登録者数200万人を超えるある人気ユーチューバーのお宅訪問のような動画を見ていたら、気になる発言があった。
リビングのテーブルの上に本が山積みになっていて、インタビュアーが手に取ると、ほとんどすべてがYouTube関連の本だった。
なかには『人気YouTuberになる方法』みたいなタイトルの本もあって、
「(すでに人気YouTuberなのに)こんな本役に立つんですか?」
と聞く興味津々なインタビュアーに対して、
「全然役に立たないですよー」
「でも、YouTubeに関してボクより詳しい人はいないですね」
と、冗談っぽく答えていた。
私はその光景を見ていて、昔体験したあるエピソードを思い出した。
一体どこにそんな時間があるの?
あれは私がまだ、大学生のときのこと。
予備校講師を目指していた私は、週7日授業をする傍ら、ある予備校講師のアシスタントも務めていた。
元々は教え子だったのだが、縁あって仕事を手伝わせてもらえることに。
授業の人気はもちろん、当時すでに3冊の参考書を出版するベストセラー作家でもあったので、その行動や発言には大変な刺激を受けた。(今ではすっかり手の届かない雲の上の存在になってしまった)
なかでも一番驚かされたのは、先生の読書量。
私の何倍も忙しいはずなのに、私よりもはるかに早く大量の本を読んでいる。
英語学習関連の書籍は名著から新刊書までくまなく読んでいて、加えてビジネス書や小説などにも手をつけていた。
「一体どこにそんな時間があるのか?」
先生から渡されるマーカーが入った読了書籍の情報をパソコンに入力しながら、いつも首を傾げていた。
結果を出したかったら2000冊読め!
多読の真相が判明したのは、先生からこんなアドバイスをしてもらったときだ。
「結果を出したかったら、2000冊読め」
結果を出したかったら、その分野の本を2000冊読む。
2000という数字は、先生自身の体験からきている。
数年前まで九州の名門予備校(私の出身校)へ出講していた先生は、約10年間の飛行機通勤の機内で、2000冊以上を読破したという。
2000冊も読めば、学ぶなんていう段階ははるかに超えてしまっているはずだ。
学習参考書を読んで知らない事項を探すほうが難しいかもしれない。
たった1行でも気づき発見があれば儲けもの。
それでも先生が読み続けるのは、
「この分野に関しては俺が一番詳しい」
というプライドとの闘いだったのではないか。
そして、圧倒的な読書に裏打ちされた自信が、師のカリスマの源泉であるように思う。
結果を出している人間の言葉は、重い。
あなたはブログで結果を出すために何冊の本を読みましたか?
このブログを読んでいるあなたは、きっとブログやアフィリエイトで結果を出したいと強く願っているはずだ。
そんなあなたはこれまで、何冊の本を読んだだろうか?
もう10冊くらいは読みましたか?
私自身のことについていえば、「ブログ」や「アフィリエイト」という言葉を冠する本は30冊も読んでいないと思う。
ライティングやWebマーケティング、セールス、Web制作など、もっと範囲を広げても100冊に届いているかすら怪しい。
それでいて、
「なぜ月収100万円に届かないのだろう?」
「どうして記事がバズらないのだろう?」
なんて悩んでいるのだから、我ながらショボい。
2000冊読んだからって、絶対に成功する保証なんてない。
読書なんて意味がないという風潮もある。
「本をたくさん読んだって意味ないよ」
と野次を飛ばす人間には、好きなだけ言わせておけばいいじゃないか。
2000冊に意味があるかどうかは、2000冊読んだ人間にしか語れないんだから。
まとめ
最後にもう一度、この記事のポイントをまとめておこう。
- 結果を出している人ほど猛烈に勉強している
- 本をたくさん読もう。たった1行でも、新しい発見があれば儲けもの
- 多読をした先にある世界は、多読をした人間にしか見ることができない
ここまでお読みいただいたあなたは、きっと今、猛烈に本が読みたくなっていると思う。
ブログ・アフィリエイトに取り組む初中級者にオススメの本をいくつか紹介しておくので、熱い気持ちが消えないうちに手にとって勉強をはじめてほしい。