先日、楽天のコラボ光を申し込もうとして、実は楽天の名前がついたまったく別々の3種類のサービス(プロバイダ)が存在することに気づいた話を書いた。

▽参考リンク
要注意!楽天の光コラボには3種類のプロバイダが存在する | ニシムラケイイチ

この一件ですっかり騙された気分になって、楽天でひかり回線を申し込むのはやめることにした。

それでどこへ申し込もうか迷っていたのだけれど、正直悩みすぎて途方に暮れていた。

というのも、昼間通信インフラで働いていてわりとガッツリ関係者なので、プロバイダの評判や裏事情みたいな話は嫌でも耳に入るし、下手なモノは選べないというプレッシャーによる恐怖心があったからだ。

もちろん関係者だからといって特別な回線やプロバイダを使えるわけはなくて、元々優柔不断なうえになまじ知識があるから余計タチが悪い。

それで散々悩んだ末、結論からいうと、9月24日に株式会社NEXTという代理店からBIGLOBEのコラボ光(ビッグローブ光)へ申し込んだ。

来週には開通工事に来てもらう予定になっている。

そこで今回はBIGLOBEのコラボ光を選んだ経緯や理由をメモしておく。

» BIGLOBE光

IPv6 IPoE方式で高速インターネット通信を利用できる

ボクがビッグローブ光を選んだ一番の理由は、IPv6 IPoE方式が使えるからだ。

IPv6についてざっくりと説明しておこう。

インターネットを利用するためには、IPアドレスが必要だ。

IPアドレス(論理アドレス)というのはネットワーク上の住所のようなもので、それぞれの機器に割り振られた住所を元にして、我々はWebサイトを見に行ったりWebサービスを使うことができる。

もともとは”IPv4″という32桁のIPアドレスが使われていたが、インターネットの急激な発達でアドレスの数が枯渇してしまい、”IPv6″という128桁のIPアドレスが登場した。(IPv4が43億個だったのに対し、IPv6は340澗という途方もない数が存在しうるので、枯渇することはありえないといわれている)

それでこのIPv6アドレスが、IPv4の枯渇問題を解決するだけでなく、インターネットの速度が速くなるということで今、大変注目されている。

どうしてネットが速くなるのかというと、簡単にいえばインターネットに接続するために通る経路が違うから。

まだ使える環境や地域が限定されていて、IPv6を提供しているプロバイダも少ないので、単純に設備の利用者が少ないために渋滞を起こしづらいというのがIPv6の人気のからくりだ。

いずれ利用者が増えればIPv6も遅くなるといわれている。

とはいえ現状速度が速いことに代わりはないので、どうせ使うならIPv6に対応しているプロバイダを選びたい。

ただし、IPv6なら何でもいいというわけではない。

実はIPv6には2つの方式が存在する。

IPv6 PPPoE方式(トンネル方式)IPv6 IPoE方式(ネイティブ方式)がそれだ。

PPPoE方式はIPv4で利用しているのと同じ方式で、名前の通りトンネル(トンネリングプロトコル)で網終端装置という場所を通ってプロバイダ経由でインターネットへ接続する。

網終端の部分で渋滞が起こるために、とくにたくさんの人が使う夜間帯などはインターネットが慢性的に遅くなってしまう。

これに対してIPoE方式はトンネルを通らず、(イーサネットを使って)事業者経由で直接インターネットへ接続する。

少し話が込み入ってきたので一旦話をまとめると、IPv6 IPoE方式に対応している接続サービスを選べば、速度が上がる可能性があるということだ。

IPv6 IPoE方式はV6プラスV6オプションなどの名前で提供されているので、インターネットの速度に悩んでいるなら一度検討してみてもいいかもしれない。

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【参考】IPv6 IPoEに対応しているプロバイダの一例(2018年10月9日現在)

キャッシュバック2.5万円が最短2ヶ月で現金振込

事業者のWebサイトや比較サイトなどをみると、あっちもこっちも安さばかりをアピールしている。

そういう過度な安売り合戦にははっきりいって食傷気味で、だからはじめはコラボではなくNTT直販のフレッツ光を契約するつもりだった。

多少高くてもいいから、速度でイライラしないまともなモノを使わせて欲しいというのが本音。

それでネットで色々とサーチしているときに、たまたまNEXTで申し込んだ人のレビュー記事を読んだのがきっかけでビッグローブ光に興味を持った。

ビッグローブといえば、1996年まで起源をさかのぼるISP(インターネット・サービス・プロバイダ)の老舗だ。

現在はKDDIの子会社となっているが、元はNECの一部門だった。

ボクは老舗とか古風には目がないし、父が大のNEC党なのでイメージも悪くない。

IPv6オプションで速度もある程度保証されている。

これだけでも十分魅力は感じていたが、決定的だったのは代理店であるNEXTのキャッシュバック

申し込み内容によって多少の差はあるのかもしれないが、ボクの場合は25,000円のキャッシュバックが適用された。

金額だけならもっと高額なCBを用意している代理店もあるようだが、NEXTは受取方法がとにかくシンプルだ。

申込みの電話を切った直後にショートメールでキャッシュバック申請のメッセージが届くので、振込希望の銀行口座を登録する。

すると、工事完了日の2ヶ月後の月末に現金で振り込まれるそうだ。

ボクは10月が工事日なので12月末にはキャッシュバックされる予定。

こういうキャッシュバックは1年近く待たされるのが常識だと思っていたので、このスピード感には度肝を抜かれた。

※申し込みから半年以内に工事を行うことと、1年以内に解約しないことがキャッシュバックの条件

ついでにいうと、派遣開通工事の費用(15,000円)も30回の割引が適用されて実質無料になった。(途中で解約すると割引は適用されない)

ボクは新築のマンションに入居したためまだ光コンセントが設置されておらず派遣工事になったが、すでに部屋に光コンセントがあるなら、ONU or ONU内蔵ルーターが宅配で届く無派遣工事で開通することもできる。

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まとめ

キャッシュバックの話以外に電話口で聞いた契約内容をまとめておくと、

  • 料金はレンタルルーターなしで月額4,407円(税込)、ルーターありで4,947円(税込)※ギガプラン
  • 事務手数料(初期費用)1,000円
  • 工事費は3,000円+400円×30回の割引で実質無料
  • 30ヶ月以内で解約したら工事費の残額を精算する(ボクの場合15,000円なので2年で止めると2,400円残る)
  • 更新月以外の解約金は2年契約だと9,500円、3年だと20,000円。その代わり3年プランなら月額料金が100円安くなる

それからこれは対応した人にもよるのかもしれないが、NEXTのオペレーターさんの応対が非常に丁寧で、営業臭の強い代理店によくある雑さがまったく感じられなかったのも、抵抗なく申し込めた要因のひとつだったりする。

ボクには関係ないが、ビッグローブはKDDIのグループ会社なのでauユーザーならスマホ利用料の割引などの特典もあるらしい。

実際に開通して使ってみないことには何ともいえないが、少なくとも今の段階では何の不満もないし、我が相棒Chromebookのポテンシャルを最大限に引き出す快適なネット環境への期待で胸を膨らませている。

おしまい。

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