by ニシムラケイイチ
フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ドキュメント』でAKB総選挙が特集されていた。
AKB総選挙 今度こそ・・・。
今年もAKB48の選抜総選挙が行われました。立候補者数は、AKBグループの中の272名。この中で80位のランキングに入ることができるのは、全体の約30%。番組では、この80位の当落選上にいるメンバーにスポットを当て日々の努力に励む彼女達の知られざる苦悩の生活に密着します。さらに、彼女たちを応援する家族や知られざる選対本部の裏側にも迫ります 【フジテレビオンデマンド】
ザ・ドキュメントはとくに好きなテレビ番組だし、アイドルとファンの強い絆を知ることができておもしろかった。
ボクはアイドルオタクです
ボクは、アイドルが好きだ。
中学生のときにはモー娘。のゴマキこと後藤真希さんのファンで、生写真やポスターなどたくさんのグッズを集めていた。一度、地元で開催されたコンサートを観に行ったこともある。
モー娘。のあとは、AKB48はもちろん、SKE、NMB、HKT、乃木坂46に、それからももいろクローバーZもテレビやラジオでウォッチしていた。
最近は欅坂46を追いかけている。
でも、これまでライブはもちろん握手会にすら行ったことがない。
アイドル好きを公言することもほとんどない。
それは、ボクがいわゆる”アイドルオタク”という人種を軽蔑しているからだ。
アイドルオタクなんて、モテない男のやること。自分は違う。そういって自分にブレーキを掛けている。
もしボクが童貞だったら、すっぱり諦めがついてがっつりヲタ活に励んでいたことだろう。
逆にもしイケメンでモテモテだったとしても、周囲の目なんて気にせずアイドルを追いかけていただろう。
控えめにいってボクはモテない。自分が非モテ男子であるという自覚はある。
ところが(余裕で両手に収まってしまうけれども)なまじ女性経験があるものだから、変な見栄が働いて、口には出さずともアイドルオタクと呼ばれる人たちをバカにしている。
つまりボクはむっつりスケベならぬ、むっつりアイドルオタクなのだと思う。
アイドルオタクはカッコいい
昔、神宮の花火大会に行ったとき、たまたまアイドルのミニライブをやっていた。知らないアイドルだったが結構な人数のファンが駆けつけていて、ヲタ芸(?)をしたり声援を送っていた。
花火大会の帰り道、推しの名前の入った汗だくのTシャツを着て練り歩く集団を見て、正直「気持ち悪いな」と感じた。
しかし、テレビの画面を通して見るアイドルオタクは、ボクのイメージするそれとはずいぶん違った。
会社員や学生などごくごく普通の人たちが、自分の推しメンを選挙で1票でも多く票を獲得できるよう、選挙対策委員会を設置して必死になって応援している。
「この子に1票入れてください」と、恥ずかしげもなく頭を下げて街々を回っている。
バカバカしいと思うだろうか。
ボクは、めちゃくちゃカッコいいと思った。
人にどう思われるかなんて構いはしない。
自分が信じるもののため、気が狂ったように熱くなる。
羨ましい。
「趣味は何ですか?」と聞かれていつも困惑してしまうボクに目には、そこまでハマれるものがある人々の姿が眩しく映った。
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