【書評】外山滋比古「思考の整理学」(筑摩書房, 1986)

思考の整理学

こんにちは。にっしー(@prblggr)です。

本日は、おもしろい記事のアイデアが浮かばないとお悩みのあなたにおすすめの一冊、外山滋比古先生の「思考の整理学」をご紹介します。

思考の整理学 といえば、東大や京大、早大の生協で毎年バカ売れしている本として有名です。

しかし本書は学生よりむしろ、ブロガーやライターをはじめ、ものを考えたり書くことを生業にしているけど、なかなかおもしろいアイデアが生まれないとお悩みの社会人にこそ読んでほしい一冊です。

考えることはおもしろい

「学問をする」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

多くの人は「本を読むこと」と答えるのではないでしょうか?

もちろんそれも間違いではありません。

だけど、ただ漠然と本を読んでいるだけでは新しいものは生まれません。

では具体的にどうやって思考し、それを整理し、形にするのか。

その思考のプロセスを、具体的な体験談を交えながらわかりやすく教えてくれるのが 思考の整理学 なんです。

にしむー
そもそもどういった本を読むのか、どう読むのかという問題については本書の扱うところではありません!

日常私たちが目にするのは誰かの思考の結果であって、他人が「どうやって考えたのか」という思考のプロセスを目にすることはありません。

マジックの種を喜んで明かすマジシャンはいませんよね。

本書は、一流の文学者が、そのアカデミックでクリエイティブな仕事の裏側を余すところ無くすべて見せてくれます。

その点で 思考の整理学 は、まさにアイデアを生むプロの仕事の裏側をのぞき見ることができる画期的な本なんです。

ただし外山先生がおっしゃるように、思考の整理学 は単なる思考のノウハウ本ではありません。

かつての学校では、ほとんどまったく、考えるということについて教えなかった。それでも、気がついてみると、われわれはそれぞれ、いつのまにか我流の考え方、自分だけの考え方のまとめ方をもっている。

どこで教わったというのではないし、とくに自分で工夫したということもなく、自然にある型のようなものができ上がっている。その人の発想は、この型によって規制される。やっかいなのは、その型をみずからでは、はっきり自覚することが困難なことである。

自分はどういう考え方をしているのか。、ということを意識するには、他の人の型に触れるのが有効である。この本がそういう意味でいくらかでも読者の役に立てれば幸いである。

たとえば外国語を学ぶ意義について、他の国の歴史・文化に触れることで、自国のことがより一層深く理解できるのだといわれます。

自国の文化とおなじく、自分の思考についても他者と比較することではじめて客観的に理解することができるんです。

思考の整理学 はノウハウ本ではないので、本書を読んだからといって、そのすべてのやり方をマネする必要はありません。

一流の思考術に触れることで、「考えることってこんなにおもしろいんだ!」と感じることが、思考の整理学 を読む一番のメリットだと思います。

「思考の整理学」は、ブロガー、ライターをはじめ、思考を形にすることを仕事にしているすべての人におすすめしたい一冊です!

ぜひ一度読んで手にとってみてください。

思考の整理学