書かれているokutaniさん(@okutani_t)がボソッとつぶやいたひと言。この言葉を読んだ瞬間ボクは、まるでTwitterのアイコンがイラストの女性に初めて会ったら、想像以上に美人だったときのような衝撃を受けました。

名刺交換的なフォローより、心のこもったRTを

“名刺交換的なフォロー返し”

なんとうまいたとえでしょう。フォロー返しの不毛さを、たった12文字で見事に表現している。

そして何より素晴らしいと思ったのは、“フォローしてくれてる方のツイートとかブログとかはよく見てます。” という行為。

okutaniさんといえば「四六時中”おっぱいを揉みたい”イメケン」として界隈では知る人ぞ知る方です。意識低い系なのかと見せかけてこういうことをするから、イケメンとは本当に罪な存在ですね。

ワンクリックでお手軽にフォローするよりも、ツイートやブログを読んで感想をコメントする。

素晴らしい、すんばらしいじゃないですか。本当に。

何もフォローを返すだけが愛じゃないんですよね。少なくともボクだったら、フォローされるよりブログの感想をRTしてもらったほうが100倍うれしいもの。

むやみやたらとフォローしないのはフォロワーへの愛である

ボクも基本的に、Twitterのタイムラインは大好きな人の言葉で埋め尽くして悶えたい人なので、めったにフォローはしません。(酒の勢いで猛烈にフォローすることも、稀にある)

思うんですよ。むやみやたらとフォローしないのは、自分をフォローしてくれている人に対する愛だって。だって、イヤじゃないですか、自分が勤めてる会社の社長がヘコヘコ頭を下げてるの見るの。

Twitterでフォローするっていうのは、程度の差こそあれ、アンチも含めて「あなたを応援してます」って意味じゃないですか。自分が応援している人がヘコヘコ頭下げてるのなんて、見たくないよ。

okutaniさんが”名刺交換的”と表現したように、ボクが嫌悪していたのは、人脈作り(?)のためと雑多なセミナーに出向いてはヘコヘコ頭を下げて名刺交換に精を出すビジネスマン的な、フォローという浅はかな行為に対してだったんです。

ボク、口下手だけど一応前職は営業マンだったんですね。それで気づいたことなんだけど、お客さんに名刺をよく渡す営業ほど成績が悪いんですよ。できる営業マンは、(必要な場面以外で)むやみやたらと名刺を出さないの。ヘコヘコしないの。自信満々な人を、お客さんは信頼するんですよ。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

稲穂は、実るにつれて頭を垂れるんです。立派に実るまでは、天に向かってピンと穂を張っているんですよ。

同じように、賢人は、偉くなるにつれて謙虚になるの。まだ成果も出ないうちから自信なさげにヘコヘコしてる奴なんて、魅力がないじゃない。あなたは誰にでもヘコヘコしているリーダーについていきたいって思いますか? 簡単に頭を垂れないのは、自分についてきてくれる人への愛なんですよ。

堂々と生きることは、親兄弟や友人、知人、自分を応援してくれるすべての人に対する愛である。そんなふうに強く感じた素敵な出来事なのでした。

おしまい。