「足の親指がしびれるのは、脳梗塞や脳卒中の前兆の可能性があるので注意しましょう。」
 怖い。怖すぎる。下手なB級ホラー映画よりよっぽどホラーだ。

 最近、足の親指がしびれる。長時間正座をしたときに足全体がしびれるのはよくあることだが、足の親指だけがしびれるというのは初めてのことだ。

 年と取るといろいろと体にガタが来るというのは本当で、おじさんやおばさんは口に出さないだけで皆、痛みやしびれに年中悩まされている。25,6才のとき、ボクは飛蚊症になった。突然目の前に現れた黒い点に大騒ぎしたのだが、母に相談すると「私も(黒い点が)見えるよ」と言われ拍子抜けしたのをよく覚えている。

 だからたいして気にも止めていなかったのだが、ふと気になって「足 親指 しびれ」でググってみて衝撃を受けた。椎間板ヘルニア、糖尿病、脳梗塞、脳卒中、痛風、動脈硬化…。そこに並んでいたのは、病気界のレジェンドたちだった。これは本当にヤバいかもしれない。

 足の親指がしびれるのには2つの原因があって、ハイヒールを履いたりして足に負担がかかってしびれる場合はそこまで心配はいらないらしい。しかし神経や内臓が原因になってしびれている場合は、血液がドロドロになって詰まっていたり、大きな病気の前兆の可能性があるそうだ。ボクは間違いなく後者だろう。

【参考】足の親指がしびれる原因は?病気の前兆のケースも!

 正直、思い当たる節はある。というか、思い当たる節が多すぎてもはや確信に近い。一番はやはり体重の増加。食生活の乱れや運動不足などの不摂生がたたって、この一年で20kg以上太った。ひきこもりブロガー万歳。たしか去年の春に受けた健康診断で56kgだったのが、現在は脅威の80kgオーバー。これで身長が高ければまだ分かるが、あだ名がホビットだったこともあるくらいの小人だ。小人の腹にバスケットボールが埋め込まれている。

 いや、それはさすがにバスケットボールに失礼だ。バスケットボールの円周は最大でも78cmらしいが、ボクのお腹の円周は106cm。圧勝である。ちなみに、昔は太りすぎることを肥胖症(ひはんしょう)と呼んだ。メタボと言えばかわいらしいが、肥胖症なんて診断された日にはいよいよ終わりも近そうだ。

 ボクは昔から体重の増減が激しくて、太ったりやせたりを繰り返しているのだが、ここまで太ったのは初めてのこと。株のチャートかパチンコの出玉みたいに、ある程度限界まで太ると折り返して体重が減り始めるものなのだが、今回は異常。まるで留まるところを知らない。これが年を取るということだろうか。

 太るのってどうしてこんなに簡単なんだろうか。痩せるのと同じくらい太るのが大変だったらいいのに。もういっそ太っている自分を認めてしまえばどんなに楽か。でもまだボクにはデブな自分を受け入れられそうにない。というか太ると生活に不都合が多すぎる。体が重くてダルい。大量の汗をかく。股ズレが痛い。着れる服がない。性欲が落ちる。時すでに遅しなわけだが、本当にデメリットしか思い浮かばない。

 まあしかしこれだけ太ったのはある意味チャンスだ。ブロガー的にはこんなにおいしいネタはない。「超デブだったボクが3ヶ月で25kgやせた脅威のダイエット法」なんてダイエット本を出版する日も近いかもしれない。本がバカ売れして、印税で暴飲暴食を繰り返し、見事なまでのリバウンドを達成する未来がはっきりと見える。最後になるが、もしボクが突然怪しいやせ薬を勧めはじめたら、十中八九高単価のアフィリエイト案件なので十分にご注意願いたい。