このページでは、立花岳志さんの著書『ノマドワーカーという生き方』(東洋経済新報社)をご紹介します。
立花岳志(たちばなたかし)さんは、年間1,000万PVの人気ブログ「No Second Life」を運営するブロガーです。多数の著作を持つ作家、心理カウンセラー、コンサルタントなど複数の肩書きを持ち、多方面で活躍されています。
本書のタイトルは”ノマドワーカーという生き方”となっていますが、全体を通して、ブログやSNSなどの個人情報発信の魅力や、情報発信を仕事にして成功するための具体的なノウハウが記させています。
昨今流行っているSEOのテクニック本とは少し毛色が違うかな?
どうやってGoogleを攻略するかよりも、どうやってファンを増やし自分のブランド力を高めていくかについて詳細に書かれています。
2012年に出版された少し古い本なのですが、SEO至上主義の今だからこそ逆に新鮮に感じました。
表面的なテクニックではなく本質的な考え方を学ぶことができるので、これからブログをはじめる方にもオススメですよ。
ネットとリアルを接続する
本書では、ブログのアクセス数よりもファンを増やすことが大切だと強調されています。
そしてファンを増やすため大切なのは、ネットとリアルを接続すること。
たとえば、セミナーやイベント、オフ会に参加したり、自分でオフ会を主催してみたり・・・。
読者さんとリアルに会う機会を作ることが大切。
(セミナーやオフ会を通して)新しい人脈を作り続ける活動こそが、僕にとっての究極のブランディング、宣伝活動だと考えています。
仮に僕が病気になって1週間寝込んでいて、その間ブログが書けなかったとしましょう。その時に僕がブログを休んでいることに、果たしてどれだけの人が気づいてくれるか。僕はこれがブログの実力を測る一つの指標ではないかと思っています。
しばらくお休みさせて頂いているのですが、ボクもブログ相談を通して読者さんとお会いする機会をもうけています。
でも出不精なのでセミナーにも滅多に参加しませんし、オフ会には一度も参加したことがありません。
せっかくブロガー名刺も作ったわけだし、リアルの活動にももっと積極的になろうと思います。
総合ブログで自分をブランディングする
立花さんのブログは、特定のひとつのジャンルについて書かれている特化ブログではなく、立花さんの好きなことや興味のあることが雑多に書かれているいわゆる雑記ブログ(総合ブログ)です。
特化ブログか雑記ブログか?
ブログをはじめるときに誰もが抱える問題ですが、立花さんは自分をブランディングするために総合ブログというスタイルを選びました。
僕が「総合ブログ」を目指そうと思ったのには幾つか理由があるのですが、最大のポイントは僕は自分自身を総合的にブランディングしたいと考えていたという点です。
僕の場合、MacやiPhoneにも詳しいけれど、その一方で年間200冊以上の本を読む乱読家であり、さらに月間200km以上を走るランナーでもあるわけです。(中略)せっかくこれらの「書きたい」ことがたくさんあって、それらも自分の一部なのに、ブログをiPhoneに特化させてしまうのはすごく勿体ない、そう思ったのです。
雑記ブログという言葉はネガティブなイメージがあって個人的にあまり好きではないのですが、同じブログでも総合ブログというと途端に格式高く見えてくるから不思議ですね。
スーパーじゃないのよ、デパートなの、みたいな?
立花さんのブログはとにかく更新頻度が高いことで定評がありますが、それでも企業が運営する大型メディアのそれには遠く及びません。
だから1つのカテゴリで勝負するのではなく、いろいろなジャンルをかけ合わせて自分だけのブランドをつくっていく戦略は、個人ブログで成功するための王道だと思います。
まずはブログのミッションを設定する
本書では、これからブログをはじめたい人がまずやるべきこととして、次の3つを挙げています。
ブログのミッションを決める
ブログの優先順位を決める
やめることを決める
多くの人が「タイトルはどうしよう」とか「どこのサービスを使うといいのかな?」というところから考え始めてしまいますが、それは後でも良いのです、というかむしろ後にしてください。
一番大切なことは、あなたのブログのミッションを設定することです。
ミッションとはつまり、ブログを通じてあなたがどうなりたいのか、ということを決めるのです。
僕自身の例を挙げると、ボクは「ブログを人生を劇的に変えるためのツールにする」ということを最初に決めていました。そして「凄く人気のあるブログにしよう」とも決めていました。
「何となく」スタートして「何となく」書いているうちに大人気ブログになる、というパターンもあるのかもしれませんが、確率は低いように思います。
以前からボクのブログを読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、当ブログのタイトルやデザインは何度も変わっています。
「これだ!」と決めても、しばらく経つと気持ちがブレてしまうんですよね。
気持ちがブレるのはきっと、芯の部分が固まっていないからだと思います。
芯の部分に当たるのが、ミッション。
ミッションがないからすぐブレてしまう。
ブログの更新が長続きしない理由も同じです。
タイトルやサービス(デザイン)よりまずはミッションを決める
今のボクには痛いくらいに突き刺さる言葉でした。
まとめ
今回は、立花岳志さんの著書『ノマドワーカーという生き方』を読んだ感想をご紹介しました。
正直、手に取るまでは「タイトルもぼんやりしているし、内容が薄っぺらいんじゃないのかなあ」なんて躊躇していたんですが、いい意味で期待を裏切られました。
もっと早く、願わくばブログをはじめる前に読んでおきたかったくらい。
紹介が漏れてしまいましたが、夢を目標→タスクへと落とし込んでいく具体的な方法なども大変参考になり、さっそく五カ年計画や年間計画を作成中です。
読んで終わりにするのはもったいないので、熱が冷めないうちにいい部分はどんどん取り入れていきたいです。