
この記事では、檜原村の滝めぐり情報をまとめます。
檜原村滝めぐりマップに登場する13滝の紹介と、それぞれの滝への行き方や地図も掲載しています。
さらに詳しく知りたくなったら、個別の関連記事もぜひご覧ください。
ひのはら滝めぐりマップ
払沢の滝
払沢の滝(ほっさわのたき)は、檜原村滝めぐりの13滝の中で最も有名な滝です。
東京都内で唯一「日本の滝百選」にも選ばれています。
滝の高さは約60m。(滝壺の手前から見えているのは最下段4段目の26.4mのみ)
払沢の名前の由来は、滝の水が流れ落ちる様子が、僧侶の使う払子が垂れたように見えたことからといわれます。
冬には滝が凍るのも払沢の滝の特徴で、毎年最高氷結率の月日を当てる氷瀑(ひょうばく)クイズも行われています。
※払子(ほっす)・・・僧が手に持つ、白熊(はぐま)や馬の尾、麻などをたばねて柄をつけた仏具。
▼関連記事
払沢(ほっさわ)の滝に行ってきました【檜原村13滝めぐり】 | さすらいブロガー
中山の滝
中山の滝(なかやまのたき)は、北秋川が秋川と合流したあと最初に位置する滝です。
払沢の滝や檜原村役場よりもっと村の手前側にあります。(最寄りバス停:和田向)
高さは1m半ほどですが滝の水量が多く、巨石に囲まれた大きくて深い淵は豪快。
都道沿いにあり滝まで簡単に行くことができ、夏は川遊びもできる人気スポットです。
▼関連記事
夏は水遊びも!中山の滝へ行ってきました【檜原村13滝めぐり】 | さすらいブロガー
天狗滝
天狗滝(てんぐたき)は、北秋川沿いの都道(千足バス停)から徒歩約30分の山奥にある滝です。
落差は約38m。
快晴の日には滝の下部に虹が見られることもあるそう。
天狗滝は険しい山道を抜けた先の開けた場所にあるので、ダイナミックで迫力があり写真も映えるスポットです。
一段下にある小天狗滝と間違えないようにご注意ください(私は間違えて引き返しました)
▼関連記事
天狗滝・綾滝へ行ってきました【檜原村13滝めぐり】 | さすらいブロガー
綾滝
綾滝(あやたき)は、天狗滝のさらに上流に位置する高さ17〜18mの滝です。
水の流れが綾の織物を広げたようにデリケートであることが名前の由来。
落下する水が泡のように見えることから、かつては泡滝とも呼ばれたそうです。
なかなか険しい道のりだったので、目の前の岩場に腰掛けて滝を見上げるのが爽快でした。
▼関連記事
天狗滝・綾滝へ行ってきました【檜原村13滝めぐり】 | さすらいブロガー
華水の滝
華水の滝(はなみずのたき)は、都道から徒歩25分ほどのところにある高さ3段36mの滝です。(鑑賞できるのは最下段の25m)
華水の名前の由来は、滝の近くに鉱泉が湧き、その硫黄分が滝の岩盤を流れ落ちながら表面に花の模様を描いたことから。
関東大震災(大正12年)の地殻変動により鉱泉が止まったため、現在は花の模様を見ることはできません。
※鉱泉(こうせん)・・・治癒成分を含んだ湧き水のこと。鉱泉の中でも温度が高いものを温泉と呼ぶ
夫婦の滝
夫婦の滝(めおとのたき)は、高さ10m前後の2本の滝です。
異なる2つの沢の流れが滝の上で偶然出合っている、大変珍しい出会いの滝なんだそう。
山奥にあり13の滝の中でもたどり着くのに苦労する滝なので、そのぶん滝が見えたときの感動もひとしお。
カップルで手を取り合って登れば愛情が一層深まるかもしれません。
※夫婦の滝(湯久保沢)はGoogleマップで表示されないため、湯久保へ行く途中の道標の場所にピンを打ちました
