現在の自宅のネット環境は、WiMAX一台のみだ。
ネトゲをやるわけでもなし、動画編集や書き出しをするわけでもないので十分だと思っていたのだが、最近ひかり回線を使いたいと思うようになった。
というのも、ボクは外でブログを書いたり作業をすることが多いのがWiMAXを持つ理由なのだけれど、高速Wi-Fiの通ったオフィスも借りているし、よく行くカフェ(タリーズ)にもWi-Fiが完備されている。
いよいよWiMAXを持ち歩く理由がなくなってしまったのだ。
WiMAXの強みは持ち運びができることであって、自宅でしか使わないのなら、時間帯によっては格安スマホのテザリングにすら劣るような速度の通信環境に耐えしのぶ意味がわからない。
そんなわけでひかり回線を探していて、スマホ(楽天モバイル)や電気(楽天のまちでんき)で楽天ポイントを貯めているので、楽天のひかり回線がいいんじゃないかと考えた。
それで数万円のキャッシュバックをやっている代理店経由で申し込もうとしたのだけれど、話を聞いていて「えっ?」と不思議に思うことがあった。
楽天の光コラボであれば当然プロバイダも楽天ブロードバンドになるものだとばかり思っていたら、プロバイダは「サンネット」しか選べないという。
サンネット?なにそれ??
調べてみると、どうやらネット上の評判はあまりよろしくない。
サンネットというのは楽天のグループ会社らしいのだが、なぜサンネットしか選べないのだろう。
意味がわからないので、楽天ブロードバンドのチャット窓口で問い合わせてみた。
楽天の光コラボには3種類のプロバイダ(サービス)がある
サポートで聞いた内容をまとめると、
楽天のコラボ光は「楽天コミュニケーションズ」が運営していて、3種類のプロバイダが存在する。
「楽天ブロードバンド」「楽天BP(楽天ブロードバンドプレミアム)」「サンネット」は、それぞれ同会社内の別サービスなのだそうだ。
このうち楽天BPに関しては、フュージョンというプロバイダが楽天BPに吸収されたために一部個人会員がいるが、基本的には法人向けのサービスなので個人で利用することはできない。
▽参考リンク
「楽天ブロードバンド」と「楽天ブロードバンドプレミアム」は別会社: くらしとお金とパソコンのヘルプデスク 『スラウギ』
なので、個人が楽天のコラボ光を申し込もうと思ったら、楽天ブロードバンドかサンネットのどちらかを選べるということになる。
ボクが「サンネットしか選べない」といわれたのは、申し込もうとした代理店が”楽天コミュニケーションズ光(サンネット)“しか扱っていなかったからというわけだ。
代理店によっては両方扱っているところもあるという回答だった。
うーむ、すこぶるわかりづらい。
仕事柄、インターネット回線には詳しいほうなのだけれど、それでも理解するのにかなり時間が掛かった。
しかも代理店の人間は説明の中でプロバイダの話なんてひと言もしていなかった。
たぶん契約の書面には小さく書かれているのだろう。
こちらから聞かなければ、何も知らないまま3年縛りの契約を結ばされていたかと思うとゾッとする。
キャッシュバックや格安の裏にはそれなりの理由がある
ここから先は、代理店やサポート窓口に直接聞いたわけではなくボクの憶測にすぎないのだけれど、料金が安かったりキャッシュバックが多いのにはそれなりの理由があるんじゃないだろうか。
今回の場合、キャッシュバックに加えて工事費用まで負担してくれるという話だった。
しかしそんなにうまい話がゴロゴロ転がっているはずがない。
インターネットの速度はプロバイダに依存するところが大きい。
いくら1Gbpsの回線を契約していても、プロバイダの設備が小さければ(設備に対して利用者が多すぎると)、高速道路の渋滞のように出入り口で詰まって速度は遅くなってしまう。
派手なキャンペーンで会員を増やせば会社は儲かるが、その分利用者が割を食うことになるわけだ。
問題は速度だけではない。
コラボ光でインターネットが安くなると聞いて多くの人が飛びついているけれども、サポートの窓口が変わってたらい回しにされたり、とくにネットに疎い人ほど「変えるんじゃなかった」と後悔している人も少なくないと聞く。
でもコラボのほうが相当儲かるんだろう。
Gmailで「フレッツ光」を全面に押し出している代理店の広告が出ていて、個人的にコラボは好きではないので、フレッツ光でキャッシュバックもあるのかと電話で内容を確認しようとしたら、第一声が「実は◯◯さんで回線も契約するコラボのほうがお安く・・・」それは知ってます。
— ニシムラケイイチ (@nissy421) 2018年9月22日
別の代理店では、コラボ光ではなくフレッツ光がいいと言った瞬間、脈がないと思ったのか「うちではやってないです!」とキレ気味の対応ですぐに電話を切られてしまった。
その商品が「なぜ安いのか」を考えてから判断する
安いのはいいことだ。
だけど安いという理由だけで安易に飛びつくと、後々後悔することもある。
そういえばネット回線の話ではないが、最近Twitterで広告が流れてきたある漫画が、ちょうど安物買いの末路を描いていた。
▽参考リンク(ネタバレもありますが、相当胸くそ悪い話なので自己責任でどうぞ)
添加物まみれの母性 | 河東ますみ | 電子コミックをお得にレンタル!Renta!
必要以上に安いモノに出会ったら「ラッキー」ではなく、「なぜ安いのか」という理由をよく考えてから判断するようにしよう。
ひかり回線については、やっぱり信用のおける情報を得るならネットよりリアルに限る。
自分より玄人の人間から(少し割高だが)オススメのプロバイダの情報を聞いたので、IPv6対応のプロバイダも含めて、もう少し検討してみることにした。