この記事の内容を3行でまとめると、
・深夜3時にオートロックマンションでインキーした
・セキュリティは万全。侵入する隙(スキ)は無し
・運よくほかの住人が帰宅して無事に帰還

 
ホントに助かった。

今から30分ほど前に、インキーをしてしまった。

ようやく部屋へ帰還することができ、この記事を書いている。

オートロックのマンションで鍵を持たずに外へ出てしまったのだ。

深夜にオートロックのマンションで鍵を忘れ締め出される

ボクの朝は早い。

いつも通り3時過ぎに起き、TaskChuteにしたがってルーティンをこなしている最中の出来事だった。

ゴミを捨てるために外へ出たときのこと。

うちのゴミ捨て場はマンションに併設された鍵のついた小部屋なので、ゴミを捨てるときに鍵を忘れることはない。

外は息が白くなるほど寒くて、ふと

「あったかいコーヒーが飲みたいなあ」

と思った。

それでゴミを捨てたあと一旦部屋へ戻り、財布だけとってマンションの外にある自動販売機に缶コーヒーを買いに出ることに。

コーヒーを買って

「あったまる〜」

とホクホクしながらエントランスホールまでやってきたときにようやく気づいた。

あ、鍵がない。

祈るような気持ちで体中のポケットを叩いてみたけれど、どこにも鍵はない。

やってしまった。

インキーだ。

今のマンションに引っ越してから2度目の悲劇。

1年ほど前だろうか。実家へ帰省したとき、ポッケに鍵のはいったデニムを置き忘れたまま東京へ戻ってしまったことがある。

あのときはまだ夜7時か8時くらいだったので、親切な住人の方に助けていただいた。

しかし今回は深夜3時。

地上4階建てのうちのマンションには66戸の部屋があるらしいが、外から眺めても電気はほとんどついていない。

ケータイも無し、持っているのは財布だけ。敗色は濃厚だ。

さて、どうしたものか。

案外気持ちは落ち着いていた。

ちょうど昨日メルマガで「困ったことは起こらない」という話を書いたばかりだったので、

「ブログのネタも増えてラッキーやん」

と努めてポジティブに考えるようにした。

どうせ7時になれば清掃員さんがやってくる。

とはいえやっぱり寒いし、できることなら早く部屋へ戻りたい。

時間はたっぷりあったので、オートロックの解錠方法を妄想してみた。

セキュリティの高いマンションのオートロックを解除せよ

インターフォンを押して助けを求める

ほかの部屋のインターフォンを押して助けを求めるのはどうか。

電気がついている部屋だとしても、さすがに深夜3時にインターフォンを鳴らすのは非常識すぎるだろう。

そもそもうちのマンションはくの字形?の変わった作りで階層ごとに間取りも違うので、明かりのついている部屋番号がわからない。

却下。

集合ドア以外から入る

エントランスの集合ドア以外から侵入を試みるのはどうか。

想定されるドアは3箇所。

2箇所ある屋内駐輪場のドア。ゴミ捨て場の横についた裏口的なドア。

しかしいずれも鍵が掛かっている。

マンションの敷地内に侵入するには2mほどのフェンスを越える必要がある。

フェンスを越えたところで、内側(庭)にあるドアにもたしか鍵が掛かっている。

ボクの部屋は1階だが、窓にも鍵を掛けているので侵入は不可能だ。

却下。

ドアの内側のセンサーを反応させる

マンションのオートロックは、隙間にカードやチラシなどを通して内側のセンサーを反応させれば解錠する

という話を探偵さんがしているのをYouTubeで見たことがある。

住人以外がやったらたぶん犯罪だ。

でもボクは入居者だしあとからいくらでも言い訳は立つだろう。

ということで試してみる。

財布に入っていたクレジットカードを両開きする自動ドアの真ん中の隙間に通そうとしてみるが、ガッチリ締まっていてまるで入らない。

そりゃそうだ。そんなに簡単にオートロックが開いたら泥棒が侵入し放題じゃないか。

最近のマンションはきちんと対策が取られているんだろう。

却下。

非常用解錠ボタンや暗証番号で開ける

マンションのオートロックには、警察や消防などが緊急時に使う非常用の解錠ボタンや、管理会社が知っている解錠用の暗証番号があるらしい。

まず暗証番号は知らないし、夜中なので管理会社に聞いてもダメだろう。

オートロックの機械を見回してみたが、非常用のボタンも見当たらない。

却下。

ほかの鍵で開ける

マンションの集合ドアの鍵は作りが甘くて、ドア以外のほかの鍵でも開くことがあるらしい。

いやいや、そもそも手ぶらで出たから鍵持ってないんだってば。

却下。

スペアキーで開ける

賢明な人は、こういうときのためにマンションの外にスペアキーを置いているらしい。

バイクとかポストの中とか。

自転車のサドルの裏に貼りつけるなんてのもよさそう。

うん、次からはそうしよう。

却下。

住人が通るのを待つ

ほかの住人が通るのを待って声を掛ける。

これが一番確実な解決策だろう。

しかし時間は午前3時。

目の前は小学校の静かな住宅街だし、近所でこの時間にやっているのはコンビニくらい。

いつもこの時間にゴミ捨てに出るが住人に会ったことがない。

ちょっと期待は薄そうだ。

緊急連絡先に電話して開けてもらう

すっかり冷めた缶コーヒーを飲みながら30分ほど待ってみるが、案の定誰も通らない。

ボーッと壁を眺めていたら、受付の小窓に書かれた”緊急連絡先”の文字が目に入った。

そうか、マンションで何かの保証に入っているから24時間対応してくれるんだった。

でもたしか夜中の出動は2万円だか3万円だか費用が掛かるんじゃなかったっけ?

仕方がない。

寒いし早くブログが書きたいし何より時間がもったいない。

これでいこう。

諦めて公衆電話を探そうとした瞬間に奇跡が

幸い財布は持って出たので、

公衆電話へ行って緊急連絡先へ電話をするしかない

と諦めて外へ出たときに奇跡は起きた。

うちの前を左右に伸びている路地の遠くのほうに、こちらへ向かってきているタクシーの行灯が見える。

この道を通るタクシーは、(とくに深夜は)結構な割合でうちの前に停まる。

駅から少し離れているので、タクシーで帰宅する人も多いんだろう。

もしかしたら住人が帰ってきたんじゃ?

アレが違ったら諦めて公衆電話に行こう

最後の望みをかけて、エントランスホールに戻りドキドキしながら待っていたら・・・。

ビンゴ!

タクシーがうちの前で停まった。

あとは正面玄関から入ってきてくれれば・・・頼むから裏口なんて行かないで・・・。

しばらく待っていると、正面のドアが開いて若い女性が入ってきた。

怖いだろうなあ。申し訳ないなあ。

と思いながら、

「すみません、◯◯号室の西村なんですが、実は鍵を部屋に忘れてしまいまして・・・。一緒に入れて頂けないでしょうか?」

相手を怖がらせないように極めて慎重に、物腰低くお願いしてみたら、

「わかりました。いいですよ」

と笑顔で了承。

・・・助かった。

深夜のマンションのエントランスホールに女神が舞い降りた。

名前はもちろん何階に住んでいらっしゃるのかも知りませんし、絶対読んでないと思いますが、あなたのおかげで本当に救われました。ありがとうございます。

まとめ

今回インキーしてあらためて感じたが、うちのマンションはセキュリティが高い。

周囲の賃貸より家賃が高めなペットも飼える分譲マンションで、その分作りもしっかりしている。

スキがないのはもちろん住人としては安心ではあるのだけれど、自分が締め出されることは想定していなかった。

2度あることは3度あるというし、基本的に自分のことは信用していない。

またそのうち懲りずにインキーして絶望している自分の姿がありありと目に浮かぶ。

インキーしない方法を考えるより、インキーしたときにどう対処するのかを事前に準備しておくほうがよっぽど分別があるだろう。

(Photo by MasterTux)