ボクと牛丼ライトの7日間戦争

「ぎゅ、牛丼ライトの大盛りを…」

やっと言えた。

牛丼ライトを食べるためだけに、すき家に通いつめて3回目。

大好きな松屋に後ろ髪を引かれながら、すき家との浮名を流して1週間。

ようやく、食べることができた。

牛丼ライトは、すき家で販売中の糖質制限メニューだ。

見た目はふつうの牛丼だが、中身がちょっと変わっている。

たっぷりのお肉の下にはキャベツやレタス、玉ねぎ、コーン、ブロッコリーが入ったサラダが盛られていて、その下にごはんが…ない。

なんと、白いごはんの代わりに、白い豆腐が顔を出す。

そう。

牛丼ライトの正体は、ごはんの代わりに豆腐を使ったヘルシー牛丼だ。

タレはポン酢がかかっている。

ボクが食べた肉大盛りで403kcal。

すき家の牛丼大盛りが845kcalだから、カロリーは半分以下。

特筆すべきは、糖質の量。

牛丼ライト(大盛り)の糖質は19.1g。

牛丼(大盛り)の糖質は137.3g。

その差はなんと7.2倍

最強の糖質制限メニューと言われるのも納得がいく。

しかし、それにしても牛丼ライトはハードルが高い。

仕事帰りのOLが注文するのはわかる。

家族連れのママが食べているのもわかる。

でも、デブのおっさんが食べているのは…。

エゲツナイ。

想像しただけでエゲツナイ。ドラゲナイ。

でもどうしても食べたかったボクは、勇気を振り絞ってすき家の敷居をまたいだ。

そして店員さんを前にしてボクの口から出たのは、

おろしポン酢牛丼

こんなはずでは…。

「おろしポン酢牛丼の大盛りをください」

ええ。チキりましたよ。

というのが1回目。

それから3日ほどたって、妙案を思いつく。

「持ち帰りにすればいいやん。サクッと注文して家でゆっくり食べよう」

そして意気揚々とすき家に向かい、持ち帰りカウンターで牛丼ライトを注文した。

今度はちゃんと言えた。

が、ボクの注文を聞いた新人風の店員さんはなぜか黙り込んでしまった。

そしてハンディとにらめっこしたあと、奥にいる先輩のもとへ。

「牛丼ライトって持ち帰りできましたっけ?」

「え?できないよ!!」

シンとした店内に響きわたる声。

な、なに!?まさかの店内のみ。

豆腐の水分が出そうだし、無理もないか。

しかしせっかく言えたのに。恥ずかしすぎる。

これが2回目。

そして昨日、ようやく恋い焦がれた牛丼ライトを口にすることができた。

すき家の牛丼ライト

やっと、出会えた

食べてみた正直な感想は…

思っていたほどじゃない。

ちょっとポン酢がキツイかな。

なかなか食べられず、期待値のハードルが上がりすぎていたのかも。

というか、まわりの目が気になって全然落ち着かない。

「あいつデブのくせに牛丼ライトだってよ」

どこからともなく、そんな声が聞こえてくる。

なんとか写真におさめたが、あとは余裕もなく速攻でかきこんで店を出た。

でもよくかんがえたら、アレって家で再現できるじゃないか。

というわけで、作ってみた。

せっかくなので、より完ぺきな糖質制限メニューを目指してアレンジしてみた。

用意するのは豆腐、キャベツミックス、もやし、鶏のささみ、ごまダレ。

どんぶりに水をよく切った豆腐を入れ、その上にキャベツを盛る。

その上からゆでた鶏のささみともやしをのせて、ごまダレをかけたら完成。

ささみ丼ライト

自家製ささみ丼ライトのギガ盛り。

うん、全然見た目ちがうけど気にしない。

500円ちょっとで作れるし、ボリュームもあって最高だった。

何はともあれ、ボクと牛丼ライトの長い長い戦いはようやく終わりを迎えた。

ABOUTこの記事をかいた人

ニシムラ・ケイイチ

ブロガー。ライター。2016年8月よりブログ「古風礼賛」を運営(3万PV/月)。85年鹿児島生まれ。立教大(文)中退。ブログでは好きな本や映画、グルメなどを中心に紹介しています。書評や飲食店のインタビュー取材、雑誌・Webメディアでの執筆などお気軽にご相談ください。 ⇒ お問い合わせ