愛読者諸兄諸姉。
おかえりなさいませ、ニシムラ(@nissy421)でございます。
久しぶりに、テレビドラマを観ました。
もう何年もテレビを持たない生活をしているのですが、最近は便利なものでTVerというアプリで民放各局の番組を放送から1週間無料で視聴することができるんですね。
おかげで『逃げ恥』のクールにはほとんどすべてのドラマを観ていて、ブログで毎週レビュー記事まで書いておりました。
一度ハマってしまうと大変な時間を浪費してしまうのでなるべくテレビを近づけないようにしているのですが、先日たまたま広告が流れてきたドラマが気になったので1話だけ観てみたんです。
吉岡里帆主演『きみが心に棲みついた』
漫画が原作なんだそうですね。
吉岡里帆演じる臆病でネガティブで依存度の高い主人公キョドコが、自分をマインドコントロールしていた男との過去と決別し、自分を変えようと奮闘するストーリー。
ここまで極端ではないですが、実際こういう女性って結構多い気がします。自分に自信がなくて、みんなにいい顔をして本当の気持ちを溜め込んでしまう。
「私なんて」が口癖で、自分の判断に自信がないから、決定権を周囲に委ねてしまう。
なぜか比較的裕福な家庭に育った女性に多いのですが、そういう性格の人はとくにマインドコントロールされやすいようですね。(タイトルは忘れましたが、前に何かの本で読みました)
話を物語に戻して、キョドコがはじめて合コンに参加したんです。それで一杯目に”テキーラロック”を頼もうとするのですが、周りに止められてしぶしぶカクテルを注文しました。
すると目の前に座っていた男性は周囲に臆さず堂々と”ウーロン茶”を頼みました。この行動にときめいたキョドコは「私もこの人みたいに堂々とテキーラロックを頼めるようになりたい!」と男性に恋心を抱きます。(ちなみにこの空気を読まない男性は桐谷健太さんが演じていて、向井理さん演じるサディストとのキャラクターのコントラストがなんとも面白いのです)
私はビールが好きなので悩むことはありませんが、飲み会に参加して一杯目からテキーラロックを頼むって、なかなかぶっとんでいますよね。とくに会社の飲み会なんかだと、お酒が苦手でも空気を読んで1杯目だけはアルコールに付き合うという人も多いんじゃないでしょうか。
空気を読む力は世間を基盤にした日本人の美徳でもあります。
日本社会では、空気を読める人は”常識のある人”として評価されます。
私は、それが悪いことだとは思わないんです。空気を読む力は大切です。
私自身、(読めるかどうかは別として)ひどく空気を読もうとしてしまう人間ですから、人にとやかくいう義理はありません。
いつも空気を読んでニコニコしていればいい。でもときには、これだけは譲れないという部分だけは「テキーラロック!」と声高に訴えるくらいの勇気を持たなくてはと感じたのでした。
空気を読めないのと、空気を読まないのはまったく別です。
ブログというメディアの運営者として、一人の発信者として、これはよくよく考えなければならない問題だと思うのです。
ブログの強みは、個人の想いを自由に主張できることにあります。
ただ情報を垂れ流すだけであれば、別に個人でやる必要もないし、莫大なリソースを持つ企業には太刀打ちできません。アフィリエイトで稼ぐだけがブログの魅力ではない。
何の主張もせず、当たり障りのない記事ばかりを書いていれば、炎上はしないでしょう。
でもときには、あえて空気を読まず、コンフォートゾーンの殻を破って心の中で燃えたぎる想いを強く主張するときがあってもいいんじゃないでしょうか。
強く主張することでブログはドラマを生み、ドラマの積み重ねが、あなたという人間の唯一無二のドキュメンタリーを形成していく。
飛び上がるほどの喜びを、深い苦しみを、心の葛藤を、譲れない想いを、ブログでどんどん発信していきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。