こんにちは、ニシムラ(@nissy421)です。
本日は、ChromebookユーザーがFTPをつかってWordPressをカスタマイズする方法をご紹介します!
ChromebookでFTPソフトはつかえない!?
先日、WordPressのテーマをカスタマイズしていて画面が真っ白になってしまったお話を書きました。
[kanren postid=”724″]
すると、プロのシステム屋さんでWeb随筆家の さかのうえのまろ さんからこんなご指摘をいだだきました。
PHPのファイルの編集は、必ずバックアップをとり、FTPでダウンロードしてローカルでした方がいいです。
大ピンチ!WordPressの「Fatal error: Cannot redeclare」の復旧方法 https://t.co/MGx9acBBr7 @prblggrより
— さかのうえのまろ (@sakanoueno_maro) October 20, 2016
そうなんですよね。
Chromebookって最高に便利なパソコンなのですが、なにしろ開発環境が弱い。
WindowsやMacではふつう、FFFTPなどのFTPソフトをパソコンに入れて、そこにバックアップをとった編集したいファイルをダウンロードして、それを編集して、ふたたびアップロードをします。
こうすることで、元のファイルにふれないし、もしも何かまちがってファイルが破損してしまってもバックアップがあるので安心なんですね。
Chromebookは、ローカル(パソコン本体の容量)がほとんどないので、開発をするにしてもダウンロードタイプのFTPソフトではなく、オンライン上でうごくアプリをつかわなければなりません。
[voice icon=”https://keiichinishimura.com/wp-content/uploads/2017/08/P_20170818_034517_1.jpg” name=”ニシムラ” type=”l”]
これはChromebookというより、オンラインアプリがまだ充実していないのが問題なんですけどね[/voice]
でもChromebookではWordPressのPHPファイルをいじったり開発をすることがまったくできないのかと言うと、そんなことはありません。
Chromebookは、プログラミング教育用のPCとして小学校や専門学校など、教育機関を中心にどんどん普及しています。
現時点でも開発用のアプリはありますし、これからますますつかいやすくなるのは間違いないんです。
しかしまだまだWindowsやMacにくらべるとつかっている人が少なく、その方法について知っている人も多くないのが現状です。
そこで今日はChromebookでWordPressのファイルを編集したり開発をするための方法をいくつかご紹介します。
その前に、FTPについてかんたんにご説明しますね!
そもそもFTPって?
FTPというのは、File Transfer Protocol(ファイル トランスファー プロトコル)の略です。
Transfer は「移動」
Protocol は「ルール」
のことなので、ようするに「ファイルを移動するときのルール」がFTPです。
インターネットでファイルを移動するときにはFTP(という規格)をつかってくださいね!というルールがあるわけです。
それで、FTPというルールをつかえるソフトをパソコンにダウンロードすると、自分のパソコンと契約しているサーバーの間で、WordPressのファイルを移動できるんですね。
ただしChromebookの場合、ソフトやファイルなどのデータはオンライン上のGoogleドライブに保存するので、パソコン本体にFTPソフトをダウンロードすることはできません。
だからChromebookでFTPというルールをつかってファイルを移動するには、ちょっと特殊な作業が必要になるんですよ。
それではさっそく、ChromebookでFTPをつかう方法を見ていきましょう。
ChromebookでFTP 難易度1:サーバーのWebFTPをつかう
ChromebookでFTPをつかうのに一番かんたんなのは、契約しているサーバーのWebFTPをつかうことです。
WebFTPというのは、ファイルをパソコンに移動することなく、サーバー上で直接操作できる機能のことです。
わたしがつかっているXサーバーはもちろん、たいていのサーバーでつかうことのできる機能です。
WebFTPをつかうメリットは、いちいちファイルをダウンロード・アップロードをする手間がない点。
サーバーの管理画面(ファイルマネージャー)から直接、コードを編集したりファイルの追加・削除などをおこなうことができます。
逆にデメリットは、セキュリティ面の不安。
WebFTPはファイルをダウンロードせずに直接編集するので、もしファイルが破損してしまったときに、元にもどせなくなってしまう可能性があります。
これをふせぐために、サーバーにはふつうデータのバックアップ機能がついています。
わたしがXサーバーをつかっているのは、このバックアップ機能が非常に充実しているのも理由のひとつです。
Xサーバーでは、毎日1回、サーバーのデータをバックアップ専用のサーバーに自動でコピーして、過去7日間分を保存してくれます。
たとえば今日ファイルを編集していてトラブルが起きた場合、昨日のデータを復元すれば、元の状態にもどすことができるわけです。
ただ復元には手数料がかかりますので、大掛かりなファイルの編集はひかえたほうが無難ですね。
わたしもWebFTPをつかうときは必ずGoogleドライブにファイルをコピーしてから編集をおこなうようにしています。
ChromebookでFTP 難易度2:テスト用のブログをつくる
これはFTPをつかう方法ではありませんが、自分がいま書いているメインのWordPressブログとは別に、テスト用のブログをつくってしまうのもひとつの手です。
わたしもつかっていないドメインをテスト用ブログとして再利用しています。
別のドメインでWordPressをインストールして、メインブログとおなじテンプレートをつかいます。
それでPHPファイルなどを編集するときには、まずテスト用のブログでためしてみて、問題がなければメインのブログでもおなじように編集していきます。
ふだん使い慣れたWordPressの管理画面をつかうので、手軽に編集作業をすることができるのがメリットです。
ただ、テスト用のドメインが必要になったり、おなじ作業を2度くり返さなければならないので、ちょっと面倒くさいと感じる方もいるかもしれませんね。
ChromebookでFTP 難易度3:ブラウザ上でつかえるオンラインのFTPアプリやサービスをつかう
FTPソフトというと、これまではFFFTPのようにパソコンにダウンロードしてつかうタイプのソフトが主流でした。
しかし最近はブラウザ上でつかうことのできるFTPサービスや、スマホ用のFTPアプリも登場しています。
いくつかためしてみて、いまわたしがつかっているFTPアプリは、『sFTP Client』(※有料アプリ)です。
またスマホ用では、AndroidとiPhoneでそれぞれこんなアプリをつかうことができます。
AndFTP – Google Play の Android アプリ
iTransfer – FTP, SFTP, FTPS, Cloud Drive Managerを App Store で
アプリではなく、FTPがつかえるWebサービスも存在します。
Otixo: Organize, Share and Encrypt Files across Clouds
この方法だと、FTPソフトをつかうのと同じようにファイルを編集することができます。
ただ英語仕様であったり、有料であったり、つかい心地の点ではまだまだダウンロード版のFTPソフトにはかないません。
【参考】ChromebookでFTP接続する方法について調べてみた|
ChromebookでFTP 難易度4:リモートデスクトップをつかう
Chromebookには、リモートデスクトップといってWindowsやMacを遠隔操作できる機能があります。
これをつかえば、FFFTPやFilezilaなど、非常につかいやすい定番のFTPソフトで安全にファイルを編集することができますね。
ただリモートデスクトップをつかうにはWindowsやMacを起動しておく必要がありますし、
「だったらはじめからWindowsやMacでつかえばいいじゃん!」
というツッコミが入りそうです。
ChromebookでFTP 難易度5:ChromebookにLinuxを導入する
これはわたしもまだ試していないのでなんとも言えませんが、ChromebookにLinuxを入れることができます。
Linuxというのは、オープンソースのOS(オペレーティングシステム)。
パソコンって、実はそれだけだとただの箱で、OSとよばれるシステムを入れることではじめて動かすことができるんです。
WindowsのパソコンならWindowsOS、MacBookならMacOS、ChromebookならChromeOSというふうに、ふつうみなさんがつかうパソコンにはそれぞれ専用のOSが搭載されています。
しかしそれとは別に、ユーザーに自由に改造したり配布することのできる、ネット上に無料で公開されているOSのタネがあって、その中でも一番人気なのがLinuxなんです。
[voice icon=”https://keiichinishimura.com/wp-content/uploads/2016/10/13419286_1115230595184808_5624871928558133347_n.jpg” name=”新米猫ブロガーのメイさん” type=”r”]ブログでいう無料ブログサービスとWordPressのちがいみたいなものね![/voice]
Linuxは、学術機関やウェブサーバーを提供している企業のほとんどがつかっているOSとして大変有名なのですが、実はChromebookでLinuxOSをつかうことができるんですよ。
Linuxは動作がかるくてセキュリティ面でもすぐれています。
しかもChromeOSとちがってFTPソフトもつかうことができるので、Chromebookをより快適につかうことができるんです。
ただし、とくにブログ初心者の方にとっては、OSそのものを変えてしまうというのは相当ハードルが高いですよね。
わたしも2台目のChromebookを購入したら、いま記事を書いているこのマシンで試してみるつもりですが、メインPCのOSをいじる勇気はありません^^;
まとめ
今回は、
ChromebookでFTPをつかってWordPressのファイルを編集する方法
をご紹介しました!
Chromebook、まだまだ奥が深いなあ。
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