PVや広告費に依存しないブログを。人間味のある熱い文章を。

(Photo by Engin_Akyurt

西野亮廣さんの『新世界』を読んで、お金ではなく信用を稼ぐ貯信という考え方に共感した。

そこで思い出したのが、2017年の11月11日に開催されたjMatsuzakiさんの個人ブログ起業セミナーでの言葉だ。

11.11 jMatsuzakiセミナーレポート① ブログで食っていくのにPVなんていらない | ブロガーの西村です

記事のタイトルにもなっているが、セミナーの中でjさんが繰り返し主張していたのは、

ブログで食っていくのにPVなんていらない

PVや広告費に依存しないブログを運営する

個人ブログはアクセス数で勝負しない

ということだった。

今一度、jさんの言葉を引用してみよう。

ブログを通じて得られるのは、広告費ではありません。人間との信頼関係です。これがとにかくすごい。ブログがあれば、一度も会ったことのない人間と信頼関係を築けてしまうのです。ここに無限の価値が眠っています。

ブロガーにとっての最初の壁は、PVと広告費に依存しないブログ運営をすることです。ブログの広告費は1PV0.5円。ブログだけで食べていくためには100万PVが必要。月間100万PVあれば月50万円の収入が入ってきます。プロブロガーと呼ばれる人たちはだいたい100万PV以上あります。しかし個人では、本当に限られた人間にしか到達できないでしょう。

個人ブログはアクセス数で勝負しないこと。アクセス数で勝負したら企業には勝てません。企業のメディアには、一日に10件以上の記事が投入されます。これを個人でやるのは大変。また、AIによる記事の自動作成も進んでいる。この中で個人ブログがアクセス数で勝とうとするのは無茶があるのです。

jさんの言葉は心の深い部分に刺さり、私も「ブログを軸に事業を築くのだ」と決意した、はずだった。

ところが、いつの間にか決意がブレ、誤った方向へと進み、道をそれてしまっていることに気づいた。

広告費でなまじ稼いでいるから、身動きが取れなくなっていた

決意がブレる原因は、わかっている。

アフィリエイトでなまじ稼いで、広告費に味をしめてしまったために、身動きが取れなくなっているんだ。

広告費で稼げなくなったら生きていけないという恐怖心から、完全に、広告費に依存している。

広告費を稼ぐために、必死にキーワードを探し、アクセス数を稼ごうとする。

アクセス数で勝負してもなかなか企業には勝てないから、なおさら必死に広告費を稼ごうとする。

なんたる悪循環。負の連鎖。欲望の円環。

アフィリエイトで稼ぐこと自体は悪じゃない。

でも、広告費に依存することで、ブログから、個人ブログの最大の武器である人間味が失われていく。

ブログは著者のドキュメンタリーだ、とjさんはいう。

個人ブログの突破口は、人間味にある。

稼いだ額で評価されるブログではなく、ファンの数で評価されるブログが、個人ブログの醍醐味であり、健全たる姿。

PVと広告費に依存しきったブログを脱却して、ファンに愛されるブログへと舵を切るには、どうすればいいんだろう。

ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築くということ

目指す方向から外れ、ずいぶん遠くまできれしまったことを大いに反省しながら、あらためてセミナーのレポート記事を読んでいて、次の言葉に目が留まった。

ブログのパワフルな点は、それが軸になることです。ブログを中心にしてそこから事業を築ける。その柔軟性がブログの素晴らしいところです。自分の事業をブログを起点に築いていく、ブログに依存しない事業を築く。これを私は個人ブログ起業と読んでいます。

