
8月22日に、鎌倉へ行ってきた。
今回は御朱印帳を片手に一日がっつりお寺巡り。
一日で11寺の参拝は自己新記録だ。
数年前、横須賀に住んでいたときにチャレンジして途中で断念したのは記憶に新しい。
当時の御朱印帳はいつの間にか紛失してしまったため、新しい御朱印帳で心機一転。
すでに昨年10月、杉本寺にはお参りしているので、残りの32寺へ参拝する。
今度こそ満願をば。
▽鎌倉三十三観音霊場の一覧マップ
鎌倉三十三観音めぐり(8月22日①)
平日に鎌倉へ行く唯一の弊害
鎌倉のお寺の開門時間は9時(or 8時)〜16時のところが多い。
閉門時間が早いので、開門時間の9時に間に合うように自宅を7時に出発。
人混みが苦手なので、土日祝は鎌倉のような人気観光スポットにはまず行かない。
平日も混み合っていることに変わりはないが、土日とは比べようもない。
でも平日に鎌倉へ行くのにはひとつだけ弊害がある。
朝の通勤ラッシュ。
始発に乗れば避けられそうだが、7時台に乗ると確実にラッシュにハマる。
しかし満員電車の先が会社ならどうにも耐えられそうにないが、旅へ向かう電車なら話は別だ。
むしろたったの2時間弱も立っていられないなんて軟弱至極。
副都心線のつり革に掴まりながらKindleで読書に没頭しているとあっという間に横浜へ。
ちなみに今読んでいるのは『いちばんやさしい美術鑑賞』。
美術をしたり顔で語って女子にモテたいという確固たる目的を持って美術を学んでいる。
横浜からはJR横須賀線に乗り換えて1本。25分ほどで鎌倉駅にたどり着く。
鎌倉の2つ手前の大船駅で席が空いたので迷わず腰を下ろした。
そんなこんなで8時半過ぎに鎌倉駅へ到着。
第7番札所 光触寺(こうそくじ)
駅に着いた時点ではまだどのお寺へ向かうか決め兼ねていた。
まだ行ったことのない光明寺や蓮乗院を目指して海方面へ行くか。
北鎌倉の方面を攻めるか。
しかしボクの観音参りはダイエットという極めて実利的な理由によって行われているわけで、それならやはりベタに「山を登りたい」と思いまずは第7番札所 光触寺へ。
光触寺は、日本史の教科書にも必ず登場する時宗の開祖 一遍上人(いっぺんしょうにん)が創立した。
御本尊は阿弥陀三尊。
鎌倉駅から3.4km、のんびり歩いても1時間は掛からないくらいでたどり着ける。
ただし道中の県道204号は歩道が狭く車通りも多いので、市営バスを使って光触寺をお参りのスタート地点に設定するのもいいかもしれない。
食料や水分は途中のミニストップで調達しよう。(山奥なので近隣のコンビニは1箇所のみ)
余談だが、残念ながらこの日は御朱印の授与がお休みだった。
繰り返しになるが半ばダイエットのための観音参りなので、満願のために光触寺へ再訪しなければならないのは本望だ。
札所番号 | 7番 |
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山号 | 岩蔵山(がんぞうざん) |
寺号 | 光触寺(こうそくじ) |
創建年 | 1278年(弘安元年) |
本尊 | 聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ) |
宗派 | 時宗 |
所在地 | 鎌倉市十二所792 |
開門時間 | 10:00~16:00※御朱印受付時間※筆者の参拝日には張り紙で10:00〜となっていたため9時からの可能性もあり |
納経代 | 300円 |
拝観料 | 境内無料※本堂の拝観は予約制 |
公式サイト | 【公式】時宗 岩蔵山 光触寺 – 神奈川県鎌倉市十二所の寺院 |
第8番札所 明王院(みょうおういん)
県道204号沿いに点在する三十三観音の中で最奥部にあるのが光触寺。
そして光触寺を参ったあと鎌倉駅方面へ折り返すと、最初に見えてくるのが第8番札所 明王院だ。
明王院は鎌倉幕府の四代将軍 藤原頼経が建立した。
御本尊は十一面観世音菩薩。
鬼門除けの祈願寺として五大明王がお堂にそれぞれ祀られていたことから、古くから五大堂※と呼ばれている。
御朱印をお願いしたときのお寺の方の反応はさまざまあるのだけれど、明王院の方(住職の奥様かな?)の対応はとびきり親切だった。
「御朱印帳に番号を振っておくと、順番通りに御朱印を受けることができますよ」とわざわざほかのお寺の番号も書いてくださったり、「お好きなのどうぞ」と飴玉もいただいた。
本堂からは住職がお経を読む声も聞こえてきて雰囲気があったし、いいお寺さん。
※五大堂・・・不動明王(ふどうみょうおう)、降三世明王(ごうさんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
※境内は撮影禁止になっていました。マナーを守ってお参りしましょう。
札所番号 | 8番 |
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山号 | 飯盛山(いいもりやま) |
寺号 | 明王院(みょうおういん) |
創建年 | 1235年(嘉禎元年) |
本尊 | 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ) |
宗派 | 真言宗泉涌寺派(しんごんしゅうせんにゅうじは) |
所在地 | 神奈川県鎌倉市十二所32 |
開門時間 | 9:00~16:00 |
納経代 | 300円 |
拝観料 | 境内無料※本堂の拝観不可 |
公式サイト | 明王院 |
第9番札所 浄妙寺(じょうみょうじ)
明王院を出てさらに鎌倉駅方面へ戻ると、左手に第9番札所 浄妙寺の入り口が見えてくる。
浄妙寺は、源頼朝の重臣・足利義兼(あしかがよしかね)が、退耕行勇(たいこうぎょうゆう)を開山として建立した。
山号は稲荷山(とうかさん)、御本尊は聖観世音菩薩。
鎌倉五山第五位の由緒あるお寺で、銅板葺(どうばんぶき)の大きな本堂は迫力のある建物だ。
(この日は境内に重機が入って、本堂へと伸びる石畳の工事をしていた)
札所番号 | 9番 |
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山号 | 稲荷山(とうかさん) |
寺号 | 浄妙寺(じょうみょうじ) |
創建年 | 1188年(文治4年) |
本尊 | 聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ) |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
所在地 | 鎌倉市浄明寺3-8-31 |
開門時間 | 9:00~16:30 |
納経代 | 300円 |
拝観料 | 100円 |
公式サイト | – |
第10番札所 報国寺(ほうこくじ)
浄妙寺でお参りをすませると、その足で県道204号を挟んで向かい側の報国寺へ。
山号は功臣山(こうしんざん)、ご本尊は聖観世音菩薩。
開山は、円覚寺の開山・無学祖元に師事し中国へ渡って修行した、五山文学を代表する高僧の天岸慧広(てんがんえこう/仏乗禅師)。
報国寺へは何度か訪れたことがあるが、いつも参拝客で賑わっているイメージがある。
第1番札所の杉本寺も近いし、何より境内に見応えがあり海外からの観光客も多い。
報国寺はちょっと他のお寺とは拝観料の仕組みが違っていて、境内に入って本堂までは無料で見ることができる。
その先の竹の庭へ行く場合には拝観料が必要だ。
300円(抹茶つき600円)を払って中へ入ってみるとすぐに、美しい竹林が目に飛び込んでくる。
修善寺の竹林の小径のように整備されているわけではなくて、夏の暑い日差しを遮る竹林の中を分け入っているような感覚を味わうことができた。
日本人はもちろん、欧米の人たちにはこういう光景がたまらないらしく、竹林に向かって上段蹴りのポーズで何度も自撮りしている白人男性を見て思わずニヤニヤしてしまった。
札所番号 | 10番 |
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山号 | 功臣山(こうしんざん) |
寺号 | 報国寺(ほうこくじ) |
創建年 | 1334年(建武元年) |
本尊 | 聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ) |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
所在地 | 鎌倉市浄妙寺2−7−4 |
開門時間 | 9:00~16:00 |
納経代 | 300円 |
拝観料 | 300円(抹茶600円) |
公式サイト | 報国寺 HOUKOKUJI ~竹の庭 鎌倉 報国寺~ |