東京には”ラーメン激戦区”と呼ばれる場所がたくさんあるが、なかでも秋葉原という土地では旨いラーメン屋がしのぎを削っている。
本日訪れたのは、秋葉原・末広町のラーメン店「らーめん影武者」。
麺が見えないくらい分厚いチャーシューが売りの二郎系人気店だ。
「影武者」はラーメン激戦区秋葉原で8年続く人気店
影武者は、神田明神の”男坂”を下ってまっすぐ、突き当りの都道452号(神田白山線)を渡ったところにある。
街路樹に隠れて遠くからではよく分からないが、近づいてみると黄色い看板が見えてくる。
小さなお店の店先には連日行列ができているらしいが、この日は夕方の早い時間(16時頃)ということもあり、並ばずに入店することができた。
メニューには、ラーメンとつけ麺、油そばも並んでいる。二郎系インスパイア店らしく野菜増しと背脂増し、ニンニク増しは無料。全部のせの”影武者ラーメン“は数量限定だそう。
入ってすぐ左手の券売機で食券を購入すると、ホール担当らしき店員さんが席まで案内してくれる。すぐにニンニクを入れるか聞かれて、せっかくなのですべて増量でお願いしてみた。
店内は少し変わった作りで、短いカウンターがバラバラに3つ並んでいる。店内はほとんど満席に近い状態で、私が入店した直後に外で待っている人たちもいた。
接客も丁寧だし、それぞれの席にはひとつずつティッシュボックスが用意されていて、細かい気遣いを感じられる。
話題の「影武者」特製、超極厚豚チャーシュー
ちなみに公式サイトの情報によると、影武者は2010年1月4日にオープンしたそうだ。ラーメン激戦区の秋葉原で8年間も営業を続けるというのは大変なことだ。
肝心のラーメンだが、オープン以来継ぎ足しの濃厚なとんこつスープに、麺はすこしちぢれた中太麺。二郎系では珍しい、やわらかくもちもちした食感の多加水麺を使っているんだそう。
しかしなんといっても影武者の自慢は、超極厚の厚切り豚。チャーシューのインパクトがとにかくヤバい。
ドンッ!!!
(すみません、気合を入れて撮ったつもりが、あとで確認したら見切れてブレブレでした。)
お分かりだろうか。
余裕で厚さ2〜3cmはありそうな分厚すぎるチャーシュー。写真を撮るために静止したのだが、重すぎて箸で持つ右手がプルプル震えていた。
この極厚チャーシューが3枚も入っている。これは人気になるわ。肉マニアの寺門ジモンさんも腰を抜かすレベルじゃないか。(しかも1枚100円で2枚まで追加もできる。太っ腹か!)
肉のほかには大きな海苔が2枚、半熟卵が丸々1個、もやしやネギがドッサリ盛られている。
麺はかなり太め。スープはドロドロというほどではないが、なかなか濃厚だった。
あまりの量にズボンのホックを緩めて休憩を挟みながらなんとか完食。
大変おいしゅうございました。
「らーめん影武者」の店舗詳細
らーめん影武者の営業時間は朝の11時から21時20分まで(ラストオーダー:21時)。
定休日は火曜日で、土日・祝日も休まず営業中。
席は14席で、店先に灰皿があったが、店内は完全禁煙とのこと。
ちなみに今回は御茶ノ水駅から歩いてみたが、銀座線の末広町駅や山手線の秋葉原駅のほうが近い。
[aside type=”boader”] ◇「らーめん影武者」
【住所】東京都千代田区外神田3-4-1
【アクセス】東京メトロ銀座線末広町駅から徒歩5分
【営業時間】11:00〜21:00(日祝は〜20:00)
【定休日】火曜日
【電話番号】03-3253-2922
【ホームページ】らーめん影武者(食べログに飛びます)
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【おまけ】JR御茶ノ水駅▷湯島聖堂▷神田明神を散歩
影武者に行くまでの道すがら湯島聖堂や神田明神にも立ち寄ったので、今回のルートを写真で残しておく。
JR中央線お茶の水駅前からスタート。
向かいには東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅もある。
御茶ノ水は日本大学や明治大学、東京医科歯科大学などの有名大学や駿台予備校があって、街の雰囲気はオシャレな学生街というイメージだ。
駅から徒歩3分のところには国の重要文化財である東京復活大聖堂(ニコライ堂)もあって、観光で訪れる外国人の姿も多い。
改札をでたら左手の横断歩道を渡り、そのまま左にある橋へ。
ちなみにこの橋は、聖橋(ひじりばし)と言うんだそう。
橋の上から左手に見えるのは東京医科歯科大学。
神田川を越え聖橋を渡りきると、すぐ右手に湯島聖堂が見えてくる。
湯島聖堂は、もともとは徳川綱吉によって建てられた昌平坂学問所という学校で、日本の学校教育発祥の地としても有名な史跡だ。
文京区湯島にある湯島天神(湯島天満宮)とともに毎年多くの受験生がおとずれて、合格祈願をしている。
社門の横には「◯◯大学に合格しますように」と書かれた絵馬がびっしり。
お参りをすませたところで、次のスポットへ。
セブンイレブンがある突き当りの交差点をわたって、そのまま右に直進する。
ここが、人気アニメ『ラブライブ』の聖地としても有名な神田明神(神田神社)。
戦の神様、平将門が祀られていて、国の登録有形文化財にも指定されている。
毎年、江戸三大祭りのひとつ「神田祭」も開催されている。
奥には本殿が見える。
道沿いには趣のあるお土産屋さんやお蕎麦屋さんも。
境内の中は参拝客でにぎわっていて、お祭りのような楽しい雰囲気に包まれていた。
江戸っ子みこしーくん。
せっかくなのでおみくじを引いてみた。
ふつうのおみくじかと思って200円を入れると、中の獅子舞がゆっくり踊りだす。獅子舞がおみくじを咥えてUFOキャッチャーみたいに取り出し口にポトッ。子どもは喜ぶかもしれない。
そして肝心な結果は……末吉。なかなか厳しいことを書かれている。しかも、これがいちいち的を得ているから始末が悪い。
始末の悪いおみくじは、指定の木に結んでおいた。おみくじを境内の木に結ぶと、神様と縁を結ぶことができると言われている。
そろそろお腹も空いてきたので、神田明神を後にして本日の目的地、影武者に目指すことに。
境内の右手にある”男坂”と呼ばれる階段を下りる。写真では伝わらないくらい長くて急な坂だ。
歴史を感じさせる風情がいい。
階段を下りきって歩いているとなにやら変わったお店が。
メイド喫茶らしい。
人気店なのか、店内はたくさんの人で盛り上がっていた。
さて、階段を下りきってそのまままっすぐ直進すると大通りに突き当たる。
道を渡るとようやく「影武者」へ到着。
ラーメンもおいしかったし、なかなか楽しい散歩だった。