この記事では、ブログの見出しのつけ方を解説する。

初心者がやってしまいがちな間違いや、正しい見出しの書き方もご紹介。

見出しのつけ方は、ブログだけでなくWebライティング全般に役立つテクニックなのでぜひマスターしておきたい。

ブログの見出しは文章の要約(答え)です

ボクはこれまで、ブログコンサルを通してWordPressをはじめたばかりの初心者さんの相談に乗ってきた。

それで気づいたことだが、ブログの見出しの付け方を知らないブログ初心者は驚くほど多い。

ボク自身、どこで見出しの付け方を学んだのか覚えていないし、我流でやっているとなかなか気づかないところではあるんだろう。

中でも多い間違いが、見出しをブログの文章の一部としてつける書き方。

下の文章を比べていただきたい。

まずは悪い見出しの例。

悪い見出しの例

次はいい見出しの例。

いい見出しの例

ふたつの違いがわかるだろうか?

上の悪い例では、見出しを文章の一部(続き)として書いている。

文章の一部として書いているから、見出しを取り払ってみるとまったく意味が通じなくなってしまう。

反対に下のいい例では、見出しを文章の要約(答え)として書いている。

文章の要約として書いているから、見出しを取り払っても文章として成立する。

紙の本や雑誌なんかを読んでいると、悪い例の見出しのつけ方をしているものも中にはある。

でも書籍や雑誌の場合、文章の一部として見出しをつけるのはそんなに悪いことじゃない。

なぜなら読むのが人間だけだから。

見出しを文章の一部にしたほうが目を引くこともある。

ところがブログ(Webの文章)は、人間以外にも読まれている。

さて、人間以外に誰がブログを読んでいるでしょう?

ブログの見出しはGoogleにも読まれている

ブログの見出しは、人間だけじゃなく、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンにも読まれている。

Googleのbot(Web上を徘徊してブログやサイトの質をチェックするロボット)は、ブログのタイトルや見出しを読んで、その記事にどんなことが書かれているのかを判断する。

だからブログの見出しは、人間にわかりやすいだけじゃダメ。

検索エンジンで上位表示されるSEOに強いブログ記事はどれも、人間だけでなくGoogleからも好かれる見出しを上手につけている。

Googleにも好かれる見出しをつけなきゃいけないのはわかったけどさ、人間にもGoogleに好かれる見出しってどういう見出しなの?

人間にもGoogleに好かれるブログの見出しには、次の3つの条件がある。

見出しタグ(h2, h3, h4…)を正しく書いている

Googleに「これは見出しですよー」と伝えるためには、hタグ(headingタグ)というHTML言語を使う。

hタグは、h1・h2・h3・h4・h5・h6の6種類がある。

数字が小さくなるほど意味は大きくなる。(h1タグが一番重要な見出し)

ただしh1はブログのタイトルに使われるので、本文では使わない。

本文で使うのは、h2~h6までの5種類。

でも実際には、h2~h4くらいまでをつける人がほとんどだ。

ボクもよほど長い文章でもない限りh2見出しとh3見出ししかつけないし、2000〜3000文字程度の短い文章ならh2だけのことも多い。

無料ブログなんかだとよく、見出しの存在を知らずに文字装飾で見出しのように文字を大きくしたり目立たせている人もいるが、あれもGoolgeにはまったく伝わらないのでやめたほうがいい。

ブログの見出しをつけるときには、つける順番にも気をつけたい。

h2
 h3
 h3
  h4
 h3
h2
 h3
 h3
  h4
  h4
h2

 
入れ子構造っていうのかな?

マトリョーシカみたいに大きな見出しの中に小さな見出しが入っている、順序よく整理された見出しをつけるようにしよう。

見出しによって記事の目次も作られるので、わかりやすい順番を意識すれば人間にとっても読みやすい見出しになる。

キーワードが含まれている

見出しに検索されたいキーワードを含めることも大切だ。

Googleは記事タイトルの次に見出しをよく見ているので、見出しに検索キーワードや関連キーワードが入っていると検索エンジンに引っかかりやすくなる。

もちろん見出しと本文の内容は一致してなくちゃいけない。

ブログの見出しは本文の要約だ。

いくら見出しにキーワードを含めるのが大切だからって、本文と全然関係のないキーワードを含めていたら、逆にGoogleからペナルティを受ける可能性だってある。

具体的に答えを書く

これもよくやってしまいがちな間違いだけど、見出しは内容を隠さない。

記事タイトルでは、検索エンジンで自分のブログをクリックしてもらうためにあえて答えを隠すテクニックもある。

でも見出しは隠しちゃダメ。

見出しで内容を隠すのはGoogleにも人間にも不親切だ。

人間様もGoogle様も、ブログに来てくれただけでもありがたいと思わなきゃ。

せっかくブログに遊びにきてくれた読者さんに

「本文まできちんと読まなきゃ答えは教えてやんない!」

なんてやるのは傲慢チキだ。

読者さんが見出し(目次)を読んだだけで書いてある内容がわかる具体的で簡潔な見出しをつけよう。

もっと詳しく知りたいと思った読者さんは自然と本文も読んでくれる。

追伸、見出しのデザイン(装飾)は控えめに

ブログの見出しのつけ方についてのお話は以上なんですが、見出しのデザイン(装飾)についてちょっとだけ補足を。

WordPressでもはてなブログのような無料ブログでも、ちょっとググるとCSSをコピペするだけでカスタマイズできる、オシャレな見出しのデザインがたくさん出てきますよね。

「これは見出しですよ!」

ってわかりやすく目立たせるのも悪いことではないんですけどね。

見出しはあんまり派手すぎないほうがいいですよ。

文字を大きくしたり色をつけたりマーカー風にする装飾も同じですが、あんまりやりすぎると読者さんもどこが大切なのかわかんなくなっちゃうんですよね。

Googleにとっても同じ。

たとえばstrongタグっていう文字の意味を強調するタグがあるんですが、あんまり使いすぎるのはSEO上よくないなんていわれます。

それに見出しの装飾が派手すぎるとモノも売れにくくなります。

CVボタン(コンバージョン・ボタン)ってわかりますか?

 
↑のようなボタンって、商品の購入ボタンやメルマガの登録ボタンなどによく使われます。

目立つのでふつうのリンクよりクリックされやすいんですよね。

でももし見出しがCVボタンと同じくらい派手な色やデザインだったら?

全然目立たくなってしまいますよね。

せっかく文章は刺さっていたのに、派手すぎるデザインで読者さんが混乱して結局購入には至らず。

そんなの悲しすぎますよね。

見出しのデザインもほどほどに。

(Photo by PhotoMIX-Company)