雨乞の滝
雨乞いの滝(あまごいのたき)は、北秋川の上流、惣角沢(そうかくさわ)にある高さ約10mの滝です。
すぐ近くには、重要文化財である小林家住宅があります。
檜原村には日照りが長く続くと神仏に降雨を祈願する行事が古くから見られたようで、村内には雨乞いの名のついた滝がいくつも存在しています。
吉祥寺滝
吉祥寺滝(きちじょうじたき)は、河川の浸食によってできた奥行き3段、落差4m近い滝です。
いわゆる直下型ともナメ滝とも異なる流れが特徴的。
一般には吉祥滝と呼ばれます。
檜原村役場近くの橘橋(たちばなばし)の北にある南秋川(みなみあきがわ)の合流点から吉祥滝までは橘峡(たちばなきょう)という峡谷。
秋川上流のすべての水が吉祥滝に集まるので、増水時には峡谷の水位が急上昇する危険があるため注意が必要です。
龍神の滝
龍神の滝(りゅうじんのたき)は、高さ約18mの直下形の滝です。
九頭龍の滝より少し下流、数馬の湯(かずまのゆ)の近くにあります。
かつては水量が多く深い滝壺があり、滝壺に棲む大蛇が滝周辺に現れたムジナ(アナグマ)を捕らえる姿がまるで龍のようだったことから龍神の名がつけられたのだそう。
九頭龍の滝
九頭龍の滝(くずりゅうのたき)は、落差約10mの滝です。
九頭龍の滝の横を生活道や他国と結ぶ主要道が通っていたため、横道の滝とも呼ばれていました。
1545年に数馬組の中村伊賀守信吉が、長野県伊賀村から九頭龍神社を分社建立。
九頭龍神社の参拝者がこの滝に打たれて身を清めるようになったことから、九頭龍の滝と呼ばれるようになりました。
滝行は現在も行うことができます。(滝行と自然を楽しむ会が主催)
夢の滝
夢の滝(ゆめのたき)は、三頭沢(みとうさわ)の開口部にある約19mのナメ滝です。
かつては木々に囲まれた大ナメ滝でしたが、奥多摩周遊道路の開発によって滝の下流部は埋まってしまいました。
滝が小さくなったかわりに、現在は道路から誰でも滝を眺めることができます。
夢の滝という名前も、周遊道路の開通を機につけられたものです。
滝の降り口には当時作られた夢の滝の石碑が建っています。
菅平の滝
菅平の滝(すがだいらのたき)は、深い淵(ふち)を持つ2段の大ナメ滝です。
菅平の滝の上流にも3段ほどの小滝群があります。
三頭大滝と夢の滝の間には、菅平の滝以外にもまだ名前のない滝がいくつも確認されていますが、道がないため一般人が近づくのは難しいようです。
※菅平の滝はGoogleマップで表示されないため、都道から滝へと続く旧道入り口付近にピンを打ちました
三頭大滝
三頭大滝(みとうおおたき)は、秋川水系で一番上流にかかる高さ35m(13滝の中で最大)の滝です。
かつては秘境のような場所でしたが、都民の森が完成して誰でも気軽に行けるようになりました。
都の自然公園内なので、駐車場やトイレ、レストランも整備されています。
滝を見られる吊り橋まで木材チップを敷いた大滝の路(おおたきのみち)は、歩くだけで癒される奥多摩の森林セラピーロードとしても有名です。
※三頭大滝はGoogleマップで表示されないため、都民の森にピンを打ちました(滝は都民の森内にあります)
まとめ
今回は、檜原村の滝めぐり情報をまとめました。
どれも魅力的な滝ばかりですね!
さすがに1日で全部回るのは難しいので、気になる滝から巡っていくのがよさそうです。
あなたも東京都内唯一の村で、マイナスイオンに包まれた大自然に癒やされてみませんか?