こんにちは、ニシムラ(@nissy421)です。
私は、副業や不労所得という言葉が大嫌いです。
「労働」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを抱きますか?
もしかしたら、非常にネガティブなイメージを持っているかもしれませんね。
でも多くの人は、「労働」という言葉の本当の意味を知りません。
労働という言葉の本当の意味
労働という言葉を辞書で引くと
《名・ス自》体を使って働くこと。特に、賃金(ちんぎん)・報酬を得るために、体力や知力を使って働くこと。
とあります。
たしかにまちがいではありません。
だけど、ちょっと説明不足。
もし私が辞書をつくるとしたら、
【労働】
報酬を得るために、体力や知力を使って他者や社会に奉仕すること
と書きます。
はたらくという言葉は、
「端楽く」
つまり、端(他者)に楽をさせる行為
にほかなりません。
そして、人が喜ぶ顔を見るのは、何者にもかえがたい喜びです。
Life is an exciting business and most exciting when it is lived for others.
人生は本当におもしろい。でも一番ワクワクするのは、人のために生きるとき。 -ヘレン・ケラー
でも世の中では、労働=悪とみなされます。
肉体労働
時間外労働
強制労働
そういった悪いイメージ、つまり常識を、(無意識に)メディアがつくりあげていると言ってもいいかもしれません。
残念ながら私の中にも「労働は辛い」という意識が少なからずあります。

しかし、「労」という言葉は、訓読みで「いたわる」と読みます。
友人をいたわる。高齢者をいたわる。病人をいたわる。
本来、労働とは愛のある言葉なんです。
労働は、人が動いて(働)、他者をいたわる(労)こと。
素敵な行為ではないでしょうか?

不労所得という言葉は、
人をいたわることなく、自分のことだけ考えて、得をしたい。
という、非常に傲慢で自分勝手な言葉なんです。
私は、不労所得という言葉を聞くたびに嫌な気持ちになるし、
「不労所得をめざしている」とか「不労所得がほしい」
と言っている人のことは、あまり好きになれません。
世の中では、働くことは悪だというイメージが浸透しているので、こんなことを言うと、
「バカじゃないの?」
と思われるかもしれませんが。
人をいたわる行為、端を楽させる行為は、人間の、何より尊くて美しい行為だと信じています。
「食わない」のか「食えない」のか
「食べる」という行為について、おもしろい話があります。
「断食」ってあるじゃないですか。
海外では信仰になっている宗教もあり、日本でもダイエットや健康目的の「プチ断食」や「食べない健康法」が人気です。
人間は、自分の意志で「食わない」とどんどん健康になります。
しかし、物理的に「食えない」状態がつづくと、すぐに飢えてしまうんです。
仕事も同じなのではないだろうか。
と、最近つくづく感じています。
仕事を「やっている」人はどんどん豊かになっていくけど、
「やらされている」人は、どんどん乏しくなっていく。
そして、「食えない」人が飢え、絶えるように、仕事をやらされている人は、ときに自分を追いつめてしまうことさえある。
最近子供に人気の職業、YouTuberの
好きなことで生きていく
というキャッチフレーズが流行っていますが、
「好きなことで生きていく」というのは、「食わない」のと同じことです。
私も含めて、みんな主体的に生きたがっているんです。
衣食住が満たされている時代だからこそ、それ以上のしあわせを求めています。
やらされたくないんです。
自分でやりたいんです。
主体的に生きたいんです。
だから仕事が長続きしないし、転職エージェントが繁盛しているわけです。

プロブロガーを目指す大学生やインターネットで副業をする社会人が増えたのは、会社に属して人にやらされるのがイヤだから。
自分の意志で生きたいんです。
そういう人は、サラリーマンという生き方には自分の意志は存在せず、やらされるばかりで飢えてしまうと信じています。
そんな若者を見て批判する人たちも、実はやらされるのがイヤでたまらないんですよね。
クライアントのわがまま、上司のむちゃぶり、営業ノルマ、、、
実際、サラリーマンはやらされることばかりです。
やらされてばかりの人生に嫌気がさしているけど、様々なしがらみがあってぬけ出すことができません。
そんな人たちが、イライラを批判という名の毒に変えて吐き出しているだけなんじゃないでしょうか。
でもそうやって攻撃する人たちも、みんな一生懸命はたらいて、家族を支えています。
それは素晴らしいことだし、若い人たちも、攻撃されたからってすぐにカッとなって「社畜!」なんて汚い言葉で相手を否定するのではなく、
「おっさんたちも頑張っているんだな」と少し差し引いて見てあげてもいいんじゃないでしょうか?
なんてサラリーマンの肩を持ちたくなったりするのです。