ブログをはじめて、ようやく1年が経った。正確にいつからと言うのは不明だけれど、2016年の7月7日にkeiichinishimura.comのドメインを取得して、8月頃からポツポツ記事をアップしはじめ9月から本格的に運用を開始したので、8月でほぼ1年。
毎日更新を続けることはできなかったけど、これまで作っては消しを繰り返してきた身としては、とりあえず1年間ブログが残っているというだけでも偉いものだ。できることなら今後も書き続け、10年続く息の長いブログを作っていきたい。
ブログを長く書いていると、筆が止まり、執筆に行き詰まることがある。ひとつには、過去の自分と対峙して、整合性が取れなくなったときにそんな症状に陥る。
もっと端的に言えば、昔はAと言っていたのに今はBと言っている自分に対して、折り合いがつかなくなるわけだ。昔は禁煙する奴なんて信じられないと言っていた人が、大の嫌煙家になっている。昔は結婚なんてバカバカしいと言っていた人が、いつの間にか愛妻家になり親バカになっている。若い頃に本を出した芸能人が、そんな話でいじられているのをよく目にする。
口に出しただけならまだしも、文字に残したとなると話は別だ。インターネット上に書いてしまったら、いくら後悔してももう消すことはできない。恥ずかしい過去の自分とはどう向き合っていけばいいのか。
ブログごときれいさっぱり消してしまうのも手だが、これはあまり良策とは言えないだろう。アイドルのチュープリクラよろしく、消したって消えるものではないし、新しく作ってみたって、しばらくしたら同じように消したくなるに決まっている。
ボク自身、これまで何度もブログを消してきた。はじめて作ったブログは、大学生のときに作った大学受験英語の解説ブログ。当時はなんの根拠もなく、自分は数年後には人気予備校講師になるのだと確信していて、日中は講義そっちのけで大学の図書館にこもって旺文社の『全国大学入試問題正解(英語)』を片っ端から解きまくるなんていうキチガイじみた生活をしていたものだから、勢いあまって良問のクール(?)な解法をブログで解説していた。
半年も続けたらそれなりにアクセスが集まるようになって、受験生からのコメントやメッセージにも励まされていた。でも、突然あらわれたたった一人のアンチ(受験英語アンチ)の粘着に嫌気がさしてブログを閉鎖してしまった。少なからず頼りにしてくれていた受験生には本当に申し訳ないことをしてしまった。
その後、アメブロ、ライブドブログ、はてなブログなど、大手のブログサービスを転々とするも、結果は同じ。このブログにしたって、過去の記事を読み返してみるとずいぶんと恥ずかしいことを書いてきた。
それなりにアクセスが集まるようになると、アンチは沸く。すべてに真摯に対応していたら、こちらのメンタルが持たない。かといってアンチを恐れて事なかれ主義のブログを作ったって、書いている方も読んでいる方もおもしろくない。保険や推測や引用ばかりでガチガチに守りを固めた文章では、つまらない。
それならいっそ、開き直ってしまったらどうだろう。長くブログを運営していれば、間違いを書いてしまうこともある。間違いを指摘されたら真摯に反省するべきだ。だけど、「反省しました」というパフォーマンスほど寒いものはない。反省して暗くなっていても誰も得をしない。だから自分のことは思いっきり棚に上げて、開き直ってしまう。
人間は成長するものだ。その時点で正しいと思って書いた記事でも、数年経ってから読み返してみると「こいつ何言ってんだ」と自分の発言に対して恥ずかしくなったりすることがある。でも、そんな自分も笑って流せるようになったらどれだけ楽だろう。
あんまり偉そうなことを言うと、自分の首を締める。自分が苦しくなる。だから謙虚な気持ち、真摯な気持ちはいつも忘れずに。その上で過去の発言については一切合切を反故にする。それくらいラフな心持ちでざっくばらんに等身大の自分を書いていくのが、ブログを長く続けていくために寛容なのではないだろうか。
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