詳しい話はメルマガのほうで書いたが、文章力が壊滅的な方からブログコンサルの問い合わせがきた。

それ自体は珍しいことではなくて、いつもならマナー知らずなメールはゴミ箱へ直行するのだけれど。

思いがけず返信してみたら、これまで見たなかでもトップクラスに奇っ怪な日本語のメールが返ってきた。

日本語を習いたての外国人でももう少しマシな日本語を書くのではないかと思うくらい、かろうじてコミュニケーションが取れるレベルのひどい文章だ。

4,50代の女性から届いたその相談内容は、

生活が苦しいからブログで稼いで時間もお金もある自由な生活がしたい

ということ。

その理想自体は否定しない。

ボクも同じような夢を抱いてブログをはじめた。

それに日本語が下手なことに関しても、ボクが知らないだけで何か特別な理由があるのかもしれない。

しかしそうだとしたらなおさら、ブログはやめたほうがいいんじゃないだろうか?

ブログは、日本語が書ければ誰でもはじめることができる。

パソコンやスマートフォンを持っていれば、初期費用もほとんどゼロに近い。

これをビジネスと呼ぶのであれば、恐ろしいほど参入障壁が低い業界といえる。

転売やYouTube、メルマガアフィリエイトなどを含めたいわゆるインターネットビジネスの中でも、初心者が一番簡単にはじめられそうなイメージがある。

転売には商品を梱包したり売ったり買ったりの手間があるし、YouTubeは動画を撮影したり編集したりする技術がいる。

メルマガはリストがないとはじめられない。

そうなると文章を書くだけのブログを選ぶのは無理もない。

ボクだって似たような理由ではじめた。

だけどちょっと考えてほしい。

簡単にはじめられることと簡単に稼げることはイコールじゃない。

むしろ誰でもできる分、競争率ははるかに激しくなる。

某牛丼屋さんや某ドーナツ屋さんがケータイ会社とコラボして無料キャンペーンをやると鬼のような行列ができるが、あれとまったく同じ。

誰だって得がしたいと思っている。

しかも牛丼屋ドーナツと違って、ブログの場合並んだからといって必ず稼げるわけではない。

大多数はいつまで経っても自分の順番が来ない現実に絶望して、いつの間にやら行列から去っていく。

別にブログが難しいなんて思っていない。

それに自分のポジションを考えれば、

「ブログは簡単に稼げますよ〜!みんなどんどんはじめましょ〜!」

なんて読者を煽るのが正解なのかもしれない。

だけど教える側も教わる側も、

ブログは簡単で楽しいけど、決して楽ではない。それなりの気合いと根気は必要。

という現実から目を背けちゃいけないと思う。