増山超能力師事務所でクッソ泣いた件

2017年、テレビドラマで初めて泣いてしまった。

というか、2017年初の涙かもしれない。

増山超能力師事務所で号泣

そもそも私は涙もろい。

感動モノのテレビドラマや映画を見ればわりとかんたんに涙を流す。

それにしたって、あんなに涙が止まらなくなってしまったのは、昨年末に見た『南極物語』以来のことだろう。

読売テレビ『増山超能力師事務所』の第3話。

増山超能力師事務所に、失踪した高校1年生の少女の捜索依頼が舞い込んだ。

依頼主は少女の母親、川西今日子(田丸麻紀)

高原(朝香航太)と中井健(柄本時生:柄本明の実子)の調査の結果、失踪した少女、春奈(畑芽育)の足取りを掴む。

春奈は、偶然知りあった他校の生徒、里美(J☆Dee’Z ami)とともに会員制のガールズバーで働いていることがわかった。

母親に捨てられた里美が一人で住む、寂れた安アパートに身を潜めていた春奈のもとを訪れた高原と中井。

春奈に家に帰るよう説得するのだが、「自分は母の本当の子ではないから帰りたくない」と言う。

父親が、見たことのないケバケバしい女性にお金を渡す様子や、その女性に抱かれる赤ん坊の写真を目撃した春奈は、自分が母親のようにキレイではないのは、本当の子ではないからなのだと思い込んでいた。

しかし、高原と中井の能力で、衝撃の事実が発覚する。

春奈が母親だと思い込んでいた女性は、実は春奈の叔母で、彼女に抱かれる赤ん坊は里美だった。

里美が生まれたとき、叔母の荒れ果てた生活を見かねた春奈の両親は、自分たちが里美を育てると願い出たが叶わなかった。

それでせめてもと里美のために毎月養育費を渡していたのだが、養育費は叔母が浪費して里美に渡ることはなかった。

里美は、写真館に飾られる親子写真を見て、幸せそうな春奈を妬んでいた。

それで春奈のことも一人にしてやろうと誘いだしたのだった。

駆けつける春奈の両親。

春奈と今日子が強く抱き合う。

いたたまれなくなった里美がその場から去ろうとすると、今日子が里美を追いかけ涙ながらに声を掛ける。

「里美ちゃん、家に来ない?おいで」

しかし里美は、

「そう簡単に幸せになってたまるか!

親もいない。お金もない。ボロいアパートにずっと一人。

そうやって生きてきたの。

危ないバイトして、ギリギリで生きてきたの。

そう簡単においでとか、止めて欲しいんだけど。

そういう嘘が、一番不安になる。」

と今日子の手を振りほどいて走り去ってしまう。

ふいに里美を追いかける中井。

里美を引き止めた中井は「ちょっと待ってて」と春奈の母親の心を念写した写真を里美に見せる。

「これが、春奈さんのお母さんの気持ち。これが本当の気持ちだから。ね?一人じゃないでしょ?」

そこには、春奈の両親と、春奈、そして里美の4人が微笑む家族写真があった。

写真を見て、何とも言えない表情で涙を流す里美。

里美はそのまま走り去ってしまい物語は終わるのだが、きっと里美は春奈の家族のもとで幸せな人生を歩んでいるはずだ。

いや、歩まなくちゃいけない。

報われるべき人間とは

今回の物語の主題は母子の愛ではない。

清貧だ。

貧しくても一生懸命生きている人は報われる。

報われなくちゃいけない。

それにしても私はどうしてこんなに泣いてしまうのだろうか。

思い出すだけで目頭が熱くなってしまう。

共感?

ちがう。

私は両親から無償の愛を受け続けてきた。

里美とは正反対の、むしろ春奈側の人間だ。

私は貧しい。

でもそれは清きゆえの貧しさではない。

怠惰ゆえの貧しさだ。

自分への甘さが招いた貧困だ。

では、この涙は何か?

同情だろうか。

いや、怒りかもしれない。

里美の清い生き方を見て、自分に怠惰なそれに無性に腹が立っているのだ。

でも私は、きっと明日になればまた怠惰な生活を繰り返す。

しかし、それでは何も変わらない。

同じ行動の先には、同じ結果しかない。

怠惰な私の先には、10年先も30年先も、やはり怠惰な私しかいない。

それではダメなのだ。

変わらなければならない。

報われるべき人間にならなければならない。

■里美役のJ☆Dee’Z amiさんのブログ
J☆Dee’Z

■読売テレビ『増山超能力師事務所』の公式サイト
増山超能力師事務所|読売テレビ