この記事の内容を3行でまとめると、
・週に一度はフルーツだけを食べる日を作ると痩せる
・人間は肉食でも草食でもなくフルーツ食の動物である
・食わないほうが心身が健康になる可能性も

 
今、体重が約80kgある。

20代の頃は60kgを越えることはめったになかったし、痩せようと思えばわりと簡単に痩せていたのだけれど、アラサーのボクの脂肪は頑として減ろうとしない。

酒をやめたらすぐに痩せるんだろうという目算もすっかり当てが外れてしまった。

近ごろは運動をする時間もなかなか取れない。

ダイエットするためには何か抜本的な改革が必要だと思い、週に1,2回フルーツ食を取り入れてみることにした。

夕食のかわりにフルーツを食べる置き換えダイエット

ボクのフルーツダイエットはいたってシンプルな置き換えダイエットだ。

夕食はご飯もののかわりにフルーツを食べる。

それだけ。

元々朝昼はほとんど食べないので、フルーツしか食べない日を作るという認識で間違いない。

あんまり細かいことは決めていなくて、果物であれば何でもいい。

食べやすいのはスーパーのカットフルーツ。あとはみかん、イチゴ、バナナなど包丁を使わなくていいフルーツも選びがち。

今は不知火というデコポンと同じ品種の熊本県産のみかんにハマっている。

まだ1日しかやっていないのだけれど、これは痩せそうだという手応えを感じた。

軽くデータを振り返ってみよう。

フルーツ食で-1.2kg

フルーツ食を実践したのは2月5日。

当日の午前3時過ぎにはかった体重は79.2kgだった。

フルーツ食翌日の同じ時間の体重が78.0kg。

-1.2kg減少した。

ただし体重が1kg減ったくらい驚くようなことじゃない。

はっきりいってデブにとって1〜2kgは誤差だ。

だから、

「1kgも太っちゃった〜」

と騒いでいる女子の気持ちはまるで理解できない。

でもフルーツ食には体重以外にも驚くべき点がある。

フルーツ食の日の摂取カロリー
フルーツ食の日の摂取カロリー

上の画像は、フルーツ食を実践した2月5日の食事の記録だ。

大きめのカットパインと不知火(みかん)を2つ食べた。

ホントは不知火を4つ食べるつもりで買ったが、カットパインで思ったよりお腹が膨れて2つしか食べられなかった。

※使っているレコーディングアプリのデータベースに不知火がなかったので、かわりにデコポンを登録している

フルーツ食といいつつアイスやらお菓子やら食べているが、はじめてということでご愛嬌。

もろもろ含めた一日の合計摂取カロリーは1622kcalだった。

翌朝の体重の増減は-1.2kg。

普通の食事の日の摂取カロリー
普通の食事の日の摂取カロリー

続いての画像は、翌2月6日に食べたものの記録。

スーパーで買った唐揚げ弁当と麻婆豆腐丼を平らげ、デザートにアイスを食べた。

弁当一個じゃ足りませんから〜残念!

一日の合計摂取カロリーは1519kcal。

翌朝の体重の増減は±0kg。

摂取カロリーはフルーツ食をした2月5日のほうが100kcal近く多い。

ところが体重を比べてみると、摂取カロリーの少なかった2月6日は増減0kgなのに対し、2月5日は1200gも減っている。

なんだこの差は。

フルーツってほとんど水分だからカロリーが体外に流れてる?

詳しいことはわからないけれども、どうやら同じカロリーを摂取してもフルーツのほうが痩せやすいらしい。

健康にもよさそうだし、フルーツ食はなかなか悪くなさそうだ。

人間は肉食でも草食でもなくフルーツ食の動物である

ボクがフルーツ食に興味を持ったきっかけは、『ダイエットセラピー』という本だ。

禁煙本のベストセラー『禁煙セラピー』を書いたアラン・カー氏が、独自のダイエット理論をまとめた一冊。

ボクは禁煙セラピーでタバコをやめることができ、さらに同氏の『禁酒セラピー』で酒もすっかりやめることができたので、アラン・カー氏のことは全面的に信奉している。

禁煙本の権威が書いたダイエット本にはどんなことが書かれているのかといえば、”心の声を聞いて食べる“ということ。

朝昼晩と時間がきたら食べるのではなく、お腹が空いていることをきちんと感じて食べるのを勧めている。

そしてダイエットセラピーの中でもうひとつ主張されているのが、フルーツ食のすすめだ。

人間は肉や魚を焼いたり煮たり調理をし、味付けをして食べている。

日本人は寿司や刺し身を食べるが、それだって醤油も塩もつけずにそのまま食べる人は少ないだろう。

でもフルーツって、人間が生のまま何も味付けをせずに食べてもおいしいと感じる食べ物だ。

それはつまり人間という動物にとってフルーツが主食であることを意味している。

食後のデザートとしてではなく、主食としてフルーツを食べよう。

ダイエットセラピーにはざっくりとそんな内容が書かれている。

はじめて読んだときには衝撃的だった。

いわれてみればまったくその通りで、人間は自分たちが食べやすいように加工した食品ばかりを食べている。

ところがフルーツや木の実、一部の野菜などは自然のままで舌が受け入れる。

これはつまり、人間が肉食や草食、雑食ではなく、フルーツ食の動物である証明なのではないだろうか。

とはいえ30年以上続けてきた食習慣はそんなに簡単に変化するものではなく、ダイエットセラピーを読んで突然食生活が変わったわけではない。

でもあきらかに以前より果物を意識するようになったのはたしかだ。

最終的には週7日フルーツ食に

週に1日フルーツの日を作るだけでも、ダイエットの効果が期待できることがわかった。

毎日果物だけを食べていれば、きっとぐんぐん痩せていくんだろう。

しかしながらフルーツしか食べない一日にはまだ少し抵抗がある。

果物は好きだけれど、がっつりご飯を食べないと何か損をしたような気分になってしまう。

でも、栄養云々の話は専門家に譲るとして、きっと人間は果物だけでも生きてゆける。

人間の体にはスーパーコンピュータもびっくりな適応力が備わっている。

「食べること、やめました」』の著者 森美智代さんをご存知だろうか?

脊髄小脳変性症という難病を、西式甲田健康法と呼ばれる食べない健康法で克服したといわれる人だ。

1日約50kcalの青汁1杯とサプリメントだけの生活を20年近く続けているそう。

しかも寝たきりなどではなく、鍼灸師としてバリバリ働きながら、執筆や講演なども精力的にこなしている。

研究者が調べたところ、森さんの腸内環境は普通の日本人では考えられないような特殊な状態に変化していたという。

青汁だけで生きる人もいるのだから、きっとフルーツだけで生きることだってできるはず。

まずは週1日か2日、夕食をフルーツに置き換えることから続けてみよう。

(Photo by silviarita)