私は、

ブログを軸に事業を築く

という目標を掲げていたが、正確には、

ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築く

とjさんはいっていた。

なるほど、なるほど。

同じようにみえて、両者の意味はまったく異なる。

たとえば銀座にブティックを開業するとしよう。

ブティックの売上げがいいので、洋服やアクセサリーだけでなくスイーツも取り扱うことにする。

ブティックという箱があるのですぐにはじめられるが、ブティックという箱がなければスイーツを売ることはできない。

スイーツ販売という事業はブティックに依存している。

これが「ブログを軸に事業を築く」のと同じ構図だ。

じゃあ、「ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築く」とはどういう状態だろうか。

さきほどのブティックを例に取ると、インターネット通販ならどうだろう。

実店舗を軸に、ネットショップをオープンして通信販売をはじめる。

これなら、仮に実店舗がなくなったとしても、ネットショップがなくなることはない。

パッと思いついたことなので、もしかしたらjさんの意図とはズレているかもしれないが、「ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築く」状態に近いんじゃないだろうか。

話をブログに戻すと、

ブログの影響力を活かしながら、万が一ブログがなくなっても影響の小さい事業を築く

ことが必要なのだとわかる。

パラレルキャリアで1万円の仕事を20個作る

ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築くときにヒントになるのが、下記の記事に書かれている考え方だ。

脱サラしてフリーランスを目指すなら月1万円の仕事を作ることからはじめよう | jMatsuzaki

月20万円の仕事を作るのではなく、月1万円の仕事を20個作る

発想の逆転!

言われてみれば非常に簡単な話だが、考えたこともなかった。

そういえば受験生のとき、1000個の英単語を覚えるなら、

一日5個 × 200日

ではなく、

一日200個 × 5日

をウル覚えで繰り返せ。

というミラクルな暗記法を聞いて衝撃を受けたことがあったが、まさにそのときの感覚と近い。

「いやいや、1万円の仕事を20個なんて作れないよ」

と思うかもしれないが、本当にそうだろうか?

  • ブログの広告費で1万円
  • クラウドソーシングで1万円
  • note(有料記事)の販売で1万円
  • 電子書籍の出版で1万円
  • 動画や音声コンテンツの販売で1万円
  • セミナーで1万円
  • 外部メディアへの寄稿で1万円
  • メルマガで1万円
  • オンラインサロンで1万円
  • 個別コンサルで1万円
  • ブログ運営の代行やサポートで1万円
  • リアルバイトで1万円
  • 営業代行で1万円
  • ヤフオクで1万円

どれも1つで20万円を目指すのはかなりハードルが高く感じる仕事だけど、1万円なら案外簡単に行けそうじゃない?

はじめるときが一番力が必要だから、もちろんいきなり全部に挑戦するのは無理だと思う。

それに最終的には自分のサービスや商品を作るのが理想だけど、できるものからひとつずつ増やしていけばいい。

時給で拘束されるアルバイトを20個掛け持ちするのは現実的じゃないけれど、報酬が変動する歩合型の仕事や資産型の仕事と組み合わせれば、ひとつで10万円稼げる仕事が生まれる可能性だってある。

もっと単純に考えるなら、アフィリエイトやAdsenseの収益化を目的としたサイトを20個作ったっていい。20万円稼げるサイトを作るのは難しくても、1万円稼げるサイトなら、初心者でも十分に作れるから。

ブログって、自分という存在を代弁してくれる高機能な名刺なんだと思ってる。

でもブログが名刺だとしたら、広告だらけのブログなんておかしいよね。

広告がびっしり並んでいる名刺なんて誰も持とうとしないのに、ブログだと平気でそれをやってしまう。

今一度、ブログという最良のパートナーとの付き合い方を考えてみよう。

まとめ

私には理想の生き方がある。

日々旅にして旅を住処とする

読んで生き書いて死ぬ

どちらも捨てがたい理想だ。

そして、この理想のライフスタイルへと続く道は、きっと今進んでいる道ではない。

まだ間に合う。道を見失わないうちに方向転換をしなくては。

ということで、この記事のまとめ。

  • PVや広告費に依存しないブログを運営する
  • ブログを軸に、ブログに依存しない事業を築く
  • 1万円の仕事を20個作る

ブログでドキュメンタリーを綴るために必要なのは燃えるような情熱だ。

情熱の炎が周囲に伝染するくらい、熱い熱い文章を。