【性能比較】10.1型新Chromebook Flipは買いなのか

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製品仕様の改良によって発売日が伸び伸びとなっていたASUSの10.1型ノートPC Chromebook Flip (C101PA-OP1)が、10月末にようやく発売となった。

2015年から約2年間Acer製のChromebook(CB3-111-H14M)を使い倒し、そろそろ買い替えを検討していたボクとしては気にならないわけがない。しかし実際のところ、どうなのだろう。この2年で性能はどれくらい進化したのか。はたしてChromebook Flipは買いなのか?

そこで今回は、ASUS Chromebook Flip C101PA-OP1(以下C101PA)の主な性能を、現在愛用中のAcer CB3-111-H14M(以下CB3)と比較してみることにした。

“そもそもChromebookって何?”という方は『たった3万のChromebook、1年使っても爆速ですけど何か?』をどうぞ。

ASUS Chromebook Flip C101PA vs Acer CB3-111-H14M

CPU

CPU(プロセッサ)は、コンピュータの中で命令を解読し実行する部分のこと。いわばコンピュータの頭脳で、PCの性能はCPUが握っていると言っても過言ではない。

CB3のCPUは、”Celeron Dual-Core N2840(Bay Trail)/2.16GHz/2コア” 。対するC101PAのCPUは、”OP1 Hexa-core/2GHz/6コア”。まあこれだけ見ても何のことだかさっぱりだと思うので、簡単に説明しておこう。

CPUで見るべきポイントは2つ。クロック数とコア数。クロック数は、コンピュータの純粋な処理の速さをあらわしている。◯◯GHz(ギガヘルツ)と書かれているのがそれだ。コアはCPUの中心にある頭脳で、コアの数だけ命令の処理を分担できるので、処理速度もそれだけ速くなる。

クロック数を比較すると、CB3は”2.16GHz”、C101PAは”2GHz”でそれ程差はない。ただしコア数はCB3が2コアなのに対し、C101PAは6コア。つまりC101PAは単純にCB3の3倍の処理能力を持っている。

メモリ・ストレージ

メモリ(RAM)とはコンピュータの作業台のようなもので、メモリが大きいほど一度にたくさんのアプリケーションやデータを扱うことができる。ストレージ(ROM)はコンピュータの記憶容量のことで、ストレージが大きいほどたくさんのデータを保存することができる。

Chromebookのメモリやストレージは、他のPCと比べるとはるかに小さい。たとえば最新のMacBook Pro 13インチの場合、メモリは8GB、ストレージ(SSD)は128GB(256GB)だが、CB3とC101PAはともにメモリが4GB、ストレージ(eMMC)が16GBだ。

しかしこれにはきちんと理由があって、ChromebookはChromeブラウザ上で動くクラウドマシンなので、通常のPCのようにコンピュータ自身にソフトウェアやアプリケーションをダウンロードしない。データはGoogle Driveというインターネット上の仮想ストレージに保存する。すべてがインターネット上で完結するので、そもそも大型のメモリやストレージを積む必要がないわけだ。

ディスプレイ

ディスプレイ(液晶)は、CB3が11.6″ HD (1366 x 768) resolution ComfyView、C101PAが10.1インチ LEDバックライト WXGA (1280×800) Touchscreen。

CB3が11.6インチのHD、C101PAが10.1インチのWXGAなので、画面サイズや解像度にそれほど大きな差はない。最近はフルHDのモノが増えているが、インチ数の小さいディスプレイにフルHD画質だと、表示される情報量が多すぎて逆に見づらくなってしまうので妥当なところだろう。

C101PAのほうが1.5インチ小さいわけだが、代わりにLEDバックライトを搭載している。LEDは従来のバックライトに比べ、薄型・軽量、耐久性が高い、熱を持ちにくいなどの利点がある。

ただし、CB3とC101PAの最大の違いはタッチスクリーンの有無だ。C101PAの液晶はタッチスクリーン方式で、360度回転させることができる。たとえば会社ではノートPCとして、電車での通勤中にkindleで読書をするときにはタブレットとして、好きなスタイルに切り替えながら使うことができる。変形のスタイルもタブレットだけでなく、キーボード側を寝かせてスタンドとして自立させたり、液晶側とキーボード側の2点でテント形に立てたり、変形の自由度が高いのが特徴だ。

CB3も十分軽いのでどこにでも持ち歩けるが、画面が固定式だとある程度用途は限られるので、この差は見た目以上に大きいだろう。

ひとつ気になる点は、画質の荒さ。CB3はお世辞にも画質がいいとは言えない。ふだん使うには問題ないが、MacBookと比較すると素人でもわかるくらいに画質が荒いことがわかる。これがC101PAでどこまで改善されているか、実際に使ってみないとなんとも言えないところだ。

重量

CB3の重量は1.1kgだ。ボクはCB3でも十分軽いと感じているが、C101PAはこれよりさらに200g軽い0.9kg。MacBook Airの11インチの重さが1.05kgなのを考えれば相当軽いことがわかるだろう。さらに寸法もCB3が【幅299 mm x 奥行き202 mm x 高さ18.65 mm】、C101PAが【幅262.8 mm×奥行き182.4 mm×高さ15.6 mm】。約3ミリ薄型化しサイズも一回り小さい分、C101PAは実際以上の軽さを感じることができそうだ。

バッテリー

ChromebookのようなモバイルPCは持ち運びを前提に購入するユーザーがほとんどなので、バッテリーの持ち時間は気になるところ。

バッテリー駆動時間はCB3が8.5時間、C101PAが9時間。C101PAのほうが約30分長くなっている。あくまで公称値なのでこの通り持つとは限らないが、少なくともボクの使っているCB3は6~7時間は余裕で使うことができるため、予備のモバイルバッテリーも持ち歩いていない。

外観

個人的に気になるのは、外観の違い。CB3のボディはプラスチック製のため、耐久性にやや不安があり、安っぽさはどうしても否めなかった。C101PAではアルミ合金ののメタルボディ(ダイヤモンドカット)を採用しているため、MacBookユーザーが犇めくスタバでのドヤリングにも十分に耐えうるだろう。

インターフェイス

細かい部分で言うと、CB3とC101PAでは外部接続のためのインターフェイス(ポート)も若干異なる。CB3にはUSBポートが2つ(2.0,3,0)とHDMIポートがひとつあったのだが、C101PAではUSBポート(2,0)とUSB Type-C(3.1)ポートを採用している。

USB Type-CというのはMacbookやXperiaなどで採用されている新しいタイプのUSBコネクタで、コンパクトで上下左右の区別がないシンメトリーなデザインと、動画出力に対応しているのが特徴。だから他のタイプのUSBやHDMIコネクタと使い分ける必要がなく、1本でさまざまなデータのやり取りを行うことができる。

ただしCB3から乗り換える場合には少し注意が必要で、マウスやUSBメモリなどで普段USBポートを2つ以上使っている場合には、Type-C対応のモノに買い換えるか、変換コネクタを用意する必要がある。

ボクはCB3をHDMIで外部ディスプレイに出力して(デュアルディスプレイ)使っているのだが、この場合もやはり別途HDMIとUSB Type-Cの変換コネクタを購入しなければならない。

またカードリーダもCB3はSDカードスロットだがC101PAはmicroSDスロットを採用しているため、SDカードに保存しているデータは一旦microSDへと移さないといけない。ただmicroSDであればスマホとのデータ接続もできるしmicroSD⇒SDの変換も容易なので、むしろ利便性は高くなったと言えるだろう。

価格

いくらいい商品でも、価格が釣り合っていなければ意味がない。

CB3は型が古く価格.comに登録がないため単純比較はできないが、CB3は2年前に新宿のヨドバシカメラで32,000円程で購入した(と記憶している)。対してC101PAは、価格.comの最安価格が42,984円。(2017年11月3日現在)

MacbookやSurface bookの半分以下の価格でこれだけのPCを手にれられるのはなかなか魅力的だと思うのだが、いかがだろうか。

スペック比較表

 C101CACB3
CPU2GHz/6core2.16GHz/2core
メモリ4GB4GB
ストレージ16GB(eMMC)16GB(eMMC)
ディスプレイWXGA(1280x800) Touchscreen

HD (1366 x 768)

重量0.9kg

1.1kg
サイズ262.8mm×182.4mm×15.6mm


299mmx202mmx18.65mm

バッテリー9時間

8.5時間
ボディアルミ合金(ダイヤモンドカット)

プラスチック
ポートUSB×1(2.0)、USB Type-C×1
USB×2(2.0, 3.0)、HDMI×1

カードリーダmicroSDSD

まとめ

結局、C101PAは買いなのか?という話なのだが、率直に言ってボクは買いだと思う。価格はC101PAのほうが1万円程高いわけだが、CB3を2年使ってChromebookに価格以上の価値があることは十二分に理解しているし、タブレットとしても使えることを考えればむしろこれでも安いくらい。

Chromebookをまだ使ったことがないユーザーにも、2台目への乗り換えを検討しているユーザーにも自信を持ってオススメしたい。ぜひChromebookの圧倒的な速さを体感してほしい。

ボクも今月半ばに購入予定なので、11月中にはレビュー記事を出せればと思う。

Chromebook Flip C101PAのレビュー記事

尊敬するWeb製作者のa-kiさんが、C101PAのレビュー記事を書いてくださいました。かゆいところに手が届く素敵なレビューです。迷っている方はぜひ!

【買いました】ASUS Chromebook Flip C101PA【レビュー】 | a-ki blog

ABOUTこの記事をかいた人

ニシムラ・ケイイチ

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