一昨日、電子レンジを購入した。

実はこれまでボクの自宅には電子レンジというモノが存在しなかった。

それどころか、昨年の今ごろまでは冷蔵庫や洗濯機すら持っていなかったのだ。

ミニマリストという言葉が流行したときに、勢い余って家具家電まで断捨離してしまったからだ。

正直なところ、別に家電がなくても生活はできる。

前時代的な不便を強いる自分に酔っていたところもあった。

近所のコンビニを自分の冷蔵庫だと思えばいい。

今どきコインランドリー通いなんて、乙なものじゃないか。

そういって、最後にはシェアハウスに住み、住処すら放棄してしまった。

しかし一旦知ってしまった便利は、そう簡単に忘れることはできない。

超高速で時間が流れる現代において、持たない生活を維持するのは容易いことではない。

セブン-イレブンの「さばの塩焼」が食べたすぎて

なぜ突然、電子レンジを買おうと思ったのか。

それは、この動画を見てしまったからだ。

なんだこの飯テロ動画は。

YouTube界随一のおもしろおじさん、瀬戸弘司さんの語彙力が崩壊している。

セブン-イレブンの「さばの塩焼」

食べたい。とにかく食べたい。

しかーし、家にはレンジがない。

最近はパックの玄米にハマっているけれど、それだって鍋で15分も湯煎して食べている。

もういいや、買っちゃえ。

というわけでボクは、セブン-イレブンのさばの塩焼を食べるために電子レンジを買った。

機能にこだわりのないボクが選んだ電子レンジ

アイリスオーヤマの電子レンジを購入

そもそも電子レンジなんて無くても困らないと思っていたくらいなので、こだわりなんて無いに等しい。

セブン-イレブンのさばの塩焼が温められればなんだっていい。

アイリスオーヤマの電子レンジを購入

でもひとつだけ。

以前持っていた電子レンジはターンテーブル式だったのだけれど、すぐに中が汚れたり、コンビニの弁当が回転中に引っかかったりで面倒だと感じていたので、できればフラット式がいい。

「こだわりあるじゃねえか」と自分にツッコミを入れつつ、ネットを徘徊して見つけたのがコレ。

アイリスオーヤマの電子レンジ。

フラットテーブルで、出力は900Wまで出るらしい。

アイリスオーヤマの電子レンジを購入

そして何より値段が安い。

セブン-イレブンのさばの塩焼きをほんの50秒温めるだけなら必要十分だろう。

東京で、しかもコンビニで、こんなに旨い魚が食えるなんて

そんなわけで、24日の午後に待ちに待った電子レンジが到着した。

女性の配達員さんが持ってきたので油断していたら、なかなかズッシリと重い。

速攻で設置をして、すぐさまセブン-イレブンへ行ってさばの塩焼を購入してきた。

セブン-イレブンのさばの塩焼がビビる

500Wか600Wで50秒と書いてあったが、出力を変えている余裕はない。

一刻も早く食べたいので900Wで30秒。

そしてついに実食。

セブン-イレブンのさばの塩焼、玄米と味噌汁添え。

セブン-イレブンのさばの塩焼がビビる

ではではいただきます。

ビビる。瀬戸さんもいっていたが、これはビビる。

上がりきったハードルの、さらに上を飛び越えてきた。

東京で、しかもコンビニで、これだけの魚が食えるなんてにわかに信じがたいことだ。

写真を撮るのも忘れるくらい、一瞬で白飯が空っぽになってしまった。

セブン-イレブンではさばの塩焼以外にも鮭の塩焼やほっけの塩焼、子持ちししゃもなども売っているようで、今後の夕食が今から楽しみで仕方がない。

電子レンジがあると自炊が圧倒的にラクになる

余談だが、パックの玄米も湯煎するより電子レンジを使ったほうが圧倒的にラクだ。

1個湯煎するのに15分かかっていたのが、電子レンジならたったの1分30秒でホカホカになる。

その上、電子レンジで温めた玄米はくっつかない。

湯煎していたときにはパックに米粒が大量にくっついていて、取るのに毎回苦労していた。

玄米はそういうものなのだと思っていたのだが、電子レンジだと一粒もくっつかない。

ったく電子レンジってやつは何でこんなに便利なんだ。

「何を当たり前のことでドヤっているんだ」

とお思いかもしれないが、日本の銭湯にカルチャーショックを受けた『テルマエ・ロマエ』のルシウス・モデストゥスのようなものなので、どうか生温かい目で見守っていただきたい。

酒を断つために、新しい食習慣を取り入れる

今回は、電子レンジ以外に、サーモスの真空断熱タンブラー配膳用の竹製トレーも購入した。

一連の買い物には、あるひとつの目的がある。

それは、断酒だ。

これまでボクは、スーパーやコンビニで惣菜とビールを買って夕食代わりにしてきた。

「この習慣を今すぐにもやめたい」といつも思ってきたが、長年染み付いた習慣はそう簡単にやめられるものではない。

それならいっそ、新しい習慣を取り入れてみよう。

健康的な食習慣を取り入れて、お酒を自分の人生から排除してしまおう」という壮大な計画だ。

しかしいきなり本格的な料理を作ろうとすれば、きっと途中で挫折してしまうに違いない。

新習慣のハードルはうんと低く。

玄米と主菜はレンチンで、味噌汁もフリーズドライなので沸かしたお湯に溶かすだけ。

それに納豆ともずく酢も添えて。

サーモスの氷が全然溶けないタンブラーには、炭酸水を並々と注ぐ。

調理時間はわずか5分。

加工食品ばかりだけれども、少なくとも油にまみれた半額の揚げ物や惣菜をビールで流し込むよりは、よっぽどカラダによさそうだ。

今のところ、昨日24日に断酒を開始して、今日もお酒を飲まずに終えられそうだ。

たった2日と思うことなかれ。

ここ数年間、たったの一日もお酒を飲まずに寝た記憶がないくらい、酒に依存していた人間が、”2日も”断酒に成功しているのだ。

しかも、我慢をしているわけではない。

むしろお酒を嫌悪していて、アルコールのニオイすら嗅ぎたくないと感じている。

これは半年前、禁煙に成功したときに近い、非常にいい傾向だ。

断酒に踏み切れた理由はもうひとつあるのだけれど、それはまた別の機会に。

おしまい。