by ニシムラケイイチ
「安い、速い、安全」が売りのChromebookの中でも、とくに人気なのがASUSが発売しているChromebook Flipシリーズだ。
flip(フリップ=反転する)という名の通り、タッチスクリーンの画面を反転してタブレットPCのように使うこともできるのが特徴。
私は悩みに悩んでハイスペックなC302CAを購入したが、コンパクトなC101PAも捨てがたい。
そこで今回は、Chromebookシリーズの中でも人気のC101PAとC302CAのスペックを比較してみた。
ぜひChromebook選びの参考にしていただきたい。
C101PAとC302CAの違い① サイズ
C101PAとC302CAの一番の違いは、その大きさにある。
ディスプレイは、C101PAが10.1インチ。C302CAが12.5インチ。
私は以前、Acerの11.6インチのChromebook(CB3)を使っていた。サイズ的にはちょうど両方の中間くらいの大きさだ。
それで2台目のChromebookで悩んで、はじめはC101PAを購入するつもりだったのだが、池袋のビックカメラで実機に触れて心変わり。C302CAを購入することに決めた。
私のChromebookの主な用途はブログの執筆で、メインPCとしてゴリゴリ使っている。自宅では外部モニターに接続してデュアルディスプレイ環境で。外でもカフェやコワーキングスペースで2〜3時間書き続けることが多い。
そういった自分の用途を考えたとき、10.1インチでは少し画面が小さすぎると感じたのだ。
ディスプレイの解像度もC302CAはフルHD画質(1920×1080)なので、長時間の作業でもストレスなく使うことができる。
これがもし、新幹線や飛行機での移動が多く、空き時間にサッと取り出してメールやちょっとした作業をするためのPCを選ぶのであれば、C101PAを選んでいたはずだ。
C101PAは重量も900gで、1.2kgのC302CAよりも300gほど軽い。タブレットとして使うにもC101PAのほうが向いている。(筋トレ以外の目的でC302CAをタブレットとして使う人は多くないだろう)
どちらを選ぶかは用途次第。メイン機としてゴリゴリ使うならC302CAを、サブ機として常に持ち歩きたいならC101PAをオススメしたい。
[aside type=”boader”]
C101PAに関しては、「情報サイトでオーソリティーを目指そう!」の著者 akiさんが丁寧なレビュー記事を書かれているのでこちらもご参考に。
▷【買いました】ASUS Chromebook Flip C101PA【レビュー】 | a-ki blog[/aside]
C101PAとC302CAの違い② CPU
C101PAとC302CAとでは、積んでいるCPUが異なる。
[aside type=”normal”]CPU(Central Processing Unit)は、中央処理装置と呼ばれるコンピュータの頭脳に当たる部分のこと。キーボードなどの入出力装置を介して命令を解釈・実行する。[/aside]
C101PAは”OP1“と呼ばれるCPUを搭載している。OP1はChromebookのために開発された低電力アプリ向け(ARM)のCPUだ。
CPUは一般に、同じモデルならコア数が多いほど性能が高いのだが、OP1はHexa-core、つまり6つのコアを積んでいる。
これまでのChromebookは2コアのCPUを積んでいるものが主流だったので、処理能力は格段に向上していると言えるだろう。
対して、C101PAのOP1よりもさらに高性能なCPUを搭載しているのがC302CAだ。
C302CAのCPUは”Intel Core M3“。インテルのCPUといえばCore i5やCore i7などの”iシリーズ”が有名だが、低電力向けに開発されたのが”mシリーズ”。
Core m3はChromebook専用のCPUではなく、AppleのMacBookやMicrosoftのSurface Proでも採用されている高性能なCPUだ。
私は店舗でYouTubeの動画を流したりして両者を使い比べてみたが、C101PAがサクサクなら、C302CAの処理速度は”ヌルヌル”という表現がふさわしい。普段ブラウザのタブを20個も30個も開いて作業をしていてもほとんどモタつくことがないし、満足度は非常に高い。
さすがに最新のCore i7には敵わないが、Chromebook上では十分すぎるほど快適に動作してくれる。
C101PAとC302CAの違い③ 価格
正直、性能だけを見るとC302CAのほうがオススメではあるが、Chromebookの魅力のひとつは価格の安さにある。
価格を考慮したとき、C302CAに手を出すかどうかは悩ましいところだ。
2018年2月20日現在、価格ドットコムでの最安値はC101PAが40,280円。C302CAは65,498円。
C302CAのほうが発売日が早いので若干価格が落ちてはいるが、前回30,000円でChromebookを購入した人間には、同じマシンに倍以上の金額を払うことはかなりの冒険だった。
(今でこそ自分の選択は大正解だったと胸を張れるが、当初は「Chromebookにそこまで出すならMacBookやSurface bookを買ったほうがいいのでは?」とすら感じていた)
実際は使えば使うほど価格以上の価値を感じているし、予算が許すのであればぜひC302CAを手にとってみてほしい。
ただChromebookをはじめて購入するのであれば、C101PAでもChromebookの”速さ”を十分に体感できるだろう。
もしC101PAではサイズが小さすぎるというのであれば、Acerの最新モデル「CB3(15インチ)」「N7(11.6インチ)」も3万円台で購入することができるのでオススメだ。
まとめ
(極力平等に紹介したつもりだが)C101PAは実際に購入したわけではないので、評価が少しC302CAに寄りすぎた気がしないでもない。
- サイズ
- CPU
- 価格
メモリやインターフェイスなど細かい違いを挙げればキリがないが、C101PAとC302CAのどちらを選ぶかで迷ったら、まずは「サイズ」「CPU」「価格」の3つの違いに注目してほしい。
あなたにとってベストな一台と出会い、Chromebookで快適なPCライフを送られることを願って。
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