伝わる文章の書き方!漢字とひらがなの使い分けのコツは小学生に聞こう

by ニシムラケイイチ

先日Twitterをながめていたら、おもしろいツイートが話題になっていました。

現役編集者のたらればさん(@tarareba722)が、

「漢字をひらがなに直す(開く)と、文章がプロっぽくなるよー」

ということでまとめてくださった開いたほうがいい表現の一覧表です。

更に → さらに

事 → こと

物 → もの

出来るだけ → できるだけ

ひと通り → ひととおり

何でも → なんでも

使い易い → 使いやすい

ちょっと確認してみたのですが、ツイートの表で紹介されている漢字は当ブログではほとんどひらがなで書いていたようで、なんだかホッとしました(いつも偉そうなことを言っていますからね笑)

書籍や紙媒体の編集ではありませんが、実は私がブログの文章でひらがなを多用するようになったのも、大手メディアの編集部で学んだことがキッカケなんです。

小学生でもわかる文章を

編集部での私の主な業務は、提携メディアからあがってくる記事の山からおもしろうなモノをピックアップして、リライトして自社メディアに再掲載することでした。

えらんだ記事のむずかしい漢字や表現を読みやすく修正したり、GoogleやYahoo!の検索で上位に表示されやすいようにタイトルを書きかえてあげるんですね。

ちょっとだけ補足すると、ヤフーニュースやライブドアニュースなどのニュースサイトは二次メディア(ポータルサイト)といって、提携している一次メディア(オリジナル記事を発信しているメディア)が公開した記事を再掲載したものが、主なコンテンツになっています。(※一部、自社記事もあります)

記事を再掲載することは双方にメリットがあるんです。

記事を掲載する側(二次メディア)は、自社サイトのコンテンツを充実させることができて、記事を掲載される側(一次メディア)は、自社サイトへの流入アクセスと良質な被リンクを得ることができます。

それで、記事のリライトをしているときには、上司から口を酸っぱくしてこんなことを言われていました。

小学生でもわかる文章を書きなさい

表現はもちろん、小学生が読めない難しい漢字は極力使わないよう指導されました。

「ウェブニュースを読んでいる人は、あなたが思っている以上にバカなんです。だから、小学生にやさしく説明してあげるような気持ちで書きなさい。」

ここまでハッキリとは言われませんでしたが、ようはそういうことらしいです。

大学でレポートや卒論を書いたことがある方ならわかると思うんですが、コレってけっこう衝撃的ですよね。

中学校や高校でもそうか。

学校では漢字を使うのが当たり前じゃないですか。

私もそれまではむずかしい漢字を使うのが当たり前だと思っていたので、

こんなのひらがなで書いたらバカっぽく見えるんじゃない?

なんて不安になったり、慣れるまでにずいぶんと時間がかかりました。

でもたしかに、大衆をターゲットにしているウェブニュースでは読んでいる人の教養レベルはさまざまなわけで、教養の高い一部の人たちの語彙力にあわせてしまうと、それ以外の一般読者はすぐに飽きてメディアを離れてしまいます。

ブログではひらがなを多用するべきか?

ではブログでは漢字よりひらがなをたくさん使ったほうがいいのか?

ブログの文章をどの程度のレベル感で書くかは、ブログの想定読者によります。

たとえば、私が愛読しているブログ(?)のひとつでは、こんな文章が書かれています。

書評空間 : 高山宏の読んで生き、書いて死ぬ

読んでみましたか?1行目だけ読んで嫌気が差して戻ってきた人、怒らないから正直に手を挙げて(笑)

これは、大学時代の恩師で英文学界の巨匠、高山宏先生が過去に執筆していた書評です。

非常にニッチなテーマなのですが、好きな人にとってはこの漢字とか横文字だらけでわけわかんない感じがたまらないわけですよ。

これがもしひらがなばかりの平易な文章で書かれていたら、全然おもしろくない。

でも、当ブログで同じくらい漢字を多用して文章を書いたらどうなるか?

日頃当ブログを繙読している諸兄も恐らく難解な叙述に疲弊して離去ってしまうだろう。

だからこそ、Webで文章を書くときには、まずは”その文章を誰にむけて書いているのかをハッキリさせるのこと“が大切なんです。

ちなみに私は、ブログを書いている人や、本を読んだり文章を書くのが好きな人へ向けて記事を発信しています。

だから、ウェブニュースを読む人たちよりもう少し教養レベルの高い層を意識して、漢字や表現を選ぶようにしています。

まだまだ未熟ですが、ライターとしてもお仕事を受けていますし、ほかのブログに寄稿することもあるので、記事が掲載されるメディアによって自在に文章を使い分けられるくらいのライティング力が理想とするところです。

「優しい」と「やさしい」はどっちがヤサシイ?

これはかなり自己満足なこだわりなのですが、私は ブログで文章を書くとき、相手に伝わる語感(言葉のニュアンス)も意識しながら漢字とひらがな、カタカナを使いわけています。

たとえば

「優しい」と「やさしい」

優しい・・・芯のある強いやさしさ。傲慢。

(例)私は母の優しさに涙した。

やさしい・・・温かくて朗らかなやさしさ。弱々しさ。儚さ。

(例)彼は女性と知り合ってもいつもやさしい人止まりだ。

あくまで私のイメージですが、同じ言葉でも、漢字で書くかひらがなで書くかによって、相手への伝わり方もちがうと思うんですよね。

ほかにも、

「難しい」と「むずかしい」

「辛い」と「つらい」

「鋭い」と「するどい」

「幸せ」と「しあわせ」

「考える」と「かんがえる」

「本当」と「ほんと」と「ホント」

「言葉」と「ことば」と「コトバ」

「物」と「もの」と「モノ」

などなど、自分の伝えたいことが読者さんになるべく正確に伝わるような表現ができるように心がけています。

心がけているというか、単純に言葉についてアレコレ考えるのが好きなんですけどね(笑)

まとめ

本日は、Webで文章を書くときの漢字とひらがなの使いわけについてご紹介しました。

Webの文章は、基本は小学生でも分かるように、その上で想定読者にあわせて言葉をカスタマイズしましょう。

しかし言葉ってホントにおもしろいですよね。

言葉と向き合えば向き合うほど、心が磨かれる気がします。

ぜひ今度は、あなたのこだわりも教えてくださいね。