
9月3日(米国時間)にGoogleのAndroid OSの最新版「Android 10」が正式公開されました。
まずはGoogleのスマートフォン Pixelシリーズのみ配信ということで、Pixel 3aユーザーのボクも早速使ってみました。
最新版Android 10が正式公開!Pixel で試してみた
Pixel 3a(Android 9)からの場合、
設定→シムテム→詳細設定→システムアップデート
の順でタップすると、アップデートの画面が表示されます。
YouTubeをバックグラウンド再生したままアップデートを掛けると途中で中断され、ソフトウェア使用中はアップデートできないとのエラーメッセージが。
それでアプリをすべて閉じて、ダウンロード→再起動でだいたい5分くらい掛かりました。
(スマホに依存しすぎて5分でも触れないとイライラしちゃう)
Android 10の新機能:ダークテーマ
今回のアップデートでプラスされた機能のひとつがダークテーマです。
ダークテーマをオンにするとシステム全体や対応アプリの背景が白ベースではなく黒ベースに切り替わります。


ボクはAndroid 9のときから開発者向けのページで手動でダークテーマに切り替えていたのですが、Android 10では設定画面からワンタッチでオン・オフを切り替えられるようになりました。



Google公式(Android Developers)ではダークテーマについて次の3つのメリットを挙げています。
- (デバイスの画面テクノロジーによっては)電力使用量を大幅に削減できます。
- 低視力のユーザーや明るい光に敏感なユーザーが画面を見やすくなります。
- すべてのユーザーが薄暗い環境でもデバイスを簡単に操作できます。
ちなみにダークテーマを設定を変更するには、
設定→ディスプレイ
の順にタップすれば設定画面が表示されます。
Android 10の新機能:ジェスチャーナビゲーション
Android 10のもうひとつの注目機能がジェスチャーナビゲーション。
ジェスチャーナビゲーションというのはざっくりいえば、「ホームボタンや戻るボタンをなくしてスマホの操作をより快適にしましょう」という機能なんです。
Android 9 Pieを使ったことがある方ならご存知かと思いますが、Android 9ではAndroidでおなじみの◁◯□ボタンがなくなったんですよね。
代わりにピルと呼ばれる楕円形のボタンと戻るボタンが画面下部に小さく配置されるようになりました。
ボクは仕事柄スマートフォンの操作方法を人に教えるすることもあるのですが、Androidの操作に慣れている人でもこのボタンには結構戸惑っているみたいです。
(ついでに設定画面の出し方も難易度が上がりました)
しかしAndroid 10をジェスチャーナビゲーション機能を有効にすると、ピルボタンや戻るボタンすらなくなってしまいます。
操作はすべて上下左右のスワイプや長押しでまかなえるので、ホームボタンの分だけ画面が広く使え、片手でもより快適に操作できるようになるんだそうです。




実際使ってみたのですが、ホームボタンなしは慣れるのに少し時間が掛かりそうですね。
従来ホームボタンがあった場所をタップして別のアプリが開いてしまうことが何度もありました。
あと、ホーム画面から今開いているアプリの一覧(履歴)を確認するには、
下から上にスワイプ(↑)+長押し
の操作が必要なので、たぶん知らないと一生表示できないです。
アプリの画面からホームに戻るには単純に下から上にスワイプ。(アプリは非表示になっているだけでバックグラウンドで開いてます)
まだだいぶ戸惑っていますが、たしかに慣れたらこちらのほうが楽そうです。
スマホゲームが好きな人にとってはありがたい機能なのかも。
ホームボタン排除の流れはiPhoneでも同じなので、今後は標準になっていくんでしょうね。
ちなみにジェスチャーナビゲーションはOSをAndroid 10にアップデートしただけでは機能しません。
有効にしたい場合は、
設定→システム→操作→システムナビゲーション
の順でタップして、ジェスチャーナビゲーションを選べば機能が有効になります。
ちなみにちなみに、3ボタンナビゲーションを選べば、これまで通りの◁◯□のホームボタンを使うこともできますよ!
Android 10のイースターエッグはピクロス
個人的にAndroidのOSアップデートで一番楽しみな機能のひとつがイースター・エッグ(Easter egg)です。
イースターエッグというのはコンピュータの隠し機能(お遊び機能)のことで、iPhoneに比べるとマジメなイメージのあるAndroidにも実は毎回このお遊び機能が搭載されています。
» Androidの隠れ機能「イースターエッグ」の遊び方! 歴代バージョンの裏ワザでゲームを楽しもう
Android 10に搭載されているイースターエッグは「ピクロス」というパズルゲームです。
指定の数字どおりにマスを埋めていくクロスワード的なゲームで、頭を使うので暇つぶしにちょうどよさそう。


ちなみにAndroid 9ではお絵描きアプリが搭載されていました。
個人的に好きなのはAndroid 5 Lollipopに搭載されている隠しゲーム。
ドロイド君というアンドロイドのキャラクターをタップしてキャンディーの間をくぐり抜けるだけのシンプルなゲームなのですが、とにかく激ムズです。

結構やりこんだのですが、最高でも3回しかくぐれたことがありません。
このゲームはPlayストアにアプリが出ているので、Android 5以外のユーザーでも遊ぶことができますよ。
» Lollipop Land – Google Play
※アプリ版はちょっと難易度が下がって遊びやすくなっているようです。
※無料アプリですが数回プレイするたびに広告が表示されます

イースターエッグの出し方ですが、
設定→デバイス情報→Androidバージョン→Androidバージョンを連続タップ
という流れで出てくるのでぜひお持ちのAndroidスマートフォンで試してみてください。

ただしAndroid10に関しては隠しゲームの出し方が少し特殊です。解説記事があったので紹介しておきます。
» 【Android 10】イースターエッグ『ピクロス』を表示&プレイする方法 – ゲームで遊ぶまでの手順が複雑。。 ≫ 使い方・方法まとめサイト – usedoor
Android 10で知っておくべき10の機能
Android 10については各メディアがこぞって取り上げていますが、Googleの公式ブログでも、
「10 things to know about Android 10」
という記事が紹介されています。
上記は英語の記事なのですが、マイナビニュースで簡易の翻訳版が上がっていたのであわせてご紹介しておきます。
- アクションを提案する「Smart Reply」。メッセージの内容を理解して適切にコンテンツ再生や地図アプリとの連動を行う。この機能はすべてのメッセージングアプリで動作する
- ダークテーマに対応。スマートフォン全体でもアプリ個別でも設定可能。目に優しく、スマートフォンのバッテリー稼働時間も期待できる
- 大きなスクリーンを端から端まで活用する新しいジャスチャーナビゲーションに対応。シンプルなスワイプで後方へ移動したり、ホームスクリーンを引き上げたり、タスク間をスムーズに移動したりすることが可能
- この秋にPixelから導入される「Live Caption」機能。1回のシングルタップでビデオ、ポッドキャスト、オーディオメッセージを複数のアプリに渡って自動的にキャプションする
- アプリごとに位置情報を利用するかどうかが設定可能になった。あまり使用していないアプリに関しては、今後も位置情報を利用するかどうかをユーザーに通知する機能も追加される
- Webやアプリのアクティビティおよび広告設定などの重要な設定はプライバシーセクションに集約して簡単設定を実現
- Google Playシステムを使って重要なセキュリティやプライバシーに関する修正を適用する機能を提供。オペレーティングシステムのアップデートを待つことなく迅速にセキュリティアップデートの適用が可能
- 通知を受ける場所や時間帯をより詳細に制御できるように変更
- 「Family Link」に対応。スクリーン時間制限、デバイス就寝時間、特定アプリに対する時間制限などのペアレントコントロールを実施可能
- メールやニュースなど特定のアプリを選択して、フォーカスモードが終了するために通知をミュートさせることが可能(試用するにはベータ版へのサインアップが必要)
もっとシンプルにまとめると、
- 次に開きそうなアプリを予測して提案してくれるスマートリプライ
- 目に優しく電池消費が少ないダークテーマ
- 画面を広く使えるジェスチャーナビゲーション
- 複数アプリで自動的に字幕を表示してくれるライブキャプション
- アプリごとに位置情報の利用設定ができる
- Webやアプリの広告設定などがより簡単になった
- 通知を受ける場所や時間を細かく指定できる
- 子供のスマホ利用を細かく制限できるペアレントコントロール
- フォーカスモード中のメールやアプリの通知をミュートできる
正直、説明を読んでもよくわからない機能もあるのですが、今後どんな風に進化していくのか楽しみですね。
まとめ
今回は、Pixelリリースが開始されたAndroid 10についてまとめました。
Android 9 Pieからの変化はそこまで大きくないですが、ダークテーマやジェスチャーナビゲーションなど、ユーザーの利便性アップのための機能が目立つアップデートです。
今のところPixelシリーズのみの配信ですが、対応スマートフォンでも順次アップデートされる予定だそうなので、ぜひ使ってみてくださいね!