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この記事の内容を3行でまとめると、
・メンタリストDaiGo著『人を操る禁断の文章術』を読んだ
・小奇麗でお利口な文章≠読まれる文章
・自分で文章を書かない

 
メンタリストDaiGoさんの『人を操る禁断の文章術』を読んだ(聴いた)のでご紹介。

今回ははじめてAmazon Audible(オーディオブック)を使って耳で読んでみた。

“人を操る”なんて傲慢に聞こえるかもしれないけど、内容はどちらかといえばむしろ謙虚一色。

読み手に気持ちよく行動してもらうために、相手をよく分析し感情に訴えかける文章を書く方法が詳しく解説されている。

メールなどのビジネス文書やラブレターの巧い書き方も紹介されているので、ブロガーやライターはもちろん、仕事で結果を出したい会社員も、気になるあの人を射止めたい婚活女子(男子)も読んでおいて損はない。

小奇麗でお利口な文章は読まれない

人を操る禁断の文章術』の中で一番印象に残ったのは、

小奇麗でお利口な文章は読まれない

という言葉だ。

研究者時代ガチガチな論文ばかり書いていたDaiGoさんは、メンタリズム(人間心理)の研究者なのに、人の心を打って行動させる文章を書くのがあんまり得意じゃなかった。

その理由は、正しい日本語で小綺麗でお利口な文章を書こうとしていたから。

失礼がないように、自分の評価が下がらないようにきれいな文章を書こうとすると、自分の感情を抑えてしまう。

こちらが感情を抑えると、読み手も鏡のように自分の感情を押さえつけてしまう。

感情を押さえつける=感情が動かない

だからお利口な文章では、人を動かすことはできない。

なるほどねえ。

グサグサ刺さるわ。

最近のタイトルを読んでもらえばわかるが、ボクのブログの文章は数年前と比べるとガチガチにお堅い。

自分が昭和然とした古い小説や本を読むのが好きなので、ですますの口語体(敬体)のやわらか〜い文章はどうもまどろっこしく感じてしまう。

もっと簡潔に言えるやん!

言葉のムダ使いでしょ!

みたいな。

せっかちだから、文章が冗長化するのが気持ち悪い。

でも常体(だ、である調)の文章を書いたのって、学生時代の小論文とかレポートくらいしか経験がない。

だからどんどんガチガチなほうへ寄っていって、お高くとまった文章ができあがる。

文賢を使って推敲校閲もやっているし、いつの間にか

「正しい日本語でキレイな文章を書かなくちゃ」

という意識が強くなっていた。

でもブログってそういうもんじゃない。

ブログの文章はもっと汚くていい。

論文然としたお堅い文章より、きったねぇ日本語で感情むき出しの文章を書いているブログのほうがきっと、読者の心をガシッと掴む。

ボクの文章が堅いのは、きっと承認欲求も関係している。

キレイな日本語で正しい情報を伝えなくちゃいけない

っていうのは建前だ。

(無意識だけど)本音をいえば、誰かに認められたいんだろう。

自分のことを凄いやつだと思わせたい

自分の実力を認めさせたい

そんなエゴイズムが、ボクの堅物な文章を生んでいる。

なまじお勉強ができたものだから見栄っ張りで始末が悪い。

今の自分に不満があるんだろうな。

「いま俺チョーしあわせなんですよ」

って人はきっと人に自分を認めさせたいなんて思わない。

歪んだ感情の発露した病み病みブログってわけだ。

ギャハハ。しょーもな。

文章は自分で書かない

それから本書の中で書かれていた

自分で文章を書かない

というフレーズも強烈だった。

天下のDaiGoさんはゴーストライターでも雇ってるのかな?

なんて一瞬思ったけど、そんなわきゃない。

自分で文章を書かない

とは、

自分が書きたいことを書かない

ってこと。

自分が読ませたい文章を書くのがいいというのは誤解。

そこに何を書くべきか。

答えは自分の中にはない。

何を書くべきかの答えがあるのは相手の心の中。

相手が何を考え、どんな悩みを抱えているのかを想像する。

そうすれば自ずと何を書くべきかが見えてくる。

文章の良し悪しは書く前にすでに決まっている。

みたいな感じ。

空想の中に生きる小説家とくらべて、ブロガーはとくに自分で文章を書きがちだ。

ブロガーっていう生き物は自己愛と承認欲求の塊。

“ボク””ワタシ”を出したくてたまらないから、アフィリエイターのようにセールスマンに徹することができない。

そしてそれが、多くのブロガーが頂点に駆け上がることができない要因だったりする。

文章は自分で書かない

というのはブロガーをやる限りずっと向き合っていかなければならない問題だろう。

1回読んだだけじゃもったいない

実はDaiGoさんの本ははじめて読んだ。

メンタリストDaiGoというと、”なんかテレビでパフォーマンスをやってるチャラチャラした人”というイメージが強くてちょっと敬遠してたのかも。

でも『人を操る禁断の文章術』を読んでみて、ずいぶん印象が変わった。

「◯◯を買ってほしい」

「△△をしてほしい」

仕事とプライベートを問わず使える、人(の感情)を動かすための文章術を、具体的な事例を交えながら紹介してくれる。

でも1回読んだだけじゃもったいない。

わかりやすい文章で書かれているけれど、1度で全部を理解して自分で実践できるレベルまで到達できるかといわれれば疑わしい。

メンタリストDaiGo著『人を操る禁断の文章術』

ボクはちょうど昨日Audibleで1週目を聴きおわったところだ。

約3日で1周。

やっぱりAmazon Audibleはいい。

いつもとまったく同じ生活をしているはずなのに、すき間時間を使って3日で1冊のハイペースで本を読めるんだから。

1年も続けたら、どんだけの差が出るんだろう。

理想的なAudible生活に今からワクワクがとまらない。

↑Audible会員(30日間無料)になればどれでも1冊無料