お見合いパーティーに参加することになってしまった。
自分で決めたことなのだから「なってしまった」もないのだけれど、気持ち的にはこの表現が一番正しい。
結婚願望がないわけではない。
「両親に早く孫の顔を見せてあげたいな」なんて思うこともあるし、手を繋いで仲睦まじく散歩する老夫婦を見るたびに「あんな夫婦になれたら幸せだろうな」と羨ましく思う。
しかし失敗続きの人生ですっかり自尊感情が低くなってしまったゆえ、「逃げ恥」の平匡よろしく、結婚なんて自分とは無縁なんだろうと半ば諦めている自分がいるのも確かだ。
まだまだ経済的に不安定な状態であるという負い目も、結婚を思いとどまらせている。
その点、平匡よりもずっと結婚から遠い立ち位置に、今のボクはいるのだろう。
でも結婚と無縁なアラサーオヤジにも、ひとつだけ分かっていることがある。
「もっと痩せてから」
「もっと仕事で成果を出してから」
「もっと自分に自信がついてから」
と言い訳を並べ立てて自分からアクションを起こさなければ、おそらく一生このまま結婚はできないだろう。
実際問題として、そうやって現実から目をそむけ行動を先延ばしにし、20代後半からは恋人を作ることすら拒絶し続けた結果が今だ。
いつかやろうはバカヤロウ。
婚活パーティーやお見合いパーティーは、正直怖い。
テレビの影響で、パーティーに参加する女性たちのことを色眼鏡で見てしまっている。
「いきなり年収や貯金額を聞かれるんじゃないか」
「お前なんか眼中にないと無蔑まれ無視されるんじゃないか」
それくらい、ビビっている。
今回のただひとつの救いは、1対1の個室形式のパーティーであること。
もう3〜4年前になるが、同僚の誘いで一度だ立食形式の街コンに参加したことがあるのだけれど、終始空気になってまるでつまらなかった。
あのノリについていけず壁際でチビチビ酒を飲んでいたら、名刺を片手に激しくボディタッチを繰り返す占い師だかセラピストだかの女性にしつこく連絡先を聞かれ、ドン引きした記憶しか残っていない。
(ちなみに後日談になるが、同僚の助けもあってパーティーの終わり際になんとか気になる女性と連絡先を交換し、食事の約束を取りつけるところまでは成功したのだけれど、「やっぱり自分なんか」とドタキャンしてしまった)
だから大人数でワイワイやるようなパーティーにはもう参加したくない。
今回参加するのはエクシオが主催しているお見合いパーティなのだけれど、いろいろな形式がある中で、ボクは個室で10分くらいずつお話しをしていくタイプのパーティーを選んだ。
1対1で10分トークをするくらいなら自分でも何とかなるだろう。
何とかなるだろうというのは女性の気を引けるだろうという意味ではなくて、何とかその場をやり過ごせるだろうという意味だが。
営業職時代に、お客の女性を初対面で口説き落としたこともある人間の発言とは到底思えないけれど、それくらい今の自分には自尊感情というものが欠如している。
何を着ていけばいいだろう?
プロフィールシートにはどんなことを書こう?
万が一カップルになってしまったらどうしよう?
パーティーまで1週間。
悩みは尽きないが、ブログのネタにもなるわけだし、ポジティブに考えて楽しんでくることにしよう。