by ニシムラケイイチ(@nissy421)
学生会館の一室から起業し、たった二人で時価総額3000億円のITベンチャー”ネクストイノベーション”を作り上げた中卒のカリスマ経営者 日向徹と日向を支える東大卒の切れ者 朝比奈恒介。
日向のカリスマに嫉妬した副社長の朝比奈は、ユーザーの個人情報を故意に流入させ日向を代表から解任するが、容疑がバレて逮捕されてしまう。
信じていたパートナーに裏切られ一度はネクストイノベーションを離れた日向だったが、朝比奈が戻ってくる場所を残したいと、会社の再建のために奮闘。
海外での困難な交渉に苦戦する日向の前に、出所後くすぶっていたはずの朝比奈が颯爽とあらわれ、意図も簡単に問題を解決した。
朝比奈恒介の鮮やかな復活劇
これは、ドラマ『リッチマン、プアウーマン』の中で、ボクが一番大好きなシーンだ。
本編ではなくて、特別編の”リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク“に登場する。
ボクの語彙力ではうまく伝わらないかもしれないが、日向のピンチに駆けつけて完全復活を遂げた朝比奈恒介があまりに眩しくカッコいいのだ。
そして、自分を裏切ったかつての盟友を信じて待ち続けた日向徹という男の器のでかさよ。あのシーンは何度見ても痺れる。
本記事のタイトルは、出所後すっかり普通の人になった朝比奈が、職場(サーバーの管理会社)の同僚に対して発したひと言だ。
パートナーというのは、常に同じレベルで仕事しなきゃ駄目なんだよ
同僚に「あなたがパートナーで本当に助かりますよ」と言われ、こう答えた。
これは同僚に発したのではなく、自分自身に発した言葉だった。
日向徹と同じレベルで仕事をしなければ、パートナーではない。
そして朝比奈恒介は、この言葉通りの完璧な仕事によってニューヨークでの契約交渉に窮する日向のピンチを救い、華麗なる復活劇を演じた。
たった一人の圧倒的なカリスマもいいけれど、ボクは、コンビで何かを成し遂げたり価値を生み出すというストーリーに憧れがちだ。
学生時代にはサークルを作り、副幹事として運営をしていた。何か新しいことをはじめるなら、一人でやるより、大好きな仲間たちとチームでやったほうが断然おもしろい。
ただし、朝比奈ではないけれど、話し合いで選ばれたイケメンの代表に対する嫉妬のようなものはたしかにあった。
立案者でありながら立候補をしなかったのは、彼のカリスマを怖れたからだ。あるいは高校時代に部活のキャプテンを務め、ワンマン運営で失敗した苦い記憶があったからかもしれない。
しかし、代表というポジションへの憧れは尽きなかった。ボクはたまたま運がよかったけれど、誰だって朝比奈恒介になりうる。人は誰でも、嫉妬に狂い、人生を大きく踏み外す可能性を秘めている。
パートナーとして、日向と朝比奈のどちらの側になりたいかといわれたら、やっぱり日向がいい。
だが朝比奈のような縁の下の力持ちも、同じくらい素晴らしい存在だと思う。
やっぱり日向徹や朝比奈恒介は、二人揃ってはじめてドラマになる。
実は、自分がもし起業するなら”アイツと”いう人物がボクの頭の中にあって、(彼とそんな話をしたことはないのだけれど)地元へ帰りたいと思うのもそれが理由だったりする。
だいぶ話がそれてきたけれども、『リッチマン、プアウーマン』は本編だけでなくニューヨーク編まで見てはじめて完結するので、視聴の際にはぜひ忘れずに朝比奈の復活劇に酔いしれてほしい。